シリーズ山の写真⑰・北岳(前半) | 稜線の風に吹かれて

稜線の風に吹かれて

いつもは低い山、ときどきは高い山、その報告と日々折々に感じたこと、思ったことを気ままに綴ります。

自己PRに「いつもは低山、ときどきは高い山」なんて書きながら、ここへきて体力の衰えで山歩きなぞとても無理な状況になってきてしまった。

ならば看板を下ろさなくてはとも思ったが、この際、これまでの山歩きを振り返ることで、このままでお許しを願いたい。

 

2016年8月 北岳(前半)・大樺沢~左俣コース

8月、大樺沢の雪はほとんど消えていた。

 

八本歯のコルに向け、急登が続く。苦しい登りが続く。

 

八本歯のコル直前、上はガスっていたが、登山道から北岳バットレスが突然現れた。

目を凝らすと、登攀する人が目に入った。凄いところを登っている!!

 

頂上直下、体力はギリギリほとんど残っていなかった。

 

誤算は標高差。

事前にあれだけ山地図を見ながら、標高差を重要視していなかった。

よくよく考えてみれば、広河原1520m、山頂3193m、その差1670mもあったのだ。

1日で1670mも標高を稼ぐということはこれまで一度たりともなかったし、今後もまずないだろう。

なんと朝6時から歩き始めて北岳山荘着16時、所要時間10時間という、ちょっとどころか自分の力量ではかなり危ない登山となったのだった。

 

<後半に続く>