韓国の沈没船の件、残念で痛ましいことです。


事故前の操縦や、事故後の対応など人災の側面が大きい印象がありますね。


さらには学校の教頭先生が自殺してしまったとか。


このような二次的な犠牲は避けたいことだと思います。



さて4月に知覧と並んで、長崎原爆資料館に行って参りました。


結論から言いますと、こちらもぜひ多くの方に訪れてほしいと思います。


11時2分で止まった時計。


高温で溶けたガラスと人骨が一塊となったもの。


炭化した遺体の写真群・・。


努めて抑制的にと配慮されていると感じる展示物は、私たちの心に激しく訴えかけてきます。

なおネット上でも、都市の破壊の様態は下記の長崎原爆資料館提供のものが閲覧できます。
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長崎原爆ー都市の破壊


重い気持ちで展示部屋を出ると、出口に続く空間で世界各国がどれだけ核兵器を有しているかが記されています。


怒りがわいてきます。「何を考えているのか」と。


フランス人の団体が見学に来ていました。良いことだと思います。知ってほしいと思います。


世界で2度、兵器としてこの極めて残虐な爆弾は人の上に落ちました。

3度目はけしてあってならないことだと思います。それが確信に変わる展示だと感じました。


爆心地に立つモニュメントです。




1945年8月9日午前11時02分。このモニュメントの約500m上空で1発の爆弾が炸裂し、7万4千人の命を奪いました。






モニュメントの近くにある、被災した旧浦上天主堂の遺壁です。

東洋一と讃えられた旧浦上天主堂は爆心地から500mしか離れておらず、一部の構造を除いて全壊しました。この遺壁はかろうじて残ったものの一つです。

なお爆心から1km以内の熱線は1800度、爆風の風速は秒速170m(参考:”猛烈な”台風の風速が秒速55m程度、日本国内の平地における最大風速は秒速69.8m)だったとされています。






有名な平和祈念像です。

天を指さして高く掲げた右手は原爆の脅威を。水平に伸ばした左手は平和を。

像は神の愛と仏の慈悲を表していると言います。



ウクライナも好例ですが、今も世界は大国の力に翻弄されています。

そして争いには、より大きな勢力が加担し、犠牲者が増えていきます。

また民族同士のいさかいは絶えることがありません。ウクライナもウクライナ人とウクライナに住むロシア人のいがみ合いに、それぞれ後ろ盾がついているものです。


後悔することが必至なのにこうして争いを止めることができない人間というものは、どうしようもないものだとつくづく感じます。

尊敬すべき人は世の中にたくさんいるのにも関わらず、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。


人類史における愚行の一つたる原爆投下と、その本当の悲惨さについて、もっと全世界の人々は知るべきなのではないかと改めて思いました。