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結月の声劇用台本置き場

個人的な使用目的用のシナリオを置いてあります。
利用規定は必ずお読みください。

声劇用台本



題名: 『この世で1番綺麗で素敵な水』

人数: 4人

性別: 男性:2人 女性:2人 不明0人



概要説明 とある大学の仲良し4人組
     聖子が持ってきたのは、『惚れ薬の作り方』
     最後の材料が、『この世で1番綺麗で素敵な水』
     さて…この水はなんなのか…気になった4人は
     この水がなんなのか思案する事に…

※恋愛項目になっていますが、微妙です。

       


目安時間 15分~20分





キャラクタ

♂ジョージ:大学生・考古学専攻 インディージョーンズに憧れるロマンチスト 
          本名は譲二

♂博史:大学生・理工学部 非科学的なものはあまり信用しない

♀聖子:大学生・歴史学部 主に伝承などに興味があり

♀マコ:大学生・心理学部 かなり変わり者で、男役のレズビアン(公表している)




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(とある大学のカフェテラス 仲良し4人組が集まって談笑中)


聖子:「でね。色々伝承を探っているうちに、たまたま見つけたのがこれ!」

ジョージ:「なんだぁ? 貴重なお宝でも見つけたかぁ?」

聖子:「もう!ジョージはすぐ、金銭的価値でしかモノを見ない…
    何度も言うけど、伝承や文化はその…」

博史:「はいっ!ストーップ!! はぁ…
    その言い争いは長くなるからやめてくれるかい?
    二人の討論に付き合ってたら、何年もかかるよ…」

ジョージ:「何年もかかるわけ ねーだろ!?」

聖子:「そうよ。ただジョージが認めれば、毎回毎回同じ事を…」

マコ:「ほい!本題からどんどんズレてってくよ~ いいの?聖子」

聖子:「あっ そうだったわ…」

博史:「それで?何を見つけたんだ?」

聖子:「そうそう。とある民家の、古い蔵の中から出てきたんだけど…」

マコ:「うぅ…読めない…」

ジョージ:「そりゃそうだ。古文書だぞ? …見た所…平安時代頃かなぁ?」

聖子:「当たり。そこはさすがジョージね」

ジョージ:「まぁ~な!へへん!」

博史:「それはいいから、その古文書?には、なんて書いてあるんだ?」

聖子:「これにはね…なんと!『惚れ薬』の精製方が書いてあるのよ!」

ジョージ・マコ:「おぉぉぉ~~~~~~!!!」

博史:「惚れ薬か?そんなもの本当にできるぐらいなら、
    とっくに現代でも存在しているはずだぞ?」

聖子:「まぁ~まぁ~。 私も本当にできるとは思ってないわ、
    だって材料が変なものばかりだしね」

マコ:「変なもの?」

ジョージ:「ま~さ~か~! 『火鼠の衣』~とか『龍の生き胆』~とか 
      言うんじゃねーよなぁ?」

聖子:「おしいっ! 『鵺(ぬえ)の睾丸』よ」

ジョージ:「ブハーーー!!」(コーヒーを噴出す)

マコ:「やんっ!!ジョージきちゃなぁ~い!!コーヒー噴出さないでよ。
    どこかのお笑い芸人ですかい!?」

ジョージ:「ゲホゲホッ…しょーがねぇ~だろ?まさか睾丸だなんて…
      そんなもん食えるか!!」

博史:「いや、ある意味、理(り)にかなってるかもな? 
    動物の睾丸を、精力増強、滋養強壮として
    食品化や漢方薬などで使用されているから
    あながち間違いではないかもな」

ジョージ:「え? あ あぁ…そーいやぁ~そーだよなぁ…」

聖子:「そんな所ばかり盛り上がらないでよ!
    女の子がここに、2人もいるのよ?恥ずかしくなるじゃない…」

ジョージ:「言い出したのはお前だろ!」

聖子:「だってぇ~ 材料の一つに書いてあるんだもん…」

博史:「それで?惚れ薬を作ってみたいとか言う話なのか?」

聖子:「違う違う!あのね…最後の材料が意味深で…
    なんだかわからないのよ…」

マコ:「最後の材料?」

聖子:「そう 最後の材料はね… 『この世で1番綺麗で素敵な水を、数滴 ただし
    この水を手に入れた者は、この薬を作る気はなくなるであろう…』 
    って書かれているの… なんの水か気にならない?」

