こんにちは。世田谷区千歳船橋女性のための漢方薬専門店せたがや漢方堂の 横山です
4月になって、はや2週間。お子さんの学校がようやく始まり、ほっとしているお母様方も多いのでは?
そろそろ春の疲れも出てくる頃ですね。
新年度は、進学や転勤など、生活環境の変化で、知らない間に疲れがたまってくるものです。
また、春は気温や気圧の変化が激しく、自律神経も乱れがち。こんな時期は、頭痛を訴える方が多いです。
頭痛も色々な原因があり、すべて漢方で解消するわけではありませんが、ある特定の頭痛には、漢方薬が大変効果的ですので、今回は頭痛のお薬の紹介をしたいと思います。
漢方薬が特に効果的な頭痛には、ある特徴があります。それは、雨の前、台風の前、雪が降る前など、気圧が急激に下がる低気圧による頭痛であるということです。
低気圧頭痛は実は歴史が長く、その昔、邪馬台国の卑弥呼も低気圧頭痛であったと言われています。頭痛によって雨を予測し、人々にあがめられたのではないかと言われています。
よく周りにも、雨が降る前は頭が痛くなる、という方はいませんか?低気圧頭痛は特に女性に多く、ある統計では3人に1人の割合で、低気圧頭痛を経験したことがあるということです。
低気圧頭痛の原因は、諸説ありますが、東洋医学的に考えると、次のようになります。
雨、台風、雪の前など、低気圧が近づいてくると、大気が湿ってきます。すると、人間も自然の一部ですので、同じように体も湿ってきてしまいます。
つまり、体内の水分代謝が悪くなり、体全体がむくんできます。頭の中も例外ではなく、頭蓋内の血管がむくんでくることで、血管を取り囲んでいる神経がおされて、頭痛がおこると考えられます。
片側だけ脈打つようにおこる片頭痛の方にこの傾向は顕著ですが、肩こりや首こりと連動しておこる緊張性頭痛の方も、血管のむくみで血流が悪くなるため、雨の前は肩こりと頭痛がひどくなる方が多いようです。
そんな低気圧頭痛には、五苓散(ごれいさん)という漢方薬がお勧めです。
五苓散は古くからある処方で、利尿作用があり体のむくみを改善する目的で昔から使われてきました。
それが低気圧頭痛にも効果があるとわかり、広く頭痛にも使われるようになったのはここ数年だと思います。
これは、飲み方には一工夫あり、頭痛がおきてからではあまり効果が期待できません。
天気予報などで、次の日に雨マークが出たら、すばやくお飲みください。
つまり、低気圧が来て体がむくみ始まる前に飲んでおく必要があります
前もって利尿しておくことによって頭の血管もむくみことを予防し、頭痛が起きないようにしておくことができるのです。
五苓散は即効性があるので、毎日飲む必要はありません。頭がすっきりしてきたら服用を中止しても問題ありません。
飲む量や回数は製品によって違いますので、お買い求めの薬局薬店で聞いてみてください。
最近では、頭痛ーるという気圧の変動を予測する便利なアプリもあり、低気圧が近づいてくるとスマホに通知してくれます。「通知があったら五苓散を飲んでね」と、当店のお客様にもお勧めしています。
この方法で当店ではかなりの方が鎮痛剤の服用を減らせています。
鎮痛剤は効き目が早いですし、安く簡単に手に入るので常用している方も多いと思います。
しかし、気をつけなくてはいけないのが、鎮痛剤の過剰摂取による「薬物乱用頭痛」です。鎮痛剤を服用し続けたために、痛みの感受性が強くなり、毎日のように頭痛を感じるという症状です。月に10日以上、長年にわたり頭痛のために鎮痛剤を飲んでいる、という方はその疑いがあります。怖いのは、鎮痛剤の量が増えたり、より強いお薬を求めるようになっていくことです。薬物乱用頭痛は、鎮痛剤を一切やめないと治りません。
「痛くなる前に飲む」という方は、ついつい薬の量が増えてしまいがちです。
そのような方には、五苓散は是非お勧めしたいと思います。
五苓散をタイミングよく飲んでも頭痛が治まらない、という方は、元々の血流の悪さやホルモンバランスの悪さ、目の使い過ぎも考えられます。そのような方も体に合った漢方薬と生活習慣の改善で頭痛はかなり改善しますので、是非一度ご相談ください。
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