昨日のニュースは驚きのニュースでした。



理研の笹井芳樹さんがお亡くなりになったと言うのです。



深く哀悼の意を表します。



また類まれなる才能が世の中から喪失してしまったということに深い悲しみを覚えています。



笹井さんは京都大学医学部を卒業された後、神戸市立中央市民病院で研修医として勤務されたのち、発生学の分野に進まれ多大なる業績を残されたと聞きます。若干36歳で、それも京都大学の教授になられるなど、その才は群を抜いていらっしゃったとも聞きます。



心療内科にもおかかりだったとのことで、また自死されてしまったことから考えると、重いうつであったのではないかと拝察します。


笹井さんにもご家族がいらっしゃるであろうことを考えると、本当に残念なことです。


大切に思ってくれている存在が数多くいることも考えられなくなってしまうのが重度のうつの場合の自死へのいざないなのかもしれませんが、それでもなお周囲の方のことが歯止めとなってくれていたらという思いを禁じえません。




また今回のSTAPをめぐる真相を振り返って分析し、次代に活かすこともできたと思う点からも残念なことです。真相の一端の究明は困難になったでしょう。




「医者は自分のことを診れないよ」


研修医の時にお世話になった肝臓分野の優れた臨床家のI先生は、私にそう教えてくださいました。


今回笹井さんをめぐるコメントで、「彼は医者ですから、自分のことはちゃんとわかっていて」という報道もありました。
↓↓
笹井氏、会話成立せぬほど憔悴と


しかし第三者であるからこそ冷静に判断できるものであり、重いうつになった自分を適切に加療するのは困難なことだと思います。



傑出した才能も一人の人間です。


小保方さんを重用されたこと。


踏みとどまることの世の中への貢献よりも、重いうつからの死への強烈な誘いが勝ってしまったこと。


改めて、人とはなにか、成功とはなにか、愛とはなにか、身近にひそむ信じてはいけない人はだれかなど、考えさせられてやまない事例をこの一連のSTAP細胞事件は提供しづけていると思います。



いつもお読みくださりありがとうございます。
皆さんも、皆さんの周囲に必ずいる皆さんを大切に思ってくれている方のためにも、どうかお身体を引き続き大切になさってください。


それでは失礼します。