>オリジナルフルアルバム
>タイトル:Fill
>アーティスト:KEISHI TANAKA
>リリース日:2013年 1月 23日




久しぶりに聴きました!

当時、完全なるジャケ買いでした。全然聴いた事がなかったし、試聴すら出来なかったんだけど、なんだか“いい匂い”を感じて。

ストリングスの効いた穏やかなアコースティックサウンド。それを基調に、時に柔らかく、時に物憂げに奏でられるオーガニックなサウンド。


ポップに、爽やかに、『Today's Another Day』。尺としては短い曲なんだけど、このアルバム全体の雰囲気を凝縮したような曲。

#02、こちらも爽やかに、そして軽やかに『Wonderful Seasons』。とてもカラフルで、新緑のように瑞々しい。弾けるような弾力のあるポップス。

#03、『After Rain』。入り口は抑え目に、だけどその後一気に弾け飛ぶ陽性のエネルギー。台風一過の抜けるような青空の下で聴いたら最高に気持ちがいいかもしれない、、、明日の朝、まさに聴きどきかも!

『Life Her』はのっけから軽快なリズム。でも、(英詞なので歌詞の内容は分からないけど)少しだけメランコリーも漂うメロディラインが秀逸。

#05、『Hello』。外国の唱歌のように、凄く可愛らしくてだけど儚さも漂う曲。ストリングス(バイオリン?)が軽快な割に、どこか切なくて。音数は多くないけど、すごく印象深い曲。

ジャジーに『New Song』。とても柔らかいメロディと演奏が、心を暖かくして口角を持ち上げてくれます。
このくらい流暢にピアノが弾けたら、さぞ気持ちいいだろうなぁ。

#07、『The Unknown Island』。言葉は分からないけれど、何だかちょっとファンタジックな印象を受ける曲。『ハリポタ』のようなそれではなくて、ディズニーのプリンセス系物語のようなソフトなファンタジー。

#08、『I've Never Seen』。王道と言って差し支えないであろう、心地良いポップソング。演奏もボーカルも、特にトリッキーな事をしているわけではないんだけど、耳にスッと入り込んでくる人懐っこさ。

呑気な雰囲気すら感じる、『The Day You Do Nothing』。跳ねるリズムが心を軽くしてくれます。森の、緑の匂いを感じるような曲。

ここからは日本語詞。まずは、『Stars And Lies』。この方の、柔らかくてまろやかで伸びやかな歌声が最大限に発揮されていると思います。なんでしょうか…コーラスワークが非常に綺麗で、それは例えばラッセンの絵のように煌びやかで心地良くて、、、「好き」としか言えない(笑)

フォーキーに『End Of Night』。ここで描かれている“夜の終わり”は、きっと雲も霞も喧騒もない、澄み切った青空で迎えるんだろうな。
サーフミュージックのように、大らかで自然の大きさを感じさせてくれる曲。

#12、『Innocent Sound And Silhouette』。のどかで滑らかな歌声、でもトラックにはザラついたノイジーな肌触りもあって。そのギャップが面白い曲。

#13、『Let Me Know』。スキップしたくなるような軽快な曲。でも、アドレナリンが大量に出まくる大仰な刺激ではなくて、あくまでも身近に感じられるような柔らかなポップ。

ラスト、『Swim』。緩やかに、穏やかに、静かに、柔らかく。心が穏やかに鎮まるような曲。繊細なんだけど心許ないわけではなくて、ひたすらに優しい曲。寝る間際に聴きたい。


そんな、計13曲。

一粒で二度美味しいかも。
というのは、、、まずは、普通に“作品”として良い。派手ではないけど趣向を凝らしたアレンジや、なんとも言えない魅力を帯びた歌声etc、飽きずにちゃんと“音楽作品”として堪能出来るポテンシャルがあります。
そして、もう一つはBGMとしての聴き方。所々でアクセントはありつつ、わざとらしいクセは皆無なので、BGMとしても使える。しかも色んなシチュエーションで。晴れた日のドライブにも良いだろうし、新生活の部屋にも合うでしょう。洗濯をしながらだって聴きたいし、休日にするちょっと手の込んだ料理の時にも流しておきたい。何をしている時でも邪魔をしないけど、頭の片隅にしっかりと食い込んで聴く人の口角をちょっと上げてくれる。

そんな作品。




お気に入りは、
#03 『After Rain』
#05 『Hello』
#10 『Stars And Lies』
#11 『End Of Night』




この作品が好きなら、
・『Wang』/王舟
・『L』/大橋トリオ
・『PHILOSOPHY』/清竜人
などもいかがでしょうか。




iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)









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