約30年前の田舎の高校生の憧れは、都会に出る事だった。
トレンディドラマの影響か、都会での生活に憧れた。
大学選びの基準も、都会で一人暮らしをベースに考え、憧れて大学合格を目指し勉強した。
結果として、田舎からの都会での生活を始めることができた。
現実は、カツカツの生活だったけど、自由な時間と、色んな出会いも含め、やっぱり都会は楽しかった。
たまの長期休暇で、帰省すると友達に会うが、どれだけ垢抜けたかを競うような感じもあった。
そして、地元の大学に行っている友人からも羨望の目で見られていると思ってた。それが優越感だったりもした。
就職する際にも、地元での就職も検討したが、退屈な感じがして、その機会を潰した。
そして、都会での就職。満員電車。それでも、地元の会社よりも、キラキラしたイメージを持って働いた。
そして、四半世紀の社会人生活を迎えた今、地元で働く選択肢も、貴重だったんだと気付く。
地元で、親戚、近所付き合いをしながら、親も含めて一緒に生活をする日々も。
面倒な事もいっぱいあるだろう、近くにいる事で親との喧嘩も多いだろう。
でも、等身大の自分で生活をするという喜びはあるよね。
背伸びしたところで、所詮、大きくは見せれない。
そして疲れるだけです。