また雪がふるそうだ。
私たち家族が暮らしているのは山間の小さな村の小さな集落で、雪がふり続くと一面の銀世界になる。
ミニチュアダックスフントのピーチを散歩に連れて行こうにも、その足の長さでは、すっかり雪に埋もれてしまう。


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これでは『犬は喜び庭かけまわり』というわけにはいかない。
というわけで?ピーチはいつもストーブの前でぬくぬくと寝ている。


寒いのはもちろん喜ばしいことではないが、雪は好きだ。
何もかもが白で埋め尽くされ、まるで雪が音を閉じ込めてしまったかのように、世界が静寂で満たされる。
山の樹々があまねく綿帽子をかぶり、田んぼと畦道の境目がなくなる。


月の満ちた夜には、雪が青く光る。
まるで雪が発光しているかのように青く光るその世界は、私がこの世で最も美しいと思う光景の一つだ。
そんなわけで、私は月光は青いのだと思っている。


寒いのは喜ばしいことではない、もちろんそうだが、冬の夜は月も星も冴え冴えと美しい。
雪も。


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写真は少し古く2014年9月8日の脊振での月ですが、次は雪とはまったく関係のない話。
思いつきで書いているので、脈絡がなくてごめんなさい。
コンサートのお知らせです。


私たちはライフワークとして、福岡の『バングラデシュと手をつなぐ会』によるバングラデシュ支援をささやかながらお手伝いしています。
同会が現地で建設中の看護学校(未完成ながら開校済み)の建設費用はすべて全国からの募金で賄われていますが、まだまだじゅうぶんではありません。
CDの売り上げの一部を募金したり募金活動をしたりする以外に何かできることはないかと考え……やはり音楽以外何もできないという結論に達し思いついたコンサート。
それが、2月24日(土)に福岡・にのさかクリニックで行う『心をつなぐコンサート』です。
チケット代はすべて看護学校の建設費用になります。


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写真は代表の二ノ坂保喜先生をはじめ『バングラデシュと手をつなぐ会』のメンバーと現地の看護師さんの卵たち。
お金を送る支援も大切かもしれないけれど、私は同会が教育という形で支援していることに賛同している。
私たちの人生が終わったずっとずっと後も、この看護学校でバングラデシュの若い人たちが医療を学び続け、現地の人々の命を救い続ける。
誰かの命を救いたい、人の命に寄り添いたいという普遍的な願いを、ここで学ぶ人たちはつなぎ続ける。
それは、私の心に光を灯してくれる。
瞬きをする間に生きて死んでゆく小さな私の命の、それは大きな光なのだ。




ぜひ、聴きに来てください。
あなたが音楽を楽しんでくれたら、それが遠いバングラデシュで誰かの命につながるのです。


今回はオカリナ、声、鍵盤ハーモニカ&ギターにShana第3のメンバー・トシピョンのパーカッションを交えての音色の旅。
時を超え、海を越えて空を越え、魂の歌い踊るままに楽しみましょう。


お会いできるのを楽しみにしています。