あんまり乗り気でなかったピッチャーも

ゲームを作れるようになれば

たのしくなってくるのは当然。

ある時チームで参加した野球教室。

そこにはなんと星野仙一さんが!!

NHK主催の野球教室だったので

当時解説者だった星野さんが来てくれた。

一人一人ピッチングを見てもらって

それぞれ一言星野さんからアドバイスを受ける。
 
そして佐野投手の順番に。

司会者が『どうですか?この投手は?』

星野さん『体の使い方がやわらかい』

続いて『すごくいんじゃない?』と

もうね!

有頂天どころか

調子乗りまくりですよ!

あの星野さんから認められたんですから!

投手として俄然やる気の出た佐野投手。

次の日から毎日ランニングをするようになり

野球熱が一気に上がりましたね!

単純なんです(笑)

でもうれしかったんですね。

その後、まさか星野監督の下で

プレイできるなんて思ってませんでしたが、

その時の話を伝えると

『そうか、そうか』と笑顔で返してくれました。

未だにそのシーンは脳裏に焼き付いています。

だからこそ、自分自身も野球教室では

言葉をしっかり伝えようと意識しています。

チームもどんどん強くなってきて

仲間同士意識も高くなり充実した

中学野球を過ごすことができました。

ソフトボールでは全くストライクが入らず

半ば不貞腐れて辞めた投手が

どんどん投手の楽しさに目覚め

ただただマウンドで無邪気に

『打てるもんなら打ってみろ!』なんて

目一杯投げ込んでました。

今思えば一番楽しかった時期かもしれませんね。

その時芽生えたちょっとの自信が

その後の大きな礎になったことは

言うまでもありません。

高校にいっても野球を続けたいと

強く思った次第です。

すぐに調子に乗ってしまう佐野投手は

挫折を浴びることなくすくすくと

成長出来たのだと思います。

その鼻はすぐに

高校進学と共にへし折られるとは知らずにね。

順風満帆だった中学生から

自分に自信が持てなかった高校時代に

次回はその辺をお話出来ればと思います。

自分を信じて前に。

みんなかがやけー!