こんにちは。瀬谷松栄塾田中です。
塾と言うのはあくまで勉強を教えるところでした。
ところが今は少しずつそうではないような塾も増えてきています。
もちろん保護者の方の感覚からすれば、今も「勉強を教えてくれるところ」という感覚も根強いでしょう。
一方で、「わからないところをわかりやすく教えてほしい」というような要望だったり、「受験のためのテクニックを教えてほしい」というような要望は少なくとも当塾に関しては減ってきているような気がします。
もちろん、そういう層をターゲットにしていない、ということはあるんでしょうけれどね。
そして、紹介からの入塾が8割を超えるから余計にそれが目立つだけかもしれません。
だからこそ、瀬谷松栄塾は「勉強のやり方を教える塾」として発展していきたい、と考えています。
はい、こんなん勝手に言ってるだけですよ。観測範囲も広いわけでもないし。
その上で、偏見バリバリで書いていきます。実際のボリュームゾーンはここですからね。偏差値45~58という範囲でだけでも理論上は全生徒の5割(上位20%~70%)ですから。
だいたいね、中下位~中上位に入れる子、ってそもそも演習量が足りないんですよ。かと言って自発的に勉強する習慣はなかなかつきにくい。
そもそもその習慣がついていたら、中学レベルでは中上位は突き抜けますからね。習慣がついているのに中上位突き抜けられないのは、それは勉強のやり方が悪い可能性が高い。
そういう意味で、まずは「演習主体」のスタイルが伸びやすいんですよ。
解き方がわからないとか、知識が足りないとか、まあ確かにそういう部分も大いにあるんですけれど、まずは圧倒的に足りない物量を埋める。そうすることで初めて「自分の何が足りないか」がわかってきて、その上で「できないことをできるようにする」という意識が働く。
集団授業で勉強できるようになるには、未習範囲でない限りは「本人の主体的な学びの姿勢」が不可欠です。それがなければ、脳みそ全く働いてない状態で授業を受けることになります。もうね、こんなの、毒にも薬にもなりません。
真面目に板書写していても、脳みそ働いてないならそれは・・・・暇つぶしと変わりません。
未習範囲でないならともかく、既習範囲だと「これ知ってるな~」(≠できる)というところはほぼ聞いていないのではないでしょうか。知ってる(気がする)けどできない、ということが多いのが中下位~中上位層の特徴ですから、こうなってしまうのは必然ですよね。
今の学校の成績表は「主体的な学びの姿勢」を大きく評価しますが、個人的には「本当に主体的に勉強できれば、その時点で上位にいくのではないか」と思っています。主体的に学ぶ姿勢があれば、こういう既習の範囲でも一つでも多くのことを吸収しようとしますから、結果的に中上位では収まらなくなってくるわけです。。
※もうね、みんな「主体的に学んでいる」んじゃないですよ。「主体的な学びとして評価されるための行動」を学んでいる感じ。まあ、それはそれで社会という枠組みで生きていくために必要なことかもしれないけれど・・・
だから受動的な勉強から能動的な勉強に変化させるための最初の一歩として、「自分で問題演習をしてみる」「する環境を作る」ということはとても大切なのです。
ねー。これわりと言われるんですけど。
私、宿題出すの好きじゃないんですよ。いや、どうしても必要な子や中3の10月以降、小学生には出しますけれど。
上記でまだ「勉強の仕方」について書いておりませんが、「適当にやっつけられる宿題」って採点したりチェックするのもストレスなんですよね。
正直言って、見るだけでムカツク(笑)
こんなことで注意しなきゃいけないくらいだったら見える範囲でやらせたい。
だからこそ宿題は必要最小限にして、「出す内容」と「誰に出すか」は気にしていきたいところです。
「テストやるから覚えてきてね」これで充分です。
覚えてこない、というのは「そういうこと」です。「覚えられなかった」のか、「できるようになるために取り組んだか」は結果を見ればわかりますからね。
そういうわけで、「演習不足を宿題で補おうとする」ということを恒常的には行いません。授業メインで行った後日に問題演習を宿題にすることはありますが、あくまでメインはそこではないのです。
あ、こんなこと言われたことないですよ。
言われたことないですけれど。
勉強法の本、たくさん出てますよね。
似た内容のものもあれば、まったく違う内容のものある。
こんなのでできるようにならないだろ!?と思うものも・・・あるかもしれない。
でも結局共通していることはあって。
「やり方知ってるだけでは意味がない」
ということ。
ダイエットもそうですが、やり方知っているかどうかはどうだっていいんですよ。
まずは
やるかやらないか。
あとは、
「本人は本の通りにやっているつもりだけれど、実は全然やり方が違う」
やり方自体は正しいが、本人の特性に合っていない
とか。
あと、これは絶対に必要なことで、継続できるか。
なんでもいいんですよ。できるようになれば。
だからうちとしても「勉強方法の指導」はしますけれど、結果が出ているなら違うやり方をしていても文句はないです。
で、結局何が一番難しいか、というと、やはり
継続すること
なんですよね。
それは「まずやり続けること」が難しいこと。
そして次に「慣れで適当になってしまうこと」
この二つを防ぐ環境を作ることそのものが塾、少なくとも当塾に通う意味だと私は考えています。