こんにちは。世田谷区千歳船橋 せたがや漢方堂
の横山です
暮れも押し迫ってきましたね。寒い日が続いていますが、風邪など引いていませんか?
当店の年内営業は昨日で無事終了しました。
いつもご来店いただいているお客様、今年は本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします
最後の週はさすがに忙しく、ブログもずいぶんご無沙汰になってしまいました
年末とは関係ありませんが、今日は前から書こうと思っていた、疲れ目、ドライアイのお話です。
パソコンやスマホなどがこれだけ日常的に使われている今、疲れ目は国民病と言ってもいいでしょうね。
現代社会では、情報の90パーセント以上は目から入ってくると言われています。
そして、目で何かを見るためには、血液がたくさん使われているってご存知でしたか?
東洋医学では、目は肝と深い関係にあると言われています。
目を酷使すると、血がたくさん使われるのですが、特に、肝血(かんけつ)がたくさん消耗されるのです。
東洋医学で肝(かん)というと、いわゆる肝臓のことだけでなく、それに付随する臓器や、肝臓が行っている機能(蔵血作用や解毒作用、自律神経の調整など)についても指します。
肝は本来、血(肝血)がたっぷりあることによって正常に働いてくれるのです。
肝血が不足すると、肝機能は空回りを始めます。
肝血不足で空回りしている時に現れる症状は、イライラ、落ち着きがなくなる、不眠、頭痛などなど。また女性の場合は、生理前症候群が出る場合もあります。
ですから、たかが疲れ目、されど疲れ目
目を酷使することによって、肝を傷つけ、全身に不調が出ることもあるんです。
頑固なドライアイの方は、目だけの問題ではなく、肝や腎も問題がある場合もあるので注意が必要です。
頑固な疲れ目、ドライアイでお悩みの方、目薬を差したり、ビタミン剤を飲んでも改善しない方、是非一度漢方薬をお試しください。
漢方の疲れ目の薬で代表的なものは、杞菊地黄丸(こきくじおうがん)というお薬です。
これは六味地黄丸(ろくみじおうがん)というお薬に、枸杞(クコ:クコの実)と菊花(きくか:菊の花)という生薬が入ったものです。
枸杞は直接、肝血を補う作用があり、菊花は目の熱をさます作用があると言われています。
これによって、疲れ目、ドライアイを体の中から改善してくれるのです。
私もひどい疲れ目の時、時々飲んでいます。
本当にひどい疲れ目の時って、目の奥がぎゅっと絞られているような感じがしませんか?
あとは、目がかすんできたり、乾きすぎて目を開けているのが辛かったり。
こんな時は、完全に肝血虚なので、杞菊地黄丸がとても効果的です。
また、最近とてもイライラする、頭痛がする、夜眠れない、肩が異常に凝る、という場合も目の使いすぎによる肝血虚が疑われます。
ゲームし過ぎや、スマホでずっとLINEをしているお子さんも注意が必要です。
切れやすかったり、落ち着きがなかったり、夜なかなか寝付けなかったりしていたら、すでに肝血虚になっているかもしれません。
心当たりのある方は、お子さんの目の使いすぎには注意をしてやってください。
もちろん、お子さんでも飲める漢方薬もありますので、心配な方は是非一度ご相談ください。
テレビやパソコン、スマホなど、これだけ情報が多いと、毎日毎日、目も大変です。
夜寝る前はパソコンやスマホを見ないようにするとか、1時間やったら休憩するとか、自分なりにルールを決めて、目を守ってあげてくださいね。
そして一番の目の薬は睡眠です。目が疲れたら、早く休むようにして下さい。
これで、今年のブログは最後になります。
いつも読んでいただいているみなさん、ありがとうございます
来年も漢方薬の話をたくさん書いていこうと思っていますので、時々チェックしていただけるとうれしいです。
では、みなさん良いお年をお迎えください
女性のための漢方薬専門店 せたがや漢方堂
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