コロナ禍でオンライン授業が主流となっています。
コロナ以前にオンラインで教えたことがない私にとっては大逆風でした。
授業準備やPC操作への対応はもちろん、授業スタイルを変えることにはかなり苦労しました。
その甲斐あって、いくらか前身できたなという実感もあります。
JUMPsystem的ドリルも含めて、それらをまとめておこうと思います。
オンライン授業で失敗を繰り返すうちに、意識的に気をつけるようになったことがあります。
ざっくりいうと、3つです。
<共通のルールを決める>
オンライン授業をなるべく対面と変わらないようにするためには、ルールを設定して学生と共通認識を持っておくと快適です。私のクラスでは、以下の4つがルールとなりました。
・画面はONにする
・マイクは話すとき/指示されたときにONにする(基本OFF)
・話したい、質問があれば「手をあげる」
・確認ではスタンプを活用する
「画面をONにする」
日本語でやりとりする上で、視覚情報が大きな役割を担っているのは言うまでもありません。また、見えないと「好きなように」授業を受けられることになります。その「好きなように」が洗練されていくなんてことはまずあり得ませんね。
「マイクのON /OFF」
数名単位のクラスであれば、問題はないでしょう。ただ10名を超えると、教室での「それ」とは全く異次元の状態になります(学生によりますが)。慣れれば、対面授業よりもメリハリのある感じになりますよ(音としての笑いなどの反応が減るのは寂しいですが)。
「手をあげる」
私のクラスでは「ZOOM」を利用していました。昨日の中に「挙手」のスタンプがあり、質問や発言をしたい場合に活用していました。通常のスタンプと異なり、「手をおろす」まで消えないスタンプで、便利でした。
「確認ではスタンプ」
全体への支持をする際、例えば「10分で問題Aを解いてください」と言っても指示がしっかり通っているか不明瞭です。そんなとき、指示の最後に「わかった人はスタンプを教えてください」と言えば誰がわかっていないか一目瞭然です。※時折、わかっていないのにスタンプを押す優等生がいる可能性もあります。
以上のルールを共通認識として持ち、実行できるようになると、対面と大差ない授業になりました。
<反応を待つ>
オンライン授業ではそれぞれの機器、ネット環境に左右されがちです。
特にネット環境による「タイムラグ」はやりとりしている双方にも、聞いている側にも不快感を与えかねません。
オンラインといえど、教師としてはこちらの発話が届いているか、学生が理解しているか、聞いているか等々、心配事が山ほどあるために「〜さんはどう思いますか?」 「〜さん?」「聞いていますか?」と間髪入れずに言いたくなります。
間髪を入れずに話してしまうと、以下のようにカオスとなります。
「〜さんはどう思いますか」「わたs「〜さん?」」「はい」「〜さん、聞いていますか?」「はい、聞いて「〜さん?」
やりとりがカオスになる上に、元々の質問は遠のき、また、カオスを聞かされる周りは不快になるかもしれません。
そこで、「待つ」です。
相手が反応する、言い切るまで待つ。
<画面は見せたいものだけ>
これは共有画面を使う場合です。私は導入などではKeynoteを使用してます。オンライン授業に移行した後も変わりませんでした。ただし、スライド1枚に入れる情報は少なく、わかりやすくをモットーに、以前よりもシンプルさを意識するようになりました。
私の学生のほとんどがスマホで受けています。今までスクリーンやTVで見せていた画面を、スマホの小さい画面で見ることは負担が大きく変わることは想像に難くありません。
そのことに気づいてからは、要点を絞ることに磨きがかかったと自負しています。また、目への負担を考慮して明るさを落としたり、見やすい配色を意識したりできるようになったのも収穫でした。
オンライン授業を始めた当初は、私も学生もゆっくりゆっくりやっていましたが、慣れるにつれて対面授業と変わらないほどのテンポで進められるようになりました。慣れというのはすごいですね。
みなさんはオンライン授業をする上で、どんなことに気をつけていますか。
何か良いアイディアがあれば教えてください。
秋です。
日本語教師としてもっとJUMPしていきましょう。
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