スポーツ施設が集積する神宮外苑地区の再整備計画が本格的に動き出す。来年早々に明治神宮をはじめ地権者らが集まり、神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えなどを話し合う。2020年東京五輪招致を機に国立競技場を新設する流れに伴い、東京都心にある1964年五輪のメーン会場一帯が一新される見通しだ。
来年1月、国立競技場と秩父宮ラグビー場を管理する文部科学省外郭団体の日本スポーツ振興センター、神宮球場を保有する明治神宮などの代表者による検討会を立ち上げる。都市計画を決める東京都、近隣にオフィスビルを持つ伊藤忠商事や三井不動産も参加する。
新国立競技場については文科省が13年度予算の概算要求で基本設計費として13億円を計上。総工事費1300億円をかけ収容8万人の施設とする計画で15年着工の予定。
再整備の対象地域は約64ヘクタール。検討会では、神宮球場や秩父宮ラグビー場がある場所を含めた地区内の通行ルートの確保、老朽化が進む両施設の再建などに関し、参加者の意見をすり合わせる。