迷惑な人に関わってしまったとき、どう考えればいいのか。人に対してのストレスだけでなく、将来が不安なときのストレスに対しては、どう考えたら、生きるのが楽になるかのヒントも書かれていました。

 

 一番知ることができてよかったと思えた内容は、怒鳴られたときの対処法です。

 

怒鳴られたら、謝りながら、一歩相手に近づく。あるいは、相手が目を逸らすまでじっと目を見る。

 

 これだけです。すごくシンプル。これなら、頭が真っ白になっても、簡単なので、実践できるような気がします。かなり勇気はいると思いますが。

 

 人間は、自分のパーソナルスペースを侵されることで、身体と精神が後退します。怒鳴ったときに、相手が一歩自分に近づくという、予想外の反応をしてきたときに、生理的な恐怖を覚えるそうです。

 別の本やネットの記事で、怒鳴られたときの対処法を見ると、「怒鳴られても、怯えない」と書かれているのをいくつか見たことがありました。怯えてるところをみせないことがなぜ、対処になるのかが、よくわからなかったのですが、この本を読んで、ようやくしっくりくることができました。

 

 嫌な人の対処法とは違いますが、少し興味が出たものが見つかりました。

 

歴史上の有名人たちは、今の感覚で見ると、かなり危険な人が多い。若い人たちの有り余ったエネルギーが社会変革を起こす。

 

 日本は高齢化社会なのでいずれ衰退する、という話の流れで、こういったことが書かれていました。そのときに、明治維新のことが少し書かれていたのですが、私は、歴史にまったく興味もないし、知識もないので、「明治維新ってどんなのだっけ?」とか、坂本龍馬の顔がふんわり浮かんでは消えていくことが頭の中で起こりました。

 少し前に、歴史に興味が出るだろうかと思って、本郷和人さんの本を何冊か読みました。おもしろいと思ったけど、複雑すぎて、興味が出続けるところまで行くことはなかったです。天皇家とか武士とか関係が複雑すぎて頭が混乱するので、そういったことが良く出てくるくらい古すぎる歴史から始めるのではなくて、比較的新しめの歴史から初めていくのが、歴史の世界に入りやすいのかな、と思いました。