男女には体力差は当然あります。だから多くのスポーツ種目では、大会や記録が男女別であるのは当然で、これを「差別だ~」なんて騒ぐ人はいません。男女差が無いジャンルを男女別にして、男子または女子であるがために不利益を被ることが問題なのであって、入試の男女別定員は、まさにそれなのでした。

 その男女別定員は、ずいぶん昔からあって、そのずいぶん昔というのは、今よりもずっと男女の差があった時代です。だから当時の人を責めることはできないけど、間違いが発覚したなら、遅ればせながらでも修正すべきなので、今回の都教委の修正は大きな前進だと思います。

 

 私が中学生の頃という大昔(笑)、今では信じられないような男女差別・・・ううう、やっぱり差別だよな・・・がありました。私が入部した吹奏楽部はそうでもなかったんだけど、吹奏楽の強豪校と呼ばれる学校には、ある特徴がみられました。ちょっと見てみてください。気づくかな~?

 

 この画像は1969年のものだけど、私が初めて吹奏楽コンクールに出たのが1974年だから、5年しか違わないので、そんなに変わってません。その74年のコンクールで、A組の強豪校には共通点がありました。それは、金管楽器は男子、木管楽器は女子が担当する、というものです。ステージを見た瞬間は、まず男子部員の多さにビックリしたんだけど、すぐに気づいた。ものの見事に金管と木管で、男女が分かれてる!これ偶然なわけなくて、他の強豪校もそうだったから、意図的に分けるのは当時のスタンダードだったのです。

 たしかに金管は重いのが多いから、女の子に大型楽器を吹かせたり運ばせるなんて可哀想だ、という配慮はあったのでしょう。プロの金管奏者にも女性はほぼいなかったので、女性に金管は無理、という常識がまかり通っていたかもしれません。だから、顧問の先生も善意でやってたとは思います。でも、トランペット吹きたいと思っても、女子だというだけで門を閉ざされ、フルート吹きたいと思っても、男子だというだけで門を閉ざされてたのは間違いない。最近の吹奏楽部では、もちろん楽器選びに男女区別はありません。女性の金管プロ奏者もたくさんいます。

 ところで、強豪校の打楽器は男女どっちなのよ、というと、豊島十中の場合は女子で統一されていました。うちの顧問の先生によると、女子の方が手首が柔らかいからだとか・・・。強豪校の方針は、すぐにあちこちの学校が真似するので、多摩地区の合同クリニックに行った時、たしかに打楽器は女子ばっかりで、トランペットの部屋は男子ばっかりでした。私は入部した時点で打楽器希望だったから、日野四中でなかったら打楽器を担当できなかった可能性が非常に高かったと思います。ちなみに当時の日野四中は、今にして思えば非常に進歩的で、ほとんどのパートが男女混合で、木管にもたくさん男子がいました。

 

 繰り返しますが、女子には無理なことを男子と一緒にやらせるのを公平とは言わない。女子も普通にできることを「女子には無理」と誤解してきたことは、気づき次第どんどん改めて行けばよいと思います。

 

【本日の手口】 信越化学工業18300円 100株買い。村田製作所8541円 100株買い。大暴落が底を打ったかどうかはまだ不明だが、とりあえずここいらでIN。