ジョージ:「ほほぉ?一体どこの水なんだろな?」

聖子:「でしょ?一体どんな水なのか、凄い興味が出てきちゃって…」




ジョージ:「ん~…その水は…フランスのルルドの泉とか
      メキシコのトラコテの水とか
      ドイツのノルデナウの水みたいな、よく言われる
      『奇跡の水』とかいうやつじゃないのか?」

聖子:「平安時代の日本よ!?そんな海外の水を言うわけないじゃないっ」

ジョージ:「あ…そか…じゃぁ~日本で。 
      日田天領水(ひたてんりょうすい)とかじゃねーのか?」

博史:「それは近年発見されたばかりだよ」

ジョージ:「それはわかんねーぞ? 平安時代に知られて、忘れ去られたものが
      近年再び~って可能性もあるだろ?」

マコ:「でもそれじゃぁ~最後の『薬を作る気がなくなる』っていうのは?」

ジョージ:「ん~…健康になったから、もういらねーや~と思うとか?」

聖子:「それはちょっと…」

博史:「関係ないんじゃないかな? それに…そんな水が本当に効果あるのかも
    まったくもって怪しいじゃないか。」

ジョージ:「博史はロマンがねぇ~なぁ… 男なら夢はでっかく!!
      奇跡も信じようぜ!!」

マコ:「効果は別として… 健康になれば、もっと欲が出るのが人間だよ?
    次は金が欲しい・恋人が欲しいってならない?」

ジョージ:「あ~そーいえばそーだよなぁ… じゃぁ~なんだよ? 
      博史はわかるか!?」



博史:「俺?そうだねぇ…超純水とかはどうだろ?」

聖子:「超純水?」

博史:「嗚呼…蒸留・イオン交換・逆浸透のいずれかの処理を行い
    作成したのが、『純水』だが、複数の処理をしたのが『超純水』
    不純物の含有度が違うんだよ…不純物が一切ない 『超超純水』
    ぐらいなものとか…精製方法は…」

聖子:「あ~あ~!詳しく聞いてもわかんないから ごめん?
    結論だけ、それは平安時代でも作れるの?」

博史:「いや…電気分解したり、浸透膜を使ったり…
    平安時代では作れないと思う」

ジョージ:「それじゃぁ~無理じゃん!?平安時代でも、
      用意できるもんじゃねーとな!」

聖子:「ジョージ、それをアンタが言うわけ? ルルド~って言ってた男が」

ジョージ:「うぐっ!それは…忘れてください…」

マコ:「ごめん まったく話についていけませんでした…」

聖子:「よしよし~マコには難しかったわね…」

マコ:「うぅ…聖子ぉ… その豊満な胸で泣かせてぇ~!」

聖子:「え?あっ!ちょっと!」

ジョージ:「だぁ~!!やめんかっ!!このレズがぁ!!」

マコ:「ビアンよ!ビ・ア・ン!! 
    レズって言うと失礼に当たるって何度も言ってんじゃん!!」

ジョージ:「うるせぇー!どっちも同じだろうがぁ~~~!!」

聖子:「まぁまぁ~(苦笑する)」

博史:「でも…この水は本当になんだろうな… 
    昔なら、酸性雨もなかったはずだから
    雨でもいいのだろうか…川・湖・湧き水…
    どれもなんか違う気がするよな。」

聖子:「でしょ?海の水も違うと思うし、深海水だって
    昔の人では無理だわ。」

ジョージ:「それならやっぱり、神様の水とかだよ。
      仏像から涙が流れるとかいう奇跡が…」

博史:「そんな非科学的なもの、あるわけないだろ?」

聖子:「そもそもこの惚れ薬も、非科学的だと言えば、そーなるかもね」


マコ:「…ん?…ボク、もしかしたら…わかるかも」

ジョージ・聖子・博史:「えぇ~!?」

マコ:「…もしかしたらだけど…途中で話を割り込まずに
    最後まで黙って聞いててくれたら
    もしかして…だけどね どーする?」

聖子:「聞いてみたい!わかったわ 最後まで聞くから!」

ジョージ:「へっ!なんだよそれ~ 昔話に出てくる魔法の水とかか?」

(聖子はジョージの足をおもいきり踏む)ダンっ!!!

