建築単価ウオッチ

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一般財団法人建設物価調査会が調査・分析した建築のコストとプライスに関する最新情報を、日経BPインフラ総合研究所を通じて毎週(月4回、原則木曜)提供。2020年東京五輪に向け建築のプライスやコストが変動する可能性があるなか、建築プロジェクトのマネジメントに役立つような調査・分析情報を迅速かつ多角的に発信していく。 

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnews/15/122001075/

 

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2016年熊本地震

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2016年4月14日、熊本県熊本地方で震度7を観測した地震が発生した。マグニチュードは6.5で、震源の深さは11km。さらに、4月16日に本震が発生。本震のマグニチュードは7.3。震源の深さは12kmだった。震度5~6を観測する余震が頻発。多くの建物が被害を受けた。 

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnews/15/041500569/

 

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今回の建設IT注目情報 ~三菱電機ビルテクノサービス「ファシリティ研修棟」~

 ビルの設備を構成する空調ダクトや配管、配線は、天井や壁、床下といった普段見えない部分に設置されているため、なかなか全体を見ることはできません。

 一方、最近は空調や照明、防犯などの様々な設備を統合的に扱うビル管理システムの導入が進み、設備全体を把握できる技術者のニーズが高まっています。

 三菱電機ビルテクノサービスは、ビルの省エネや環境対策、セキュリティー向上などを実現する「ファシリティ事業」を拡大するため、東京都小平市にある同社の教育センターにファシリティ研修棟(地上5階建て、延べ床面積2931.95m2)を建設しました。一見、普通のオフィスビルのような外観ですが、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
設備全体を見える化
 
した造りになっているのです。

 研修棟全体を一つの顧客のビルと想定し、空調や給排水、衛生、消火などの設備機器を設置。通常は壁や天井などの裏に隠れているダクトや配管、電線などを露出させてあります。

 配管やダクトは透明化や色分けし、配線や配管には行き先を表示し、建物内をどのように通って各機器がつながっているのかが分かる工夫を凝らしています。ビル管理システムはコンピューターの画面から各機器を制御するのが普通ですが、この研修棟では画面上の操作によって各機器がどう動くのかを見ながら実習できます。実際のビルでは難しい火災や地震などの非常時における設備の操作訓練も可能です。

 研修生が設計したビルの制御システムを実際の機器を使って構築し、動作を確認することもできます。さらに、将来の新製品や新技術の導入に対応できるように、配管スペースには余裕を持たせてあるほか、将来の増設に備えて鋼材やスリーブなども設置してあります。

ビル設備の理論と実際を学ぶためには、理想的な研修施設ですね。しかし、実際の現場条件は様々です。過酷な現場に耐える訓練を行う施設もあるのです。

イエイリはここに注目した! ~極寒、高温・多湿での作業環境を再現~

 実際の作業は、冷蔵倉庫やボイラー室など、様々な環境で行われます。時には高温・多湿や極寒といった厳しい環境下での作業が求められる場合もあります。

 そこで、
 
40℃からマイナス30℃
 
までの作業環境を再現できる「恒温恒湿設備」を備えているのです。

 研修で養った技術や技能を、厳しい現場で発揮するのは大変でしょう。あらかじめトレーニングしておくことで、どんな現場でも実力が発揮できる「タフな技術者」が養成できそうですね。




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今回の建設IT注目情報 ~新菱冷熱工業「S-CADの現場活用」~

 空調・電気設備の設計では、まだ2次元CADが主役で、3次元CADの活用はあまり進んでいません。ところが新菱冷熱工業では、3次元CADで施工図を作成するのは当たり前。さらに、3次元の設計データを工事現場で活用するという、新しい段階に入りつつあります。

 3月9日、東京・芝公園で開催された「三団体交流会」(主催:関東空調工業会、関東配管工事業協同組合、関東甲信越保温保冷工業協会)で、新菱冷熱工業の谷内秀敬さんと酒本晋太郎さんが「設備業界のIT化とその将来像」と題して講演し、現場での最新の取り組み状況を紹介しました。

