>オリジナルミニアルバム
>タイトル:Invitations
>アーティスト:ドラマストア
>リリース日:2020年 4月 15日
>記事作成日:2020年 8月 12日





聴きました!

ロッキン2020、予習シリーズ!!!
…今年が中止になった事も、開催予定だった日をもう過ぎちゃってる事も、わかってますよ。夏へのパッションを、せめてこうやって発散しないとね…。

今回も、お初のアーティストさん。お名前は何故か存じ上げていたのですけれども。



『Dancing Dead』
重厚なバンドサウンドにブラスも入った、とにかく賑やかで派手な曲。バンドの、凄くこってりしてるのに軽快さも感じられる佇まいが好きですねぇ。
最初聴いた時には「ドラマストアって、こんな感じなんだ!」と思いましたが、アルバム全体を聴いてから感じるのは、この曲が本作の中でも異端というか、特殊な曲だったと言う事。あ、それが良いとかダメとかの話ではなく、どっちも好きでしたよ。

『可愛い子にはトゲがある?』
ポップでキャッチーで、甘酸っぱいサウンド。青春感というか、若者感というか(笑) 
疾走感が半端ないポップロックチューンですね。ピアノが効いてる。Mrs. GREEN APPLEとか、そういったバンドを彷彿とさせます(曲が似通ってるとかの話ではないです)。

『ラブソングはいらない』
アコギのストロークが優しく刻む、切ないミドルチューン。アレンジ的には、王道という言い方が相応しいでしょうね。トリッキーな事はせず、変に刺激的な味付けもせず、でもちゃんと印象に残るアレンジ。間奏のギターソロが泣けます。
歌詞でのストーリーテリングも、良いですね。別れの曲なのかな?とも思ったけど、どうやらそうでもないらしい。もうちょっと“ヒント”が欲しい気もするけど、これくらい解釈を聴き手に委ねられてるのも悪くはない。
この曲、凄く好きだわ。

『東京無理心中』
近年のシーンは、“東京肯定派”と“東京恨み節派”の2派に分かれるわけですが(笑) この曲はどちらかと言えば後者なのかなぁ。生粋の東京人以外は大概そうなるし、そっちに共感出来る(可能性がある)人のほうが絶対数は多いですしね。まぁ、ここで言う無理心中は、さすがに直接そのものを言ってる訳ではないと思いますけど。
しっとりとしたキーボードの音色が良いですね。華やかなんだけど無機的でどこかそっけない感じもするサウンドが、まさに東京や大都会の空気感のようで。

『チョコレートボックス』
雰囲気がガラリと変わって、気分も跳ねるような曇りのないポップチューンへ。US的というか、カラリと乾いた底抜けにゴキゲンなポップチューン。
こんな曲を聴いちゃうと、未来に期待してしまいますよ。もしやぼくにも明るい未来が待ってるんじゃないかって。特にコロナ禍で鬱々とした気分の毎日に、救いとすら言えそうなくらいハッピーな曲。

『グッデイ、グッナイ』
これもまた、爽やかな曲。ストリングスもふんだんに盛り込まれた、爽快でちょっとだけセンチメンタルでもある曲。アップテンポでほんのりセンチメンタルって、ズルいくらいの組み合わせ。でも上手くらないと野暮ったくなるだけですからね、すごいですよほんと。



そんな、計6曲。

これはいいぞ! 今回のロッキン予習シリーズの中で、断トツで好きでしたわ。
ありとあらゆるタイプの曲があるのに、アルバムとしての統一感もちゃんとある。なんちゅーか…バランスが凄く良いです。

まだ本作1作しかチェック出来てないけど、これは他の作品も順次チェックするっきゃないな。
…という感じでこれしか聴いてないうちからアレコレ言うのもナンなんですが…強いて言うなら、この先は“毒っ気”をどう出していくのか(出していけるのかどうか)がポイントになるのかな?って思いました。スウィートなポップロックも良いけど、甘味だけだと早めに飽きられちゃいますからね。ミスチルにおける『everybody goes-秩序のない現代にドロップキック-』を、ゆずにおける『嗚呼、青春の日々』を、そういう“新たなカード”を、どのタイミングでどう出すのか。そこに期待かなぁ。

ロッキンだったら、ぜひ参戦したかったレベル。





お気に入りは、
#01 『Dancing Dead』
#02 『可愛い子にはとげがある?』
#03 『ラブソングはいらない』
#05 『チョコレートボックス』





この作品が好きなら、
・『0時2分』/ウソツキ 
・『Animaplot』/Halo at 四畳半
・『パトスとエートス』/Brian the Sun

などもいかがでしょうか。





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










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