ジョージ:「い゛っでぇぇぇぇ~~!!!なにすんだよぉ~!!!」

聖子:「いいから黙って聞きなさいよ!!」

博史:「俺もマコの話を聞いてみたいかな」


マコ:「こほんっ では 話まーす!絶対何も言わないでね!」



(~~~マコ語り~~~)

ボクの家庭は最悪でした…父親がDVをする人で

毎日怯えて しょっちゅう~殴られたり蹴られたりしていました…

でも、高校生の時 ボクに彼女ができました…

とってもとっても愛していました…

彼女もボクを愛してくれて…毎日毎日とても楽しかったです。

家に帰ると地獄の日々の中…唯一 人生で 初めて

幸せだと思いました。それまでボクは 死ぬ事しか考えていなかったけど

生まれて初めて 生きててよかったと思いました。

だけど…3年生の終わり頃 彼女の家庭環境が一変したのです。

ご両親は離婚をし、彼女はどちらかについていくほかありませんでした

ボクは別れたくなくて…必死で彼女に ここに残れる方法をお願いしたのです

でもそれは 彼女を苦しめる事にもなったのです

それまで ごく普通の家庭で育った彼女には ボクと違って

耐えられないものでした…

そして 彼女は母親と、母親の実家がある街へ 引っ越す事になりました。

離れて暮らす事が耐えられないボクは 我侭を言ってしまった…

お互いまだ愛し合っていたけど…ボクが彼女を追い詰めてしまい…

結果…ボクは…彼女をこれ以上苦しめたくなくて…

別れました… だけどボクは… 彼女をまだ愛してる 何年経っても…

大学に行って 楽しい日々を過ごす事になっても… ボクは彼女を

まだ 愛してる…


(もう途中から涙声になっており 最後には涙をボロボロこぼしている)


マコ:「……はい これが『この世で1番綺麗で素敵な水』 だよ」

聖子:「え!?」

(マコは自分の涙をぬぐい 指でテーブルにコンコンと音を立てて 一粒落とす)

マコ:「この涙が『この世で1番綺麗で素敵な水』 」

ジョージ:「えぇ!?」

博史:「どーいうことなんだ!?説明してくれよ。」

マコ:「ん~とね…『この水を手に入れた者は、この薬を作る気はなくなる』
    だよね?」

聖子:「えぇ…そうよ?」

マコ:「惚れ薬が欲しいって思う人は 誰かをう~んと愛しているから欲しいわけ
    愛しい人を思う気持ち しかもとても純粋な気持ち 
    その人の為に流した涙が それだとしたら…
    相手の気持ちが 薬によって動かされたもの 
    それって 本当の愛かなぁ?
    純粋に相手を思う涙を流せる人は その偽りの愛が欲しいと思うかなぁ?」

聖子:「あ!そうだわ! 平安時代の女房達は、
    限られた自由の中で精一杯恋をしたって…」

マコ:「恋って愛も喜びも悲しみも切なさも嫉妬も…ぜぇ~んぶ含めて
    それが『恋』の醍醐味じゃない?」

聖子:「そうそう…それすらも楽しむのが…って、確か枕草子か何かに…」

ジョージ:「はぁ? えっと…ただの…少女趣味なもんか!?」

博史:「元々材料が、手に入らない非科学的なものばかりだったよな…
    つまりこれは…ただの物語か!?」

聖子:「物語…なのかしら?」

マコ:「戒め?じゃないかなぁ?『惚れ薬に頼らず、
    自力で頑張れや!』みたいな~?」

ジョージ:「なぁ~んだよ…本当に女が好きそうな話だよなぁ~!」

聖子:「ジョージなら、どーせ美人に手当たり次第飲ませて
    ハーレムうはうは!ってするつもりなんでしょ?」

ジョージ:「とーぜん!!それが男のロマn」

聖子:「さいってぇ~!!!」

(聖子 ジョージを何度も叩く)

ジャージ:「いてててt!なんだよ!叩くんじゃねぇ~よ!!
      男だったら誰でも思うもんだろ!? なぁ!?博史!!」

博史:「俺はそんな最低な事はしないよ」

ジョージ:「博史の裏切りものぉ~~!!」

聖子:「でも…それが本当に、ここに書いてある
    『この世で1番綺麗で素敵な水』だったら、本当に素敵かも…」

ジョージ:「まぁ…そこは否定しないけどさ、男はめったに泣くもんじゃないから
      その分、男の涙は純粋なのさっ 嘘泣きできる女と違ってね」

聖子:「…この男 絞め殺していい?」

博史:「お好きにどうぞ」

マコ:「オールオッケー!!」

ジョージ:「な!?何でだよ~!!!」

マコ:「あはは!!そりゃそーだよ 女が全員 
    嘘泣きできると思うんじゃないよ~」

聖子:「そうよそうよ!!」

ジョージ:「だったら、マコの今の涙は嘘泣きじゃないのかよっ」

マコ:「誰が嘘だって言った?」

ジョージ:「え?」

マコ:「この涙はね…ボクにとって
   『この世で1番綺麗で素敵な水』だよ…心からね…」














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