FSCA風水心理カウンセリング認定校の瀬戸ナナミです。

 

今回は少し重い話が含まれます。
大事な話なんですが
苦手な方は読まずにどうかスルーください。

 
DevanathによるPixabayからの画像)
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私には大切な弟がいます。

二歳下の弟は発達障害で、自閉症スペクトラムのある知的障害です。

8歳程度の知能と言われています。

 

言葉を理解したのは小学校の高学年。奇跡的なことでした。

 

言葉の話せない子はいじめられます。

小さな頃はいろんなことがありました。

 

近所の大人はヒソヒソニタニタ陰口。

まだ子供だった私に聞こえるように。

 

いじわるな子供達は弟をからかい、石を投げてきます。

弟が泣きながら石を投げ返す場面だけを見て、親達は文句を言いにきます。

 

ある晴れの日、弟が傘をさして歩くので集団登校の迷惑をかけたり

不慣れな教室で暴れたりするので

そのたびに呼びだされ、弟のそばにいってなだめました。

 
年齢の近かった私は近くにいることが多く、仲も良かった。
彼の耳そうじは私の役割でした。
 
発達障害は今でこそ理解されてきましたが、当時はまだまだ。
親でさえ、いまだにどういうものか理解していません。
 
父はいい人なんですが、弟のことは母に任せきりで
「誰に似たのか」「俺も我慢している」とつぶやきます。
兄もいい人なんですが、昔、いつまでもおもちゃで遊ぶ弟を責めてました。
今では弟は兄を避けて顔をあわせません。
母もいい人なんですが、弟をそんなふうに生んだ自分のことを責め
「お母さんが悪いの」とつぶやきます。
 
弟は中学校を卒業した後、県外で住み込みで働き始めます。いじめにあいます。
10ヶ月後、河原で灯油をかぶり自殺未遂をします。
すぐに思いとどまり、その足で実家まで一人で帰宅します。
電車に乗ったことのない子が、人に道を訪ねながら、人に助けられながら、途中でおそらく脱水症状だったのでしょう、高熱のため車掌室で休ませてもらいながら、一日かけて帰宅しました。
 
その後も家の近所の違う職場で長くお世話になりましたが
かわいがってくれた社長が亡くなった後はやはりいじめにあい、退職します。
 
発達障害の子は得てして記憶力がよく、昔のことを忘れることができず
様々なことは彼の心の傷として残り、PTSDのように今でも彼を責めます。
天使のような笑顔だった弟の眉間には苦悩のシワが深く刻まれてしまいました。

そんな中でも数は少ないですが、弟の味方になってくれる人もいます。
心根の優しい弟は、そういう方には心を開き、彼なりの言葉をかけます。
 
世の中にはいろんな人がいます。
 
 
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人は生まれてくる前に 
こんな境界で生まれてきたいと誓って
「魂の学び」をするために生まれてくるといいます。
 
生まれてくる前のことは
確認することができないし、わからないけど
もしそうなんだとしたら
 
とても難儀で特殊な境界に生まれても
自分が願って生まれたのだとしたら
誰かの魂の学びのためにその役割で生まれたのだとしたら
 
そこからなにを学ぶのかとなります。
 
これは、大変な人生を乗り越える、力となります。
 
少し引いて見る、高い視点で見る力となります。
 
 
宇宙・自然は、私達には計り知れない壮大なリズムの中で動いています。
すべては偶然ではなく必然であり、意味があり
善の心根を持ち、良い因・陰徳を積んで日々を営んでいくなら
すべては良い方向に向かっていく流れだと。
 
なぜなんだと嘆きたくなるような残酷な境遇もあると思います。
それでも時間は前に進みます。
 
 
うちの場合は弟が家族のすべての宿命を背負って生まれてきたとしか思えず。
私たち家族全員の学びが求められています。
 
 
 
 
心は誰のものでもない、自分のもの。
 
不幸にふり回されないように、幸せになること。
 
必ず幸せになれること
 
弟もみんなも生まれてきてよかったと思えるようになろうよと
 
一生懸命伝えてます。
 
 
 
父も母も弟も、毎日の生活ですから大変なこともあるでしょう。
 
それでもあらゆる手を使って
 
これからもはたらきかけつづけます。
 
「生まれてきてよかった」とみんなで味わうために。