小さな漁村に美しい姉妹がいました。
若い士官やオペラ歌手(パパン)が求愛しましたが
厳格な牧師の父のせいで独身を貫いていました。
ある日、パパンの招待状を持って
フランスから女性(バベット)がやってきました。
家政婦として雇ってほしいと。
美しい姉妹は、わずかながらの収入のほとんどを
貧しい人たちに費やしていたので
余裕がないと言いましたが、お金はいりませんと言うので
姉妹は彼女を雇うことにしました。
バベットが家事をするようになると
彼女はねぎるのが上手いので、姉妹の懐も厚くなり
貧しい人々に費やせるお金が増えていきました。。
父親が亡くなって10回忌に
村人たちとディナーをすることになっていて
バベットは是非、豪華なディナーを作らせてくださいと申し出ます。
姉妹が、質素でいいのよと言うと
私が今までお願いをしたことがありますか?と言うので
初のお願いということで、姉妹は承諾しました。
フランス料理のフルコースなので
バベットは食材を求めにお暇をもらい、一度フランスへ帰国しました。
戻ってくると、村人たちが見たことないような食材ばかり。
村人たちは不安・恐怖まで感じ始めます(笑)
小さな村なので、保守的なんですね。
でも、拒否はせず、ただ食事中は食べ物の話しはしないで頂こう
という約束を交わしました(笑)
食前酒からはじまり、海亀のスープ…etc.
フレンチのフルコースが始まります。
最初は緊張していた村人たちは
お酒も料理も美味しいから、次第に顔がほころんできます。。
バベットは宝くじで大金を当てたにも関わらず
その全てをこのディナーの食材に使っていたのです。
そんな気持ちのこもったディナーを食べた村人たちは
さぞかし満足・幸福感を得たことでしょう。
プロペスタントの村人たちとカソリックのバベットが
料理を通して上手く融合できたなんて
料理というものはまるで魔法ですね。
バベットの料理の腕があるからってこともあるでしょうけど。
実はバベットは、パリの有名レストランの料理長だったことを自白しました。
心の美しい姉妹のもとにバベットが訪れたように
美しいものには同じ美しいものが寄って集まるんですね。。