JUMPsystem定例会について | 「JUMP system」で日本語を上手に教えたい ブログ

「JUMP system」で日本語を上手に教えたい ブログ

「JUMPsystem」と『みんなの日本語』を中心に、自分が実際に教えるときに使用した教材や現場の様子をシェアしたり、文法などについて考えたりしていきます。教え方や教案作りの助けになれば幸いです。

今週日曜は定例会です。

 

毎月第4日曜日(日本時間)に10〜名の先生が集まり、JUMPsysytemを通して、日本語教授法、日本語文法について話し合っています。

 

JUMPsystemは何か?というと、日本語文法を3つのシステムとして捉えるものです。

一般的な<日本語を教えるための理論>と重なる部分はあるのですが、統一性という点ではかなり画期的だと思います。その都度、教えるのではく、システムの中の1つとして教えていきます。

 

一度システムを教えてしまえば、新しい事項が出てきても、システムに当てはめるだけです。

 

学生は学んんだことが、先生は教えたことが繋がっていきます。

そのため、学生は毎回文法を理解する、先生は毎回新たに教えることがなくなり、双方の負担が大幅に減るというわけです。

 

そうすることで、文型を練習する時間は逆に増えます。

 

「文型を練習する」と言うと機械的だったり、強制的なイメージを持つかもしれません。

が、そうではありません。

 

JUMPsystemでは、「リーディングクエスチョン」を駆使した「ドリル」を行います。

特に最初の段階は先生が文字通り「リード」していくため、「先生主導型」です。

 

ただし、学生の既習事項を考慮し、「リードクエスチョン」を用いて会話をリードしていくため、学生は「自由会話」をしている感覚になります(それを目指す)。

 

練習のための会話ではなく、会話をしていくことで、それが練習になる、というわけです。

 

 

「なんだそりゃ」と思いますよね。

実際、そのような「会話の流れ」を作るのには苦労します。既習文法、語彙、学生の特性、定着率、話題・・・色々と考えながら、尚且つ、瞬時に判断していかなければなりませんから・・・(でも、会話ってそうですよね)。

 

初めのうちは、「機械的な会話」になりがちですが、やっていくうちに先生も「リーディングクエスチョン」で会話を作っていけるようになります。そうなるまでは、本当に苦労します。

 

それでも、JUMP的「ドリル」を覚えると授業感が変わる、あるいは、広がるはずです。

 

その第一歩が「リーディングクエスチョン」を考えることから始まります。

 

 

・・・長くなりましたが、その「リーディングクエスチョン」について、今週の日曜日の定例会ではやっていきます。

 

興味がある方は、ぜひメッセージを。

 

 

おしゃべりを

クラスでするのは

愚の骨頂

優先事項は

学びの提供

 

プロの土俵の上に立ちたいものです。