 IT系の講演会と言えば、講師が演台に張り付いてプロジェクターの映像を見ながら話を進めていくパターンが一般的ですが、この講演は工事現場の雰囲気を会場で感じられるようなダイナミックなものでした。

 演台の脇には、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
トータルステーション
 
を設置し、「墨出し作業」を実演したのです。墨出しとは、図面に描かれた部材の取り付け位置などを、床や壁などの対応する場所に表示することです。

 同社では、シスプロが販売する設備設計用3次元CAD「DesignDraft」を業務用にカスタマイズした「S-CAD」というソフトを使っています。

 実演では会場のメルパルク東京のホールをS-CADで3次元モデル化し、天井面に墨出しする点を指定しました。点のデータをスマートフォンに読み込み、画面上で選んでいくと、トータルステーションが選んだ点の方向に向いてはレーザー光を照射する、という動作を繰り返しました。

 その手際のよさに、天井を見上げた受講者からどよめきが上がっていました。

 このほか、壁や天井の裏に隠れた空調ダクトや配管などの位置を“推定”し、建設当時の施工手順を仮想的に再現したCGアニメーションも上映しました。

 3月11日に東北・三陸沖を震源とする「東北地方太平洋沖地震」が発生し、多大な被害が発生しました。たまたま、講演でも地震時の対策にS-CADを使う事例が紹介されました。

イエイリはここに注目した! ~免震建物の設備の動きを確認~

 最近は建物本体と基礎の間に免震支承を設置して、建物本体に地震力が伝わりにくくする免震建物が増えています。

 このとき、配管類も建物本体の動きに追従するようにしておかないと、破損してしまいます。そこで、同社は配管類の
 
可動式継ぎ手の動き
 
を動的にシミュレーションし、動作状況をチェックしています。

可動式継ぎ手と、躯体や配管設備などとの干渉を2次元図面で調べるのは大変で、見落としも起こりがちです。その点、3次元モデルだと干渉などの問題個所を発見しやすいですね。

 講演の後、パネルディスカッションが行われ、設備工事会社やダクト、配管、保温の各専門工事会社の代表者9人が議論を繰り広げました。

工費や工期が非常に厳しくなっている現状のほか、元請け会社と下請け会社間でのコミュニケーションの改善や、現実的な工程計画の作成、若手社員の確保などが話題の中心でした。

 これらの課題の中には、ITによる工程情報の共有や、3次元モデルによる施工手順の説明などで、解決できるものもありそうでした。


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今回の建設IT注目情報 ~応用技術「太陽光パネル見積システム」~

 太陽光発電パネル市場では、国内の大手電機メーカーの製品や、中国、韓国など海外からの輸入品が猛烈な競争を繰り広げています。

 メーカー傘下の工務店も、顧客との打ち合わせから設計、見積もり、提案までの作業に時間がかかりすぎると、仕事を他社に取られてしまいます。

 そこで、CADやGIS(地理情報システム)などを手がける応用技術は、これらの作業をスピーディーに行える「太陽光パネル見積システム」を昨年6月、開発しました。


 複雑な図面を描くソフトですが、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 CAD操作に習熟していない
 
営業マンでも使える
 
ほど、操作が簡単になっているのです。

 

 工務店の営業マンは、まず建物の平面図をCADファイル(DXF形式)やスキャナーで下図として取り込みます。下図をトレースするように外壁線を描き、軒の突き出しや屋根勾配などを入力すると屋根伏図が完成します。

太陽光パネルを取り付ける屋根面を選び、頂点をクリックすると屋根面内に自動的に太陽光パネルを分割したモジュールや架台の配置が決まります。

そして「自動回路分け機能」を使って、モジュールを回路ごとに分け、配線の接続をチェックすれば入力作業は完了です。

 その後の年間発電量のシミュレーション、見積書の作成、パネル配置図や回線配置図、架台金具配置図などの複雑な図面作成作業はシステムが自動的に行います。

 顧客から太陽光発電システムの引き合いがあれば、営業マン自らが設計を行い、見積書や図面、発電シミュレーションなどの資料を用意し、すぐに提案できるので商機を逃しませんね。

