こんにちは。瀬谷区三ツ境にある、自立指導型塾 瀬谷松栄塾 田中です。
自立指導型塾というのも、開業当初にくらべかなり増えてきたと思います。
当時は当然「自立指導型」というカテゴリもなく、「単なる自習塾じゃん」「授業しないでどうやって伸ばすばすの?(伸ばせるわけないじゃん)」
なんていうような雰囲気がありました。実際に保護者の方に説明するのも難しく(今でも難しい・・・)、伸ばしてきた結果を出して初めて信じていただけてきたかな、という感じです。
勉強方法のマニュアルというもの、たくさん出ていますよね。
私も若いころめちゃくちゃたくさん買って読みました。
その経験が今も役に立っている部分は絶対にあります。
そしてダイエット本
小学生のころ、母や姉が買ったらしきものも何冊か読みました。
一番印象に残っているのはこれですね(まだ売ってるのか・・・)。
その結果
こうなりました。
~成長し続ける男(横に)~
もちろんこれは本のせいではありません。
結局ね、その内容がいいかわるいか、ではないんですよね。
やるか、やらないか。
そこにつきると言えます。
どんなに勉強方法を知っていても、それを実践できれば意味がない、ということです。
私は勉強を教えることよりも、勉強方法を教えることを優先します。
でも、方法を一回教えただけでできるようにはなりません。
まずは行動を指示通りやってみること。それが自分に身に付いてから始めて「自分なりの工夫」を入れてみること。「自分はこっちのほうがやりやすいから」と最初から変えないこと。その「やりやすい」から離れないから学力がつかなかったんだ、と認識しなければなりません。
そして指示通りやっているつもりでも、実際はちょっとずつちょっとずつ行動が変わっていきます。ズレてくるのです。
目的を忘れて、手段が目的になってしまったり。そうすると、ぱっと見の行動は同じでも、手に入るものが全然違う。
学力というのは一次関数のようにコンスタントに上がるものではありません。
勉強が苦手な生徒に関しては一時的に下がることさえあります。土台を作り直すために上の物を一回ぶち壊す必要があるからです。
そういう上がらないときに、どれだけ信じてついてきてくれるか、ということも成績の上がり方に関係してきます。現状で当塾ではその辺は保護者の方の声掛けでとても助けられています。子どもがイヤになっても保護者の方が声掛けしてくださることで、前向きに勉強してくれます。本来は塾で完結すべきことなので、このあたりは私の課題とも言えます。
指示通りの学習方法を守っていると、ある時から急激に学力がついていきます。
そして成長してくると、それに伴って意識も変わっていきます。
意識が変わってくれば、当初のやり方ではうまくいかなくなってくることも出てきます。筋トレして体が大きくなってきたら、服のサイズも変わりますよね。そんな感じです。知らんけど。
そうしたらまた勉強方法には微調整が入ります。
だから「勉強方法を指示して、その通りやらせておしまい」にはならないですし、「勉強方法教えてもらうだけなら本で充分」とはならないのです。そこに塾の価値があります。
また、環境としての意味も大きいと感じます。
例えば我が子を例に出せば、ほっといたら10時間でもテレビ見っぱなしゲームしっぱなしです。
保護者権限でできないように管理する、というのも一つの手ではありますが、じゃあ取り上げたら勉強するか、っていうとそんなことはありません。そう簡単なことではないのです。
それでも「勉強をするしかない環境に身を置けば」しぶしぶながらでも取り組みます。
こういう場があるかないか、というのは、非常に大きいと私は考えていますし、当塾の強みであるとも思います。
ダイエットとスポーツジム、トレーナーの関係みたいなものでしょうか。
では、自習室のある個別指導塾とどう差別化するのか?という話ですが
当塾は、勉強終わって帰る前に何をやったのかの報告タイムがあります。
適当な勉強をしてたらガンガンつめられます。
よくある問いかけ
①「素人質問で恐縮ですが」・・・学習した内容がわかっているかどうかを私が生徒に質問をします。
②「今日勉強したことについて私に10分間授業をしてみてください」・・・キーワードすら答えられないなんてケースもありますね。
③「2時間でこれしかやっていないということに関して、なぜそうなったのか説明してください」・・・まともな説明がかえってくればそれはそれで全然問題なし。「わからなかったから」という言葉が出たら「なぜ質問しなかったのか」とさらにつめられ、それに対して「自力で考えてみたかったから」これはOK。ただし、「では、どこまで理解してるのか、なにを起点にしてどこまで何を考えたのか説明しなさい」くらいは言うかもしれない。これに説明できない、とか「言葉にできない」ということを言われたら、「言葉にできないということは基礎知識が足りていない状況で、言語化しないで考えるということはできない。つまりそもそも勉強不足。基礎知識のインプットをするか質問をすべきだった」という返答を返します。
まあ、みんな慣れてくればこんなこと言わなくなる・・・・
いや、そんな甘くないっすよ、マジで
だからこそ、格闘の日々です。
だからこそ、勉強方法をある程度オープンにしているのです。だって、方法わかってたって自分ではなかなか微調整できないでしょう。できる子もいるけれど、それなら塾来なくてもいいんです。それができない子たちのために塾があり、それができるから我々はプロなのです。