こんばんは。世田谷区千歳船橋 せたがや漢方堂
の横山です
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします
。
お正月休みもそろそろ終わりですね。
当店も明日から平常通り営業いたします。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
年末年始は、帰省したり、旅行に行ったり、東京を脱出していた方も多いと思います。
うちは、私の実家は墨田区ですし、夫の実家は世田谷区なので、「帰省」したことがありません。
年末年始やお盆に「帰省する」、という方の話を聞くと、心の中でいつも「いいな~」と思っていたりします。
年末年始は旅行も高いですしね。
だからうちの年末年始は大抵家で寝正月です。
でも今回の年末年始は、夏にお店をオープンしてからずっと忙しかったので、寝正月できてありがたかったです。
ゆっくり休んでかなり元気になったので、前々から気になっていたホームページの写真を、昨日やっと撮り直しました
前の写真は、オープンしてすぐ慌てて撮ったので、ぼけているとか、顔色が悪いとか、おでこ出過ぎとか、かなり不評で、前から撮り直さなくちゃとずっと思っていたんです。
全部アップしてありますので、後でチェックしてもらえるとうれしいです。
年末年始はごちそうをたくさん食べて胃がお疲れの方も多いと思います。
そこで、今日は胃を元気にしてくれる漢方薬のお話です。
漢方の胃腸薬といえば、最近小栗旬君の宣伝している「食べる前に飲む!」の大正漢方胃腸薬が有名ですよね。
大正漢方胃腸薬は安中散(あんちゅうさん)と芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という処方の組み合わせで作られた商品です。
あの宣伝を見ると、誰にでも、どんな胃の不調にもよさそうですが、実はそうではありません。
安中散が良く効く胃の不調とは、冷たいものを取り過ぎたために生じた胃痛です。
更に、芍薬甘草湯は、よく足をつった時に頓服で飲むと良く効くお薬ですが、筋肉の痙攣を止めてくれるお薬です。
ですから、お寿司を食べて、ビールを飲んで、アイスを食べたら、胃が痙攣したように痛くなった時に飲むと、すぐに効きます。
逆にいうと、それ以外の時は、「?なんとなくいいかな?」くらいで、「効いた!」という感じはしないと思います。
漢方の胃薬は、種類がとても多く、どれを飲んでいいかわかりにくいかもしれませんが、ぴったり合う胃薬を飲むと、大抵1包で症状は改善します。
ここで、漢方の胃薬を選ぶコツをお教えします。
●とにかく食べすぎた!特にお肉や脂っこいものを食べすぎて気持ち悪い→平胃散(へいいさん)
●胃が弱いのに食べすぎた!2~3日経つのに胃もたれが治らない→平胃散(へいいさん)+六君子湯(りっくんしとう)
●ストレスで胃が痛い、胃が張った感じがする、吐き気がする→半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
●食欲がない、元気が出ない、ご飯が美味しくない(食べれば食べられる)→補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
●胃に水が溜まった感じ、胃がチャプチャプする→五苓散(ごれいさん)
●常に胃もたれ、げっぷが出るとすっきりするがなかなか出ない→六君子湯(りっくんしとう)
●胃腸が弱い子供向けのお薬→小建中湯(しょうけんちゅうとう)
その他、まだまだ色んな処方がありますが、代表的で良く使われるものをご紹介しました。
漢方の胃腸薬は、「食べる前に飲む!」というか、空腹時に飲むのが基本です。
錠剤よりも、エキス剤をお茶のようにお湯で溶いて飲むか、煎じ薬が効果的です。
これらの処方は、漢方薬局、薬店で置いていますので、聞いてみてください。
胃の調子が悪くなってから買いに行くのでは遅いでしょうから、よく胃の調子が悪くなる方は、自分の体質と、症状にあった漢方胃薬を手元に置いておくと安心です。
しかし、食べすぎで胃の調子が悪い時の一番の薬は、食事を抜くことです。
胃というのは、なるべく早く小腸に食べ物を送り込んで、空っぽになり、乾燥したい臓器なのです。
また、袋の中にパンパンに物を詰めると、動かなくなるように、胃も胃袋なので、食べ物をパンパンに詰め込むと動きが悪くなります。
昔から言われるように、腹八分目が健康の秘訣です。
食べすぎた!と思ったら、次の食事は抜く、もしくは軽くするだけで、かなり調子が良くなると思います。
また、水分も取り過ぎると(特に冷たい物)胃の動きが悪くなるので、注意が必要です。
365日休みなく働いてくれている大事な胃袋、食べすぎであまりいじめないでくださいね。
女性のための漢方薬専門店 せたがや漢方堂
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