こんにちは。世田谷区千歳船橋 漢方薬専門店 せたがや漢方堂の横山です
やっと長雨が終わったと思ったら、秋なのに蒸し暑い日が続いていますね。
季節の変わり目で、体調管理の難しい時期ですが、いかがお過ごしですか?
私はなんだか夏の疲れがまだ抜けず、この所はぼんやり過しています。
秋の花粉症も出始めているようですし、風邪をひいたという話もよく聞きます。
皆様もお体には充分お気を付けくださいね。
さて、今日は腰痛のお話です。
4月の終わりから通ってくださっているお客様で、腰痛が漢方薬でとても良くなった症例です。
もうほとんど良くなり、ご本人からブログに掲載の了承を得ましたので、ご紹介します。
40代 男性
半年くらい前から腰が痛くなり始め、あちこち整形外科や整骨院を受診するもなかなか改善せず。
ある病院では、手術を勧められたそうです。
立ち仕事なので、仕事にも支障が出始め、なんとか少しでも漢方薬で良くなったらと、当店にご相談に見えました。
家は近所でしたが、最初は短い距離を歩くのも痛くて、自転車を手押し車代わりに押してご来店なさいました。
痛みはかなりひどく、カウンセリング中やお薬を待っている間も、座っているのもとてもつらそうでした。
時々、刺痛(刺すような痛み)が走るらしく、その時は腰を押さえてとても痛そうな様子でした。
症状をまとめると次の通りです。
・痛い部分が移動しない、固定性の痛み
・腰だけではなく、下半身全体の痛み、しびれ、冷感。
・時々刺痛が走る。
・左足より右足が痛む。右足のふくらはぎが冷える感じがする。
・お仕事は寒い場所での立ち仕事。冬に症状が出始めた。
中医学的に見ると、固定性の痛み、刺すような痛みはお血(おけつ:血液の汚れ)
下半身全体の痛み、特に右足の痛みやしびれは腎虚(じんきょ:腎機能の低下)
冷感や、寒いときに症状悪化は陽虚(ようきょ:陰と陽のバランスが崩れ、体の陽気が不足し、体を温められない)
となります。
診断としては、お血、腎陽虚となり、使う漢方薬は補腎薬(ほじんやく)、補陽薬(ほようやく)、駆お血薬(くおけつやく)となります。
最初の2週間、補腎、補陽作用もあり生薬の痛み止めも入っている独活寄生丸(どっかつきせいがん)と、駆お血薬を出しました。
次のご来店の際、だいぶ良くなったと、自転車を押さずにゆっくり歩いていらっしゃいました。
2週間で、激しい刺痛はなくなったということでした。
右足の痛み、冷えが気になるということで、独活寄生丸はそのままで、駆お血薬の代わりに、補陽薬を出しました。
次の2週間後のご来店の時は、あんなに辛かった痛みは、普段はほとんど気にならなくなったということでした。右足の痛み、冷えも気にならなくなったということです。
でも、長い距離を歩くと痛みが出るようで、まだ、用心して生活しているということでした。
更に2週間後にいらしたときは、最初と全く違って、大股で元気に歩いていらっしゃいました。
痛みはほとんどなくなり、歩くのも支障が無くなったということでした。
その後、お仕事の内容が変わり、重たい物を持ったりすると少し痛みが出るようでしたが、順調に改善していきました。
現在、服用を始めて5か月が過ぎましたが、腰痛はほとんどなく、仕事も無理なく続けらているようです。
まだ若干右足のしびれが気になるのと、再発予防で現在も服用を続けています。
腰痛は色々なタイプがあり、どんな腰痛にも漢方薬が有効というわけではないのですが、この方のように、腎虚やお血の腰痛の場合は、漢方薬がとても有効な場合があります。
腎虚の腰痛の特徴は、腰だけではなく下半身全体の重だるさ、むくみ、しびれ、冷感または逆にほてり、夕方など疲れてくると悪化、などです。
どんな方も年々腎は弱り腎虚になっていきますが、日常生活で腎の低下を加速させることは、立ちっぱなしと寒さ、睡眠不足などです。
この方もお仕事柄、腎虚になりやすい状況ですので、腰痛が治った後も、なるべく腎虚のお薬だけは続けていただくように話しています。
美容師さんや看護師さんにも腎虚の腰痛やむくみでご相談に来る方が多いですよ。
普段の生活で腎虚を防ぐのは、下半身を冷やさないこと、夜早く寝ること、疲れたらゴロンと横になることです。
長い間腰痛でお悩みの方、是非一度ご相談ください。
やっと長雨が終わったと思ったら、秋なのに蒸し暑い日が続いていますね。
季節の変わり目で、体調管理の難しい時期ですが、いかがお過ごしですか?