この見積もりシステムは、太陽光パネルメーカーごとに開発し、そのメーカーの製品を扱う工務店が使うことを想定しています。開発費用は通常、メーカーが負担し、工務店は無料で使います。

 システムの開発費用は、ベースとなるCADエンジンと、メーカーの要望に応じたカスタマイズの費用を合わせて最低700万円~最高1500万円とのことです。そして、年間サポート費が開発費の10%程度かかります。これまで6社から受注した実績があります。

 応用技術の代表取締役社長を務める前原夏樹さんによると、「太陽光パネル見積システムは当社の製品、サービスの中で最も引き合いが多い」とのことです。その秘密は、どこにあるのでしょうか。

イエイリはここに注目した! ~自社製品のデータだけを入力し、工務店を囲い込み~

 見積もりシステムを使って太陽光パネル設置工事の成約率が高まると、工務店はこのツールが手放せなくなります。その結果、メーカーにとっては自社製品を扱う
 
工務店を囲い込む
 
効果が期待できるのです。

 通常、無料でシステムを配布するためには、ユーザーの数だけCADソフトの使用料を払わなくてはいけません。ところが、このシステムには応用技術が独自開発したCADを使っており、同社は何人のユーザーでも使えるようにしました。

 また、メーカー側に設置したサーバーでこのシステムを動かすこともできます。この方法を使うと、メーカー側は現在、引き合い中の物件や顧客などの情報が集まりますので、これらの情報を収集・分析して製品の開発や製造などに役立てることができます。

すなわち、無料の見積システムの性能が良ければ工務店も競争を勝ち抜くことができ、メーカーにとっては製品の販路拡大が期待できるわけです。自社開発のCADソフトをメーカーのマーケティングツールとして生かす発想は新鮮ですね。

 今後、応用技術ではユーザー側のパソコンにシステムをインストールせず、ウェブブラウザーだけで使えるようにする「クラウド・コンピューティング・サービス化」も検討しています。


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今回の建設IT注目情報 ~テクラ「Tekla BIMsight」~

 建物の施工段階で問題になるのが部材の干渉です。意匠、構造、設備の担当者に分かれて設計した結果、施工時に内装材や配管、構造部材などがぶつかることが判明し、図面を修正することがときどき起こります。

 こうした問題を防ぐためには、コンピューター上に構築した3次元モデルで建物を設計するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が有効です。

 建物の意匠、構造、設備の3次元モデルをコンピューターに読み込んでチェックすると、たちどころに干渉部分が判明し、施工にとりかかる前に解決できるからです。

 鉄骨や鉄筋などの構造設計用BIMソフト「Tekla Structures」を販売するテクラは、こうした用途に使える高機能のビューワーソフト「Tekla BIMsight」を2月21日にリリースしました。

 意匠、構造、設備など様々なCADで作成した複数の3次元モデルを読み込み、様々な角度や断面で建物の形状を閲覧できるほか、各部材の材質や仕様などを表す「属性情報」の内容も見られます。さらに部材間の干渉チェックや任意の2点間寸法計測なども行えます。

 これだけの高機能なので、テクラ代表取締役社長の宮本信太郎さんは「50万円でも売れるソフト」と胸を張ります。ところが、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
無料でダウンロード
 
できるようにしたのです。

無料配布の狙いは、Tekla BIMsightの普及によって施工段階でのBIM活用を促進することで、鉄筋や継ぎ手などの詳細設計を担うTeklaStructuresの需要を喚起することにあるようです。

 読み込めるファイル形式はBIMモデルのデータ交換用フォーマットである「IFC」のほか、建設業界で普及しているAutoCADの「DWG」、MicroStationの「DGN」などです。また、読み込んだ複数のファイルをまとめて保存できるTeklaBIMsightの専用ファイル形式「TBP」もあります。

