先日、高野山を訪れた生徒さんから、高野豆腐をお土産にいただきました。



そして少し前には、別の生徒さんから黒豆茶も。


ちょうど執筆も最終段階。

原稿を整える日々の中で、こうした“整える食”に支えられています。


高野山と高野豆腐
高野豆腐の「高野」は、和歌山県の霊場
高野山
に由来しています。

標高の高い高野山は冬になるととても寒く、
その寒さの中で豆腐が凍り、乾燥させる保存の知恵が生まれました。

もともとは「凍り豆腐」と呼ばれていたものが、
高野山で広く作られたことから「高野豆腐」と呼ばれるようになったのだそうです。

自然の力と、暮らしの工夫から生まれた食べもの。
そこには、昔の人の静かな知恵が詰まっています。


精進料理のこころ
高野山では、僧侶の方々が「精進料理」をいただきます。

「精進」とは、本来“修行に励むこと”という意味。

動物性の食材を使わず、
野菜や豆、穀物を大切にいただく。

派手さよりも、素材の味を活かすこと。
食べることもまた、心を整える時間なのだと教えてくれます。


高野豆腐と黒豆のやさしい力
東洋医学では、高野豆腐は
・消化を助ける
・“気”や“血”を補う
・体に潤いを与える
といわれています。

そして黒豆は、
・体を温める
・巡りをよくする
・「腎」を補い、土台を支える
と考えられています。
高野豆腐が“補う”なら、

黒豆茶は“巡らせる”。

どちらも、がんばりすぎた体を、
やさしく元の場所へ戻してくれるような存在です。


忙しいときほど、
強い刺激よりも、やわらかな滋養がありがたいもの。
生徒さん方のあたたかいお気持ちに支えられながら、私はいま、仕上げの時間を大切にしています。

整えることは、特別なことではなく、
日々の小さな積み重ねなのだと、あらためて感じています。