私はなんだか夏の疲れがまだ抜けず、この所はぼんやり過しています。
秋の花粉症も出始めているようですし、風邪をひいたという話もよく聞きます。
皆様もお体には充分お気を付けくださいね。
さて、今日は腰痛のお話です。
4月の終わりから通ってくださっているお客様で、腰痛が漢方薬でとても良くなった症例です。
もうほとんど良くなり、ご本人からブログに掲載の了承を得ましたので、ご紹介します。
40代 男性
半年くらい前から腰が痛くなり始め、あちこち整形外科や整骨院を受診するもなかなか改善せず。
ある病院では、手術を勧められたそうです。
立ち仕事なので、仕事にも支障が出始め、なんとか少しでも漢方薬で良くなったらと、当店にご相談に見えました。
家は近所でしたが、最初は短い距離を歩くのも痛くて、自転車を手押し車代わりに押してご来店なさいました。
痛みはかなりひどく、カウンセリング中やお薬を待っている間も、座っているのもとてもつらそうでした。
時々、刺痛(刺すような痛み)が走るらしく、その時は腰を押さえてとても痛そうな様子でした。
症状をまとめると次の通りです。
・痛い部分が移動しない、固定性の痛み
・腰だけではなく、下半身全体の痛み、しびれ、冷感。
・時々刺痛が走る。
・左足より右足が痛む。右足のふくらはぎが冷える感じがする。
・お仕事は寒い場所での立ち仕事。冬に症状が出始めた。
中医学的に見ると、固定性の痛み、刺すような痛みはお血(おけつ:血液の汚れ)
下半身全体の痛み、特に右足の痛みやしびれは腎虚(じんきょ:腎機能の低下)
冷感や、寒いときに症状悪化は陽虚(ようきょ:陰と陽のバランスが崩れ、体の陽気が不足し、体を温められない)
となります。
診断としては、お血、腎陽虚となり、使う漢方薬は補腎薬(ほじんやく)、補陽薬(ほようやく)、駆お血薬(くおけつやく)となります。
最初の2週間、補腎、補陽作用もあり生薬の痛み止めも入っている独活寄生丸(どっかつきせいがん)と、駆お血薬を出しました。
次のご来店の際、だいぶ良くなったと、自転車を押さずにゆっくり歩いていらっしゃいました。
2週間で、激しい刺痛はなくなったということでした。
右足の痛み、冷えが気になるということで、独活寄生丸はそのままで、駆お血薬の代わりに、補陽薬を出しました。
次の2週間後のご来店の時は、あんなに辛かった痛みは、普段はほとんど気にならなくなったということでした。右足の痛み、冷えも気にならなくなったということです。
でも、長い距離を歩くと痛みが出るようで、まだ、用心して生活しているということでした。
更に2週間後にいらしたときは、最初と全く違って、大股で元気に歩いていらっしゃいました。
痛みはほとんどなくなり、歩くのも支障が無くなったということでした。
その後、お仕事の内容が変わり、重たい物を持ったりすると少し痛みが出るようでしたが、順調に改善していきました。
現在、服用を始めて5か月が過ぎましたが、腰痛はほとんどなく、仕事も無理なく続けらているようです。
まだ若干右足のしびれが気になるのと、再発予防で現在も服用を続けています。
腰痛は色々なタイプがあり、どんな腰痛にも漢方薬が有効というわけではないのですが、この方のように、腎虚やお血の腰痛の場合は、漢方薬がとても有効な場合があります。
腎虚の腰痛の特徴は、腰だけではなく下半身全体の重だるさ、むくみ、しびれ、冷感または逆にほてり、夕方など疲れてくると悪化、などです。
どんな方も年々腎は弱り腎虚になっていきますが、日常生活で腎の低下を加速させることは、立ちっぱなしと寒さ、睡眠不足などです。
この方もお仕事柄、腎虚になりやすい状況ですので、腰痛が治った後も、なるべく腎虚のお薬だけは続けていただくように話しています。
美容師さんや看護師さんにも腎虚の腰痛やむくみでご相談に来る方が多いですよ。
普段の生活で腎虚を防ぐのは、下半身を冷やさないこと、夜早く寝ること、疲れたらゴロンと横になることです。
長い間腰痛でお悩みの方、是非一度ご相談ください。
女性のための漢方薬専門店 せたがや漢方堂
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