 早速、私もダウンロード用サイトにアクセスし、ユーザー登録を行った後、インストールしてみました。ソフトは英語版ですが、画面の指示に従って操作すると特に問題なくできました。

 ソフトには見本として建物の3次元モデルのファイルが付属しています。このファイルを開くと、様々な形式で作成された9種類のBIMモデルが次々と読み込まれていき、一つの画面にまとめて表示されました。

 次に、読み込んだモデルをいくつか選んで干渉チェック機能を実行すると、数百カ所の干渉部分が見つかり、画面上に一覧表として表示されました。そして一覧表をクリックすると、該当する3次元モデルの部分がクローズアップされたのです。

これだけ簡単だと、3次元CADの操作スキルがない人でも問題なく使えます。発注者や設計部門の管理者などが自ら、BIMモデルを見ながら設計の確認や変更の指示などが行えそうですね。その作業に便利な機能も付いています。

イエイリはここに注目した! ~BIMモデルに“議事録”を残す~

 Tekla BIMsightには、干渉部分などに
 
コメントを付ける
 
機能があるのです。

 例えば、配管と梁が干渉している部分に、担当の設計者や対応策を記入してBIMモデルごと保存できます。つまり、BIMモデル上に“議事録”を残せるわけですね。

 また、複数の担当者が別々に設計しているときも、「ここがぶつかっている」、「この干渉は設備設計者の私が解決する」といったコメントを付けたTeklaBIMsightのファイルをメールなどで送り合うことで、問題個所や対策についての情報を簡単に共有できます。

これまでのBIM活用は、企画や基本設計などプロジェクトの上流部分が中心でした。3次元CADに不慣れな人にも扱いやすいTekla BIMsightが無料公開されたことは、施工段階のほかプレハブ部材の工場製作や維持管理でのBIM活用も加速するきっかけになるかもしれません。

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今回の建設IT注目情報 ~NEC「エコモジュラーデータセンター構築ソリューション」~

 インターネットに接続されたサーバーで様々な情報処理を行う「クラウド・コンピューティング・サービス」の拡大などで、サーバーを収納・管理するデータセンターの建設ニーズが高まっています。

 データセンターではサーバー冷却用の空調や、照明などに使う電力が全体の約半分を占め、設置スペースにも限りがあります。そのため省エネやスペースの削減が大きな課題となっています。

 そこでNECは、省エネ、省スペースのデータセンターを短期間で造れる手法を「エコモジュラーデータセンター構築ソリューション」としてラインアップ化し、2月7日に販売を開始しました。

 ラインアップには、データセンターに必要なサーバーや記憶装置、ラック、空調機器、消火装置などの機器一式を、コンテナに収納した「DCモジュール(コンテナ活用型)」というタイプがあり、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
そのまま屋外に設置
 
できる構造になっているのです。このタイプはサーバーなどを収めたアルミコンテナ部と、鉄筋コンクリート基礎部からなります。コンテナの内部には、機器が高密度に設置してあるにもかかわらず、空調用の気流が無駄なくスムーズに流れる設計になっています。

 空調機器は汎用のものを採用し、コンテナ部と接する基礎部に収納しているため、ダクトなどは不要です。空調機器のメンテナンスをサーバー室の外で行えるため、セキュリティー確保の点でも有利な構造になっています。

 新規にビルを建て、データセンターを構築する場合は設計や施工のほか、建築確認申請などの時間も入れて2年間ほどかかります。一方、DCモジュールはわずか約3カ月で設置が完了し、コンテナの数を増やしても、あまり工期は変わりません。

 希望小売価格はICTラック6個(最大15kW/ラック)を備えたもので一式、5000万円(税抜き)からとなっています。

 DCモジュールには、倉庫の中などで使う「屋内設置タイプ」も用意されており、さらに省エネに有効なシステムが導入されています。

イエイリはここに注目した! ~冷凍機不要の外気冷却方式が選べる~

 屋内設置タイプでは、空調に水冷方式または外気冷却方式が選べます。外気冷却方式は冷凍機を使わず、空気を水の蒸発熱で冷やしてからコンテナに送り込みます。

 言わば、
 
“打ち水効果”
 
