粘膜が弱いんだかビタミンＡが足りないんだか知らねーのだが、風邪ひきやすく鼻ぐずぐずなのだ。
だからこの時期マスクを常用しているのだが、まあ、マスクも市民権を得てきたので、そんな方々もお見かけするのだが、一昔前ならば変態だろ。
キャップにマスクは変態ルックで、さらにキツネ目でグリコが好きなら犯罪者なのだ。
以前、熱海後楽園ホテルでイベントやって、その合間に一人で秘宝館にいったのだ、キャップにマスクで。
もぎりのオバちゃんに笑われたのだが、その時は笑われた意味が分からず、あとから気付いた。
たしかに一人秘宝館で、キャップにマスクの変態ルックじゃあ、なんか言い訳できないのだ。
今時ピンクパンサーのＢＧＭで男女のまぐわいをシルエットで見せられたり、大股開きの女性の人形の前にある、自転車の空気入れみてーなポンプを押すと小便をかけられたり、大鏡の前にある自転車をこぐと、ウッホウッホウッホッホー！ なんて掛け声でおれの体がハダカに見えたり、一応一通り体験し、変態ルックのまま大人のおもちゃしか売ってない売店をうろうろと散策したのだが、もううんざりなのだ。
最近年のせいか、まあ、一人が長いので独り言が多いのだ。
晩飯なんにすっかな。とか、おっほほー寒い寒い、やほほ。ぐらいは当たり前で、この上にマスクをすると、もっと独り言が著しいのだ。
電車の中でビックコミック・スピリッツを読みながら、げろっぱ・げろうれ。とか、おえこもば。とか、小豆パンダちゃ～ん。とか。
けっこう、おれを見てるのだ、乗客。
これじゃー変態みてーじゃねーか。
ってーか、これはまだ可愛いほうで、お、いい女。とか、うひゃっ可愛いじゃねーか。とか、それなりの女を見ると口に出してしまう。
多分に聞こえてると思うのだが、褒めてる分には言われてると意識している女も、そんな悪い気はしてねーと思われるからいいので、たまに、ショートパンツに過激なパンティーストッキングなんか履かれていると、うわっ、いいじゃん。やらしてくんねーかな。とか、気持ちよさそー。とか、挟んでくんねーかな。とか、大人びた女子高生には、ほほ～今時はいくらでやらしてくれんだろ。とか、こーゆーコが意外に上手いんだよな。とか、踏んでくんねーかな。とか、ニット帽子でマスクの格好で、独り言、あくまで独り言、聞こえようが独り言するもんだから、たまに凄い目付きで睨まれたり、唖然とおれを凝視する男子高校生とかいたりする。
独り言だかんね。
おれは変態じゃないかんね。
今後もよろしく。