親が死ぬまでにしたい5つのことって…

 
 
こと+数字、というフレーズがしばらく流行り、
 
 
という本も出たりしました。
 
その時は話題になりましたね。
 
この事柄、定期的に俎上に載るものかもしれません。
 
ただ、「2014年の春、離れて暮らす母が余命1年のすい臓がんだとわかりました。通院と治療が始まり、母は抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みして、イライラは最高潮、心はガチガチに閉じてしまいます」(引用)
 
というお母さんを持つ娘さんの立場からの実体験なので、5項目は興味深かったです。
 
医療者視点からはしばしばあるシチュエーションですね。
 
離れて生活するのも当たり前の現代、程よい距離感が病気を契機として揺らぐこともあり、双方にとっても容易ではないことです。
 

親が死ぬまでにしたい5つのこと  その5項目は…

 
 
それは下記だとのこと。
 
1、親子で話をすることに慣れる
 
2、親の機嫌がよくなるものを把握しておく
 
3、ツールを同じにする
 
4、生活スタイルのアドバイスをする
 
5、親の友達付き合いを把握しておく
 
どれもなるほどなと思うものですが、LINEやタブレットを使って…という3番が、現代の療養生活に即したアドバイスと感じます。
 
 

不仲、あるいはちょっと不仲の親が病気になった際にどう付き合うか

 
家族関係はいろいろです。
 
何をもって「普通」とするのかは実に難しいですが、
 
良くもなく悪くもなく、という中庸な(?)家庭を想定して「例えばこういうことをしてみることも考えられるのではないでしょうか」と提案すると、
 
「いえ、うちでは無理です」
 
となってしまうこともあります。家族の歴史は、付き合いが相対的に浅い医療者には計り知れないところがありますから。
 
筆者は「母とあんまり仲のいい親子ではなかった」とのこと。
 
最近、不仲、あるいはちょっと不仲サイドからの発信が以前よりもあるので、参考になる方もいるのではないかと思います。
 
 
という本もあります。皆が皆、親と仲良しなわけではないですからね。
 
 
大切なことは
 
◎ 無理をしすぎないこと
 
これに尽きると思います。
 
不仲転じて、最高の関係となって別れに至る―というケースもありますが、
 
それを期待してもなかなか難しいのが現実かもしれません。
 
お互いが壊れないように、自身にとってできるレベルを設定して、それを守るのが良いと思います。
 
そうはいっても、何かしらちょっとするだけでも、全く何もしないよりははるかに良いでしょう。
 
 
不仲で「このまま会えないで死ぬのかな」―そんな親側の嘆きを時に聴く身としては、
 
きっと私には計り知れないくらい嫌なこともたくさんあったんだろうなと思いやられると同時に、
 
最後にひと目だけでも会えれば幸せだろうに難しいものだとつい思ってしまいます。