を空調に利用しているわけですね。

 冷凍機のように冷媒を圧縮するエネルギーが要らないので、消費電力は同社の既存データセンターに比べて、最大約40%も削減できます。希望小売価格はICTラック4台(最大35kW/ラック)の場合、2800万円からです。

 このほか、「フロアDCモジュール」というタイプも用意されています。普通のオフィスビルの空いたスペースをパーティションで区切り、内部にサーバーやラック型空調機などを高密度に配置し、効率的に空気が流れるようにしたものです。希望小売価格はICTラック2台(最大14kW/ラック)の場合、2000万円からとなっています
データセンターを造ると言えば、建物を建設することを考えてしまいがちです。「エコモジュラーデータセンター構築ソリューション」のように、空いたスペースにコンテナを設置したり、パーティションで区切ったりしてデータセンターエリアを造るという発想は、既存の建物を多目的に活用する上で参考になりそうですね。


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今回の建設IT注目情報 ~奥田建築事務所「BIMによる施工図の作成」~

 大手建設会社でも、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入はまだ設計部門が中心で、施工部門での活用はこれからといったところが多いようです。

 BIMモデルから、施工についての詳細な情報を書き込んだ「施工図」を作るのは、そう簡単ではないことがその一因でしょう。

 そんななか、奥田建築事務所(本社:三重県名張市)は2009年10月にBIM用のCADソフトを導入したのを機に大阪事務所(大阪市西区)に事実上移転し、活用技術を磨いてきました。

 その結果、
 
BIMで施工図を作成
 
できるまでになったのです。

 同社は事務所にいるスタッフが4人、現場への派遣スタッフが2人という小さな会社で、建設会社からの依頼で施工図を作成する仕事をメーンとする“図面屋さん”です。

 使っているソフトは「Bentley Architecture」や「MicroStation」。ベンダーであるベントレー・システムズが開催した講習会に3日ほど参加した後、独学で活用方法をマスターしました。その間、ベンダーへの問い合わせメールは約100通にも上ったそうです。

 最初は架空のマンションを題材に練習しました。練習開始から1カ月後には3Dモデルの作成を終え、同2カ月後には施工図である「平面詳細図」を完成させたのです。

 これまで9つの物件でBIMを活用しました。複雑な配筋図などは3Dモデルでイラストを作り、現場にも掲示して施工手順の検討などに活用。現場の職人さんにも好評とのことです。

今後、同社は、意匠、構造、設備を1枚の図面にまとめた「総合図」をBIMモデルで作成することにもチャレンジする予定です。そして新しいビジネスチャンスの開拓にも乗り出そうとしています。

イエイリはここに注目した! ~建設工事の“上流側”への展開も計画中~

 これまで図面屋さんの顧客は、建設会社がほとんどでした。ところが、BIMは一つの3Dモデルから図面以外のCGパースなど、様々な資料が作れます。

 そこで同社が計画しているのは、デベロッパーや建築設計事務所などへのBIMを使った営業です。建設工事の“上流側”の業務を担う企業を
 
新規顧客として開拓
 
しようという作戦です。

 例えばデベロッパーには、BIMで全戸の仮想モデルルームを作り、マンション購入者に壁紙や床材などを選ばせて内装をシミュレーションするサービスなどを提案したいと考えています。

一方、「BIMは価格が高い」というイメージを一掃するため、BIMのモデリング料金を建物面積で決めるという新しい価格体系の整備も計画しています。BIMの敷居を低くして、多くの顧客を呼び込もうというわけですね。

 さすが大阪で事業展開する企業だけあって、売り物のBIM活用技術を磨くだけでなく、顧客側の心理についてもしっかり考えています。



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