戦艦三笠のクロノメーターを作成した・『ユリスナルダン』
ユリス・ナルダンは船舶用のクロノメーターを得意分野とする会社です。
日本の戦艦に採用されている船舶用クロノメーターは、ほぼユリスナルダンのものです。
ユリスナルダン制のクロノメーターを採用している国は50か国を超えています。
クロノメーターとは船の揺れや温度変化に影響されない仕組みのある時計の事です。
1846年にユリス・ナルダンによってル・ロックルで創業された『ユリスナルダン』はクロノメーターと懐中時計で成功を収めている。
懐中時計も性能の良さが定評で明治天皇も大正天皇も御購入したほどです。
そんな高性能のユリスナルダンにあやかるようにセイコーが真似たと言われたほどです。
そんなセイコーによってユリスナルダンは経営危機に陥れさせられる出来事が起こります。
何度か言いましたが、『クォーツショック』です。
大打撃を被ったユリスナルダンは経営は続けてはいましたが、細々と経営する羽目になったのですが、1983年に良き投資家と天文学博士の協力により、大復活を果たしました。
こうやって説明すると、スイス時計を経営不振にまで陥れたセイコーが悪くなってしまいますが、歴史は変えられません。
そんなユリスナルダンが打って出た三部作が発表され、1つは『世界一複雑な腕時計』としてギネスブックに登録される『アストラピウム・ガリレオガリレイ』。
もう1つはグリーンランドで発見された隕石をレーザーカットして文字盤に使用した天文時計『プラネタリウム・コペルニクス』。
そして最後の1つは文字盤中央に北極を中心とした地球が描かれたディスクが回る『テリリウム・ヨハネスケプラー』。
この『天文三部作』が傑作三種類としてユリスナルダンの経営を救っただけでなく、新たなジャンルへのスタートとなりました。
伝統あるクロノメーターも作り、遊び心満載の複雑時計も作る。
時計の三大複雑機構も取り入れて、高級時計から最高級時計へと現在は向かっています。
見てて楽しいユリスナルダンの腕時計。
上の遊び心満載の時計もありますが、当然、真面目?な時計もあります。
やはりユリスナルダンと言えば『マリーン』シリーズです。
小生も実はこのユリスナルダンを一本持ってます。
ユリスナルダンのマークは⚓です。
小生は合計3本持っている時計の中にユリスナルダンの時計はあります。
個人的にユリスナルダンは一本欲しかったので。