一週間ほど前に揖斐川町の民俗資料館へ寄ったら、
萱で作る墨俵の編み機があった。
墨俵の編み機
その墨俵編み機の横にはむしろ織の縄を通して、
その縄の向きを変えてわらを編み上げる道具は置いてあったが、
織機本体は見当たらなかったので、
縄の向きだけを操作する器具だけでは、
現代人にはむしろ織の作業は、
到底理解できないだろうから、
こういう場所での展示品としては、
機械の全部がないのを残念だと思ってみてきたのだった。
むしろの縄を通してわらを編む道具
ところがNHKの「家族に乾杯」を見ていたら、
会津地方の民俗資料館で、
むしろ織機の全体が展示してあるのを見ることができた。
テレビに出てきた会津のむしろ織機
爺の子供のころは田舎の家の爺婆は、
二人でペアになってむしろ織をしていたもので、
こんな機会を見ると懐かしくってたまらない。
それにしても昔を伝える資料館なんぞでは、
昔の道具の一部だけを展示しているのだけは、
後の世に伝えられないと思うのだが。