ここでは、塾での勉強方法について書きます。
やってほしくない勉強法
①漢字や英単語を〇回書く。(覚えたかではなく書く回数が目的になっている)
②答え合わせをして、×の問題には正しい答えを赤ペンで書く。(勉強ではなく作業)
③間違えた箇所や式を消す。(できなかったのはどこなのか、の証拠を残す必要がある)
④やたらとカラフルなノートまとめ(学習効果は0に等しい)
⑤問題を解きっぱなしで答え合わせをしない。(自分の出した答えに興味がない)
⑥わからないことをわからないままにする。(成長するはずがない)
⑦行き当たりばったりで勉強をする。(ある程度まで伸びるが平均以上は厳しい)
勉強しているのになかなか成績が上がらない・・・そういう生徒はこんな勉強をしがちです。
では瀬谷松栄塾ではどういうことを意識して取り組んでもらうか、というと
瀬谷松栄塾勉強法
①漢字や単語、用語は「覚えたかどうか」をとにかく重視する。
暗記のための工夫をしよう。手を使い、声を使い、足を使い。歩きながらつぶやくなどは暗記に効果的と言われている。基本は「覚えられるまでやる」。覚えたら忘れない頻度で復習。学習の基本は繰り返し思い出すこと。また、暗記する時間は意図的につくったほうがよい。問題を解いているうちに覚えられるものはそれでよい。
②答え合わせをしたあと、間違えた問題は「どこで間違っているかの確認をする」。
学校の提出物に合わせた勉強をしているとどうしても赤ペンで答えを書きたくなる。
しかし、「自分はなにを間違っていたのか」「何を勉強すればいいのか」が明らかになった以上、書くのはそこではない。ミニノートを利用しよう。
③間違えた根拠を残し、次回への課題につなげる。数学は可能な限り消しゴムを使わない。
なにより消しゴム使ってる時間がもったいない。ばってんつけてやりなおし。間違えた個所は自分への戒めのために赤ペンで強く下線を引くなどし、同じ間違いをどうすればしなくてすむかを考える。
④ノートまとめはできるかぎり文字を少なく、つながりだけを明確に。
ノートをきれいにまとめることに命をかける生徒がいる。ノート点を取るため、と割り切っているならよいが、これが勉強だと思っていると結局なにも頭に残っていなかった、ということが起きがち。わかりやすいだけを求めるなら参考書に書き込だほうがいい。参考書に書き込んだら勉強しなおせない、というなら二冊買えばいい。時間は有限だから、理解や納得をするためのノート、チラ見するだけで記憶が呼び戻せるようなノートを作ろう。項目だけを箇条書きにして、今まで説明として書いていた部分を口頭で説明できるようになることが理想。説明できなかったら、わかっていないか忘れちゃっているのだからやりなおそう。
たまに「内気だから喋れないだけ」と言う子がいるが、自分がわかっているかわかっていないかは自分が一番わかっているはず。「わかってるけど言葉にできない」も同じ。個人の感情ではなく単なる事実なのだから、言葉にできないわけがない。だって実際教科書や参考書には言葉で表現されているのだからね。
⑤答え合わせと間違えた内容の確認までがワンセット
自分の答えが合ってたか間違ってたかに興味がないなら、まずは勉強の姿勢から考えなおそう。「後でやろうと思っていた」はダメ。なぜでしょうか。
答えは簡単。後でやろうと思った時には「自分がなぜこの解答にしたのかを忘れてしまっている」ことが多いから。同様の理由から、模試などは当日中に答え合わせすることを当塾では義務付けている。
⑥わからないことは「後で聞こう」でもかまわないので、印をつけておこう
学校の国語や社会でもそうだが、もし「わからない言葉」があったら〇をつけてチェックしておこう。わからない言葉をそのままにして文が正確に理解できるはずがなく、そういった「微妙な誤読の積み重ね」が「間違った理解」や「全然理解できない」といったことを生む。自分で調べてもいいし、聞いてもいい。英語ももちろんそうである。さて、ここまで読んでいてわからない言葉はなかっただろうか?あったら戻ってメモを取り、聞いてみるなり調べてみるなりしよう。その積み重ねが勉強でもあるし、知識の習得への近道でもある。
また、問題を解いていて「これであってるのかな~」「答えはこれだと思うんだけど根拠があいまいだな~」と思ったものに関しては問題番号に☆をつけておこう。たとえ正解していたとしても、それは復習すべき・質問すべき問題である。
⑦明日何をやるかを決め、今日やった内容をきちんと振り返ること。
そしてそれを記録に残しておくこと。記録に残しておくと、1週間単位・月単位で学習がどうだったのかを見つめることができ、いいところやよくないところをより発見しやすくなる。また、「今日はたくさん勉強したな~」と感じていても、思ったより進んでいなかったり、見た目は進んでいるのに中身がなかったり、やった内容を覚えていなかったり、ということは実際に割と起こる。「この勉強時間は適切だったのか」 「この勉強内容は時間に対して適切なのか」「今日できるようになったことはなんなのか」「自分の課題はどこにあるのか」これを記録とともに残し、そしてそれを踏まえて明日以降の予定を立てていく。受験直前や定期テスト前は「いつまでにこの状態」という目標に合わせて行動し、進捗の遅れがないかを確認することも重要である。
しかし進捗の遅れを取り戻そうとするあまり、①~⑥がいい加減になってしまうこともある。そうならないように日々こちらがチェックをする。チェックをし、指摘されることは「怒られている」のではなくあくまで「事実の指摘」なので、へこむのではなく改善すればよいのだ。
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勉強法を公開したところで、「割と普通なことやってんな」と思われる方も少なくないでしょう。
そうなんですよ、だからこそ公開できる。
そしてそれが徹底できるように塾が手助けをする。それが当塾の塾としての役割と考えています。