FOOL TO CRY b/w CRAZY MAMA/ROLLING STONES | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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FOOL TO CRY b/w CRAZY MAMA/ROLLING STONES
ROLLING STONESをどういう切っ掛けで聴き出したのかは
覚えていないんですけど、友達と行ったレコード店の壁に飾られていた
『Goats Head Soup』や『It's Only Rock 'n Roll』のジャケットが
すごく印象的だったのは覚えています。
特に『Goats Head Soup』の中ジャケを友達が開いて見せてきたときは
ちょっとショックでしたからね・・・
もうこの時は『Black and Blue』も発売されていたので
あのメンバーの顔が前面に出ていたジャケはインパクトがありました。
今回アップした「FOOL TO CRY」はまだSTONESをよく知らなかった時に
友達から買ったシングルだったと思います。
曲も聴いたことがなかったのに何で買ったのかも覚えていませんが、
勧められて買っちゃったんでしょうね、きっと。
その「FOOL TO CRY」ですけど、まだSTONESをちゃんと聴いた事が
なかった私にとっては大当たりの曲だったんです。
メロディがバラードだったというのも聴き始めの私としては
抵抗もなかったんでしょうけど、何か語りかけるような歌い方の
Mick Jaggerのヴォーカルも印象的でした。
またバックのアレンジが素敵だったんですよね〜。
何といってもNicky Hopkinsの存在が大きかったです。
彼が奏でるピアノとシンセの音色といい、フレーズといい
曲の良さをさらに引き立ててくれている感じがします。
曲自体が落ち着いた雰囲気なんですけど、ブルーな空気を纏っているので
聴きようによっては重めな楽曲にもなりうるところを
Nicky Hopkinsのピアノとシンセがオブラートに包むように
雰囲気を和らげてくれいるのが素晴らしいです。
それだけNicky Hopkinsの演奏がこの曲を引っ張っているので
なんだかバックはNicky Hopkinsだけみたいな印象もうけますが
ちゃんとギター、ベース、ドラムも曲にしっかりアクセントをつけています。
ここでギターを弾いている一人がWayne Perkinsです。
STONESからMick Taylorが脱退したために、その候補の一人として
スタジオ入りして「FOOL TO CRY」の録音に参加したんです。
彼は「Hand of Fate」でもギターを弾いていて、凄くいいサウンドを
作ってくれているんです。
このMick Taylorの後釜のギタリストを普通だったら探した後に
録音に入ると思うのですが、アルバム『Black and Blue』では
新しいギタリストを探しながらアルバムの録音を進めています。
この時のギタリスト探しを俗に「Great Guitarist Hunt」と言われ
結構な数の有名ギタリストの名前が上がっていたようです。
実際に『Black and Blue』の録音まで参加したのはRonnie Wood、
そしてアメリカ人ギタリストのWayne Perkins、Harvey Mandelの
3人ですけど、Steve Marriott、Peter Frampton、Jeff Beck、
Rory Gallagherといった人たちもいたそうです。
実際Jeff BeckはSTONESのメンツとも会っているので候補として
有力だったようですが、Jeff Beck本人は永遠と演奏する3コードの
ブルースはやりたくないと思ったそうです。
ちなみにJeff Beckはあの名作『Blow by Blow』の録音に
取り掛かっていてSTONES加入の目は薄かったというわけです。
個人的にはWayne Perkinsは良いギタリストだと思いましたけどね。
さてB面の「CRAZY MAMA」なんですけど、この曲もいいんですよ〜。
ロックンロールなノリの良い曲で、私はこの曲を聴くたびに
「Hand of Fate」と共にシングルのA面としてカットすれば
良かったのにって思っていました。
実際曲の雰囲気からしたらSTONESはシングルA面でカットしそうな
アタリの曲ですからね〜。
この曲ではRonnie Woodがギターで参加していますし、
Billy Prestonもピアノで参加しています。
ここでのギターの音はすごく好きで、出足のリフが流れただけで
ゾクっとするくらいカッコよく聴こえるんです。
ちなみにベースの弾みもなかなかいいんですけど、
このベースはKeith Richardsが弾いています。
アルバム収録曲のうち必ずBill Wymanがベース抜けていることが
あるわけですけど、なんでBill Wymanを呼ばないの?って言いたいです。
Bill Wymanがスタジオにいない時に録音を進行したからでしょうけど
呼びなさいって、Bill Wymanを!
Mick Jaggerのヴォーカルも抜けが良くて聴いてて惹きつけられるくらい
かっこいいですが、バックの演奏との絡みも最高だと思います。
こういう粋のいい曲でアルバムのエンディングを締めくくるんですから
インパクトもさらに強いくでますよね〜。
私からしてみれば超強力なカップリング・シングルなわけです。(^^
ちなみに「FOOL TO CRY b/w CRAZY MAMA」のカップリングは
U.K.と日本となっていて、U.S.は「FOOL TO CRY b/w HOT STUFF」と
なっています。「FOOL TO CRY b/w Hot Stuff」の方は
両曲ともBillboardのチャートに入っていたと思います。
その「FOOL TO CRY」ですが、Billboardでは10位まで上昇しています。
「Hot Stuff」はBillboardで49位まで上昇していました。