(夜遅い時間
アヤカがアザミの日記を読んでいる部屋に幼少期アヤノが入ってくる)
幼少期アヤノ「おかあさん・・・」
アヤカ「うわっ!?な、なんだ・・・アヤノ~
ん?どうしたの?眠れないの?」
幼少期アヤノ「う、うん・・・。
幸助が眠れないって言うから、子守唄とか歌ってたら、
私が眠れなくなっちゃったの」
アヤカ「そっか。
じゃあお母さんとちょっとお話しする?」
幼少期アヤノ「!うん・・・!」
アヤカ「じゃあそこの机座ってちょっと待ってて。
アヤノがよく眠れるようにホットミルク作ってくるから」
幼少期アヤノ「わかった!あ、はちみつ入れてね!」
アヤカ「はいはい。アヤノは甘いものが好きね」
幼少期アヤノ「きっと、お母さんに似たんだよ」
アヤカ「・・・。そうね。
アヤノはしっかり者だもんね」
幼少期アヤノ「?うん!」
(アヤカがホットミルク二つ持って戻ってくる)
アヤカ「はい、どうぞ。あっついからふーふーして飲んでね」
幼少期アヤノ「うん!
お母さんのホットミルク久しぶり」
アヤカ「・・・そっか。こうやって二人で話すの久しぶりだね。
修哉達が来てからバタバタしてたもんね。
・・・ごめんねぇ、アヤノ」
(アヤカがアヤノを抱きしめる)
幼少期アヤノ「?おかあ、さん?」
アヤカ「こうやって抱きしめるのも久しぶりね」
幼少期アヤノ「うん!おかあさんあったかい」
アヤカ「そう?アヤノの方があったかいよ
ぎゅ~~!!」
幼少期アヤノ「お母さん、くすぐったい!」
アヤカ「・・・ねぇアヤノ。
大丈夫?最近頑張りすぎてない?」
(アヤカがアヤノから少し離れる)
幼少期アヤノ「?」
アヤカ「アヤノは多分私に似たから。ちょっと心配なの。
修哉達が来たとき、私アヤノに
【アヤノはおねえちゃんだからよろしくね】って言ったでしょ?」
幼少期アヤノ「うん」
アヤカ「それがアヤノの中で、プレッシャーになってるんじゃないかなって思って」
幼少期アヤノ「ぷれっしゃー・・・」
アヤカ「あ、意味分からないか」
幼少期アヤノ「ううん、分かるよ。
この前後援で会った男の子が教えてくれたの」
アヤカ「そうなの?その子、きっと頭がいいのね」
幼少期アヤノ「うん!色んなこと教えてくれたの
でも、運動は苦手なんだって。ずっとお城作ってた」
アヤカ「最近研究の方も忙しくて・・・こうやって、二人の時間も作れなくて、
アヤノに寂しい思いもきっとさせてるわよね」
幼少期アヤノ「・・・私おねえちゃんだから
つぼみたちの前でないたりはしないけど。
でもね、本当のこというとね
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
寂しかった」
アヤカ「アヤノ・・・!!ごめんね・・・!!」
幼少期アヤノ「大丈夫だよ!アヤノはみんなのおねえちゃんだもん!」
アヤカ「こういう時は、お姉ちゃんでいなくてもいいんだよ」
幼少期アヤノ「そう、なの?」
アヤカ「そうだよ、あ、お母さんに何かしてほしいことある?
今なら何でもしちゃうよ~」
幼少期アヤノ「なんでも・・・ならね、
前みたいに一緒に寝たい・・・かも・・・だめ?」
アヤカ「いいに決まってるじゃない!
じゃあ、それ飲み終わったら
枕持っておいで」
幼少期アヤノ「!うん!」
(夢を見ていたアヤノが目覚める
机の上で転寝をしていた)
アヤノ「あれ・・・私寝ちゃってたんだ。
やだ、結構時間経ってる!
早くお父さんの金庫開けなきゃいけないのに・・・」
アヤカ【こういう時は、お姉ちゃんでいなくてもいいんだよ】
アヤノ「お母さん・・・無理だよ、
だってもう私しかいない。
修哉たちにはもう・・・私しかいないんだから・・・
お姉ちゃんの私が、頑張るしか・・・!」
カノ「姉ちゃん?」
(カノがアヤノの部屋をノックする)
アヤノ「・・・修哉?どうしたの?」
カノ「いや明かりついてたから、起きてるのかなって」
アヤノ「・・・うん、ちょっと眠れなくて。
あ、そうだ!」
(アヤノが部屋の扉を開ける)
カノ「わ!」
アヤノ「あ、ごめん。驚かせちゃった?」
カノ「いや・・・それは大丈夫だけど」
アヤノ「ねえ、修哉。
ホットミルク飲まない?」
カノ「え?」
アヤノ「少しお話しよ」
カノ「う、うん・・・いいよ。」
アヤノ「じゃあキッチン行こ」
アヤノ(あの時お母さんはどうやってホットミルクを作ってたんだっけ。
あ、そうだ。)
アヤノ「はちみつだ・・・」
カノ「?お姉ちゃん?何か言った?」
アヤノ「・・・ううん。なんでもないよ。」
アヤノ(お母さんみたいに上手く作れるだろうか。
ああ・・・なんか泣きたくなってきちゃった。
お姉ちゃんとしてじゃなくて)
アヤカ【アヤノ】
アヤノ(一人の・・・子供として)