801 Live/801 | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 これはもうジャケットもカッコイイし数あるBritish RockのLive盤の中でも個人的には5本の指に入る名盤である。Roxy Music76年に一時的に解散状態にあった頃、Brian EnoPhil ManzaneraThe 801という一時的なProjectを組んでいた。Enoがリリースしたアルバム『Taking Tiger Mountain (By Strategy)』に収録されていた “The True Wheel” という曲の歌詞に登場する801(Eight Naught One=頭文字をとるとENO!)から命名されたバンド名からしてCoolである。いきなりLive盤となった本作のメンバーはEnoとManzaneraに、かつてManzaneraとQuiet Sunというバンドを組み、Robert WyattのMatching Moleに参加していたBassistのBill MacCormick、Session Musicianとして活躍し、『Here Come The Warm Jets』の“Some of Them Are Old”で気持ち良いSlide Gutarを弾いていたLloyd Watson、Ann Odell、Ray RussellらとのChopin、Metro、Gordon Gildrapらのアルバムで叩いていた新進気鋭のDrummer Simon PhillipsRoyal Academy of Music出身でCurved Airの鍵盤奏者だった鬼才Francis Monkmanという、よくわからないようで何となくわかるようなメンツから成っている。Enoの天才ぶりは勿論、当時まだ10代だったSimon Phillipsの叩きっぷりが最高であり得意のツインバス連打もガンガンかましている。加えてBill MacCormickのベースも中々の弾きまくりで存在感を発揮している。この若きリズム隊がLiveならではのスリリングな煽りで挑発する中、EnoとManzaneraは魔法をかけるかのようにCoolにStrangeな旋律を紡ぎ出して幻惑していく。淡々としたEnoのVocalも最高だし、本作を聴いて、益々Phil Manzaneraのギターが好きになったのであった。EnoやManzaneraの曲にまじえてQuiet Sunの曲も演奏しているところがミソで、Canterburyな味わいも感じ取ることができる。さらにThe BeatlesKinksの曲を取り上げ、先鋭的な演奏で新たに蘇らせているところも評価が高い。

 

 『801 Live』は801による76年9月3日Queen Elizabeth Hallでの演奏を収録したLive Album

アルバム1発目はPhil Manzaneraの『Diamond Head』からExoticなLatinの香りが“Lagrima”。汽笛の音に続いてStudio盤のAcoustic Guitarとは趣を変えManzaneraの歪ませたギター不穏な響きで幻惑する。

続いてはHipnoticなギターのフレーズに導かれて始まるThe Beatlesの“T.N.K. (Tomorrow Never Knows)”。 Bill MacCormickのベースが低音で蠢き、Simon Phillipsが叩くキレキレのRhythmにのってEnoが淡々と歌い出しPshychedelicな彩りすら感じさせる鍵盤がMeditativeで幻想的な世界を描き出している。Manzaneraのギターも激カッコイイ。Simonのツーバス連打も炸裂

East Of Asteroid”は16+5/16拍子の変拍子でSimonのドラミングが煽り、圧巻のツーバス連打も飛び出すスリリングなナンバー。11/8拍子も織り交ぜ、10代とは思えないSimonのドラミングとMacCormickのベースが素晴らしい。ManzaneraとBill MacCormickの共作。Quiet Sun時代の曲“Mummy Was An Asteroid, Daddy Was A Small Non-Stick Kitchen Utensil”の改作。

Rongwrong”もQuiet Sun時代の曲でドラムスのCharles Hayward作。これまたCanterburyな香りが漂う名曲をEnoがイイ感じで歌い上げる。

Another Green World』からAfroな味わいも感じさせる土着的な“Sombre Reptiles”。

『Here Come The Warm Jets』からEno節炸裂の“Baby’s On Fire”。

そして出ました名曲“Diamond Head”。Slideも気持良い

続いても同アルバムから大好きなEnoの飄々としたVocalとManzaneraのStrangeなギターがご機嫌な“Miss Shapiro”。EnoとManzanera共作。

最後をシメるのは『Taking Tiger Mountain (By Strategy)』からスリリングでPunkishな“Third Uncle”。これを最高といわずして何と言おう。

(Hit-C Fiore)