まさか、この年になって

クリスマスイブの過ごし方に悩むクリスマスツリー

ことに、なろうとは……。



一緒に過ごすつもりだった相手に、

ドタキャンされた。


そう言うと、

一緒に残業していたKくん(たまにお菓子をくれる)が


「佐藤さん、おとなしく家族と過ごしたらどうですか」


Kくんよ、

そんな(家族以外でクリスマスイブを過ごすような)相手がいたら、

いくらあたしでも、かくすわ!


「息子(と書いて、年下のイケメンと読む)だよ!

 しかも理由を聞いてもメールの返事がこないよ」


突然メールで告げられた、

祖父母の家に「23日に行く」宣言。


学校のない次男(4歳・マリオブラザーズに夢中)は

すでに、雪の新潟に前のり。


長男(7歳・毎日が忘れ物日和)と

幼児連れでは行けない場所でたまにはしっとり(?)、

遊ぼうと思ったのに・・・。


残業ばっかりしてるから!?

超ブルー。


「佐藤さん、ダンナさんと大人イブでいいじゃない」

と、先輩。


「だって、彼は……

足が折れてて、コルセットつけてるから、

健康サンダルとジャージしか着用できないんです!

どこにも連れて行けません」


「あーそれはー……

松葉杖ついてる人のサンダルは許せるけど

ジャージは困るね」


「仕事はあるけど、したくないから、

もう、忙しいから我慢してた『ジェノサイド』でも読もうかと


「クリスマスイブに、それはちょっと……」


急にフリーな時間ができた。

スーパー銭湯に行きたいけど、

クリスマスイブに一人で行く場所じゃなさそうだ。


それにしても、

自分あてにきたお歳暮のダロワイヨのマカロンを

ポンと放出するなんて、編集長を見直した。