先月、母方の叔母が亡くなり、東京で葬儀を終えましたが、生前の本人の希望により、遺骨は熊本県の本家に納骨することになり、昨日四十九日の法要と納骨、無事に完了しました。今、帰りの新幹線でこれを書いてます。
このプロジェクトを行うにあたり、まず思ったのは、東京から熊本まで骨壺を運ぶって、いったいどうやるの?(汗)
過去に親族の葬儀で、骨壺を運んだこと何回かあるけど、どれも近距離だったから、普通に車で運んでた。しかし熊本県までとなると、まあ車で行けなくはないし、実際に一人で運転して行ったこともあるけど、往復最低4日間欲しい。ううう、どう考えても飛行機か新幹線だよな。みんなどうしてるんだろう?
困った時のグーグル検索の結果、いろんなことが判りました。まず宅配業者ですが、基本的に遺骨は取り扱ってない。まあそうだろうな。いろいろある荷物の中でも、最上級のデリケートさで、途中で壺が割れて中身が散乱、文字通りの散骨になったりしたら、弁償じゃ済まないしな。ゆうパックだけが取り扱ってるみたいだけど、んんん、やっぱり知らない人に任せる気にはならんな。自分が責任持って運びたい。…というわけで、宅配便の選択肢が消え、交通機関選びに進む。
熊本まで、新幹線がいくら速いといっても、お尻が痛くなるくらい乗ってなきゃならん。それが飛行機なら1時間ちょっとだから、普通は飛行機だよな。でもでもでも…やはり荷物に骨壺が含まれるとなると、いろいろ心配はある。機内に持ち込める大きさではあるけど、何といっても飛行機は揺れるよな。いや、全然揺れないこともあるけど、絶叫マシン以上に揺れた経験もある。荷物がひっくり返って逆さになっても不思議じゃないよな。骨壺破損→機内散骨という最悪の展開もあり得なくはない。そもそも飛行機は悪天候に弱くて、熊本に行くはずが福岡に降りたり、羽田に戻されたり、最悪まったく飛ばないというリスクがある。そんな事をいろいろ考えた結果、今回はケツが痛くなるの覚悟の上で、のぞみ→つばめ乗り継いで新玉名まで行ってまいりました。
行き:東京7時48分発 新玉名13時45分着
意外と楽勝(笑)。ケツの痛み、足首のむくみともに、夜行バスに比べたら全然て感じでした。
もう一つ課題だったのが、骨壺を何で包んで持って行くかだ。もちろん箱に入ってるんだけど、こんなデカい立方体の荷物、遺骨以外に何があんのよって感じ(汗)GWで満員の旅行客の皆さんに、なるべく遺骨だと悟られないように運びたいところだ。
再びネットに頼ると、なんと通販サイトにたくさんの「遺骨用キャリングバッグ」みたいなのがある!中には肩紐も付いてて背負えるタイプのも!しか~し、この立方体型ショルダーバッグ、中身は何だろう?って、みんな不思議がるよな。そして「バッグ 立方体」で検索されて、「わ!遺骨じゃん」てなる。ううう、便利そうなので残念なんだけど、カモフラージュ不足につきボツだ。
結局、もっとデカい布製バッグにタオルを何枚も詰めて、立方体の面影が無い状態を作り出しました。ヨッシャこれで大丈夫と思って持ってみたら、カチャカチャ音がする。壺の蓋が僅かに動く時の音…うわ~完璧に骨壺じゃん。蓋の隙間にも養生テープを噛ませて、ようやく準備完了!
法要に集まったのは私を含めて七人。全員がいとこ同士です。私の母は8人兄妹だから、いとこは他にもたくさんいて、七人はごく一部。この中で一番最近に会った人が15 年前。逆にまったくの初対面の人が1人と、その次が56年ぶりに会った人、って具合。なのに意外と共通の話題はあるもので、夜の食事会は異様に盛り上がりました(笑)。いや~、とりあえずミッションコンプリート、叔母さんへの約束果たせて肩の荷が下りた。
一夜明けた今日は帰るだけなんだけど、せっかくだから熊本城に行ってきました。
最近見たお城の中では一番立派だ。加藤清正って、真田丸では新井浩文が演じてて、すぐにブチ切れるヤバい奴っていうイメージだ(笑)。こんな立派なお城を作ってたんだな~。見直したぜ。地震で崩れた石垣がそのままになってる箇所がありました。熊本は地震が多い地域なんだな~。