小学生の時に、ピアノ発表会に3回出ました。「ウォータールーの戦い」、プロコフィエフの「タランテラ」、ソナチネの14番(モーツアルトのけっこう有名なやつ)だったと記憶してます。発表会が終わると、最高の解放感に浸る。「やった~!もうあの曲弾かなくていいんだ~!」って感じ(笑)。実際、二度と弾いてません。誰が弾くもんか!(笑)。

 大人になってからは、本番で演奏した曲をその後も繰り返し練習してます。そもそも名曲っていうのは、噛むほどに味が出てくるスルメみたいなもんだから、たくさん練習するほどその曲が好きになるものなんだよな。だから今回も、発表会翌日から再び「エチュード10-1」も弾いてます。不思議なんだけど、発表会が終わった解放感のせいなのか、本番翌日以降の方が余計な力が抜けて、上手く弾けるようになってるんだよな(笑)。これ、来年くらいにはテンポ160で弾けちゃうかも・・・って気がしてきたので、また何かの本番で弾こうと思います。

 いや~、それにしても先生に大感謝だ。一念発起で入門したのがちょうど1年前。いくらエレクトーンやってました、ジャズオーケストラでピアノ担当してましたって言っても、クラシック弾き始めて1年(ブランク50年)だもんな。そんな生徒が発表会で10-1弾きたいなんて言い出したら、ピアノの先生100人中99人は却下するはずだ。もちろん私がその立場でも却下する(笑)。絶対に分相応な曲に代えるよう説得します。ただ、たくさんいる生徒の中には、設定ハードルが高ければ高いほどヤル気を出す子も少なからずいるので、そこを見極めるのが指導者としてのセンスなんだろうな。

 私の無謀な申し出を却下しないばかりか、一度「他の曲に代えようようかと思う」と弱気発言した時には、「うぉりゃぁぁ~っ!自分で弾きたいってぬかしたんじゃろが、このボケぇぇっ!」とは言わず、「いや、イケると思いますよ。是非10-1やりしょう!」と励ましてくれました。

 結果は崩壊でしたが、おかげさまでこの数か月間、めちゃめちゃ練習に気合い入ったし、ショパンの凄さに気付けたし、もっと大げさに言えば人生の幅が広がりました。むしろ崩壊で良かったとさえ思ってます。これで10-1を完璧にスラスラ弾いたりしてたら、私はピアノを舐め、世の中を舐めただろうと思うのです。生徒にはよく言い聞かせてるのですが、失敗から得るものの方が大きいのだ。10-1はスルメで言えばまだ二口三口しか噛んでない段階なので、味が無くなるまで噛み続けます(笑)。

 

 というわけで、発表会後の1週間の練習メニューはこんな感じ。

①ハノン1番2番(打ち上げの席で、爆速王がやってるとおっしゃってたので、私も心を入れ換えてやることにした・・・笑)

②10-1を2~3本

③悲愴1楽章(10-1と並行してレッスン中の曲)

④10-3「別れの曲」(10-1の代替案として練習し始めて、悲愴同様にレッスン中)

⑤10-12「革命」 (10-1で疲れた右手を休めるために練習し始めたらなぜか暗譜を完了。③④の後はレッスンに持って行く)

⑥新曲を2つほど・・・10-1は爆裂アルペジオしながらハーモニーが進行するのが面白いところ。そんな曲が他にもいろいろあって、つい弾いてみたくなりました。

 ううう、こうしてみると、レッスンに持って行きたい曲の渋滞が起き始めてるけど、私は昔から「多曲練習型」なので、まあこうなっちゃいます。

 

 ところで、3日前の22(水)はバイオリン発表会の初合わせでした。バッハの「2本のバイオリンのための協奏曲」通称ドッペルをやるので、相方と一緒の時間帯にレッスンを組んでもらって合わせたのだ。いや~楽しい楽しい。多曲練習を通り越して、多楽器練習だな(笑)。どっちつかずにならないよう、本業でしっかり手を抜きながら練習に励んでゆきます(笑)。←夏ボーナスの額を知らされて、一気にこういう気分になった(笑)(笑)。

 

【本日の手口】 信越化学工業15340円 100株買うも、その後更に下げる(泣)。まあ今年がダメでも、来年再来年、もしかするともっと先に3万円くらいに上がる銘柄だと信じたい。