15日(月)は、島村楽器の全国規模で行われる発表会「YOUR STAGE 2022」を観るために、赤坂サントリーホール(小ホール)へ出かけてきました。

全部で7日間に渡って開催されるうちのちょうど中日で、立川店のピアノ仲間と、先生が出演される日でした。

このイベントの売りは、何といってもクラシック音楽界の総本山的な場所で演奏できるという点。発表会に出るには参加費を払う必要があり、だいたい1万円くらいが相場なんだけど、このイベントでは、演奏時間4分半以内で3万円弱(汗)。高っ!そんなん誰が出るのよ!って思う人は、僕らアマチュア音楽愛好家というものを全く解っていない(笑)。プログラムには演奏者名と所属店舗名が載っていて、北海道や九州からも集まってるんだよな。しかも希望してるのに抽選であぶれて出られない人が続出という状態です。

 サントリーホールに行けばわかりますが、エントランス前の広場が既に異空間。小ホールといえど、そこは世界的な音楽家たちが立ったステージだ。野球小僧が東京ドームのマウンドで一度は投げてみたいっていうのと同じ気持ちなのです。

 

 そもそも音楽教室と発表会って、もはや切り離せない性質のものだよな。練習したらその成果を発表したくなるし、発表の場があるからこそ練習に気合が入る。っていうか、そもそも音楽は人に聞かせるという前提のものだから、発表会をやらない音楽教室というのは、人には絶対に飲ませないと公言する造り酒屋に匹敵する(笑)。

 ところが、発表会に消極的な教室というのは存在します。私のごく身近にいる誰かさん(ドラマーの方ではない)は、通っていたギター教室を辞めちゃったんだけど、理由は「教室の経営者が代わったのを境に、発表会が廃止されたから」。私も今そこのバイオリン教室に行ってますが、今年の発表会は規模縮小で、ラージアンサンブルが無いのだ(泣)。ソロ演奏はハードルが高いから、アンサンブルだけでも、と頑張ってる大勢の生徒さんが、発表の機会を失いました。一方の島村楽器は、立川店単独の発表会を1月、吉祥寺店との合同を6月、でYOUR STAGEにも出たら、既に3回も発表会があるわけで、更に次の3月には「ブルーノート東京で演奏できる!」という触れ込みの発表会があるんだってさ。予想だけど、これも抽選になるだろうな。

 

 こういうイベントを発案するのは社長さんなんだろうか。だとしたら本当に凄い敏腕経営者だ。私は生徒によくこう言います。「好きなことをやるために僕らはお金を払う。我慢するとお金を貰える。好きなことしてお金貰えるなんて人はいません!」 少子化とか不景気で苦しい楽器店が多い中、顧客ニーズを見逃さずに進化を続ける島村楽器の経営戦略には敬服します。〇地楽器も頑張れよ。(おっと名前出しちまった・・・)ほんと何から何まで負けてるじゃんか(笑)。