こんばんは。世田谷区千歳船橋 せたがや漢方堂 の横山ですニコニコ


今日は生理前症候群のお話です。


生理前症候群(PMS)とは、生理1週間前くらいから、イライラ、憂鬱感、乳房の張り、腹痛、下痢、便秘、頭痛、眠気、だるさ、むくみ、冷え、集中力の低下などといった、体の不快な症状が現れることをいいます。

生理が始まると、不快な症状はピタッと収まります。


ある生理用品のメーカー調べでは、生理前の不快症状は8割以上の方が経験があるとか。


どのように対処しているかという質問では、生理前はあまり予定を入れないようにしているとか、鎮痛剤や胃腸薬を飲んで凌いでいるとか、ひどい方はホルモン治療している方もいるようですが、「特に何もしていない、ただ我慢しているだけ」という答えが一番多かったようです。


しかし毎月生理前1週間(長い方は2週間)と、生理中も生理痛などで快適に過ごせない方にとっては、月の半分近くを不快に過ごしているわけですよねガーン


これってとても人生損していると思いませんか?


「そうだな~しょぼん」と思った方、すぐに漢方治療を始めましょうビックリマーク


そうビックリマーク生理前症候群には漢方薬はとても効果あるんですラブラブ



生理前症候群は、西洋医学では原因がはっきりしないと言われていますが、東洋医学では陰陽のバランスで説明できます。



先に、東洋医学でいう陰と陽について簡単に説明します。


この世界の全ては、陰と陽に分類されます。

太陽は陽で月は陰、夏は陽で冬は陰、朝は陽で夜は陰、男は陽で女は陰。

なんとなくイメージわきましたか?暖かそうで軽そうなものは陽で、冷たそうで重そうなものは陰です。

気血水でいうと、気は陽で、血と水は陰です。



女性は基本陰なのですが、生理周期に合わせて、陰の性質が強い時期と、陽の性質が強い時期があります。

基礎体温を付けたことがある方にはわかりやすいと思います。



生理の後、低温期が7~10日程度続き、排卵があり、その後高温期が2週間程度続くというのが一般的ですよね。


生理期と低温期がいわゆる陰の時期、排卵後、急に体温が上がり高温期になりますが、その時期を陽の時期と分類されます。


生理前症候群が出るのはこの陽の時期にあたります。


女性はもともと陰の体質なので、陰の時にはトラブルが出にくいと言われています。

なので、自分とは異なる性質の陽の時期(高温期)により体の不調が出やすくなります。



陽の性質は暖かくて軽く、上に行こうとする働きがあります。


それは寒い日に部屋を暖めた時のように、暖かい空気が上に行くのと同じです。

つまり、高温期には、陽の性質である気が体内で上へ上へとあがっていこうとします。


気が上、つまり上半身に偏ると、気滞(きたい)が起こります。


気滞の症状としては、頭痛、乳房の張り、イライラ、便秘などです。


気がどんどん上に上がってしまうために、全身の気の流れが悪くなり、血や水といった陰はどんどん下に溜まります。


血が下に溜まるということは、相対的に上(頭部)に血が不足するので、眠くなったり、ぼーっとしたり、集中力がなくなります。


水が下に溜まると、足のむくみ、だるさ、冷え、下痢、腹痛がおこります。


こういった状態が生理前症候群なのです。


そして陽が最高潮まで到達したときに、今度は一気に陰に転化します。これが生理です。

生理前症候群も、陰に転化した途端収まります。気の流れが正常になるからです。


ですから、女性なら誰でも、生理周期によって体調が変化するのは当たり前なのです。生理前症候群が現れるのは、ごくごく自然なことなのです。


ですが、元々血(おけつ:体内の血液の汚れ)のひどい人や、気の流れの悪い人は、体調の変化が強く表れてしまい、日常生活に支障をきたす方もいます。


そういった方は治療が必要です。


こういう症状は、自然に良くなるということはなく、年々悪化していく方がほとんどだからです。



東洋医学では、何千年も前から生理前の体調不良に対する処方が数多く考えられています。


漢方薬で陰陽のバランスを整えることにより、生理前の気血水の失調を改善でき、生理前症候群を出にくくすることができます。


同時に、元々の体質(血(おけつ)、気滞、血虚、腎虚など)を改善することもできるので、あらゆる体の不快感から解放されます。



ここで、生理前症候群のかなりひどい症状の方の改善例をご紹介します。


この方は、墨田区のお店の時に相談に来ていたお客様です。


30代 女性


生理2週間くらい前から、イライラ、憂鬱感、頭痛、耳鳴りが出始め、1週間前になると更に悪化。

ちょっとしたことでヒステリーをおこし、その後に大変落ち込み、鬱状態に。食欲もなくなり、体もだるく、家事もほとんどできなり一日中横になっているが、生理が来るとその症状はピタッとおさまるそうで、典型的な生理前症候群でした。年々ひどくなっているようだと、心配して、だんなさんに連れられてご相談に見えました。


ご相談の結果、気滞、血虚、脾虚(胃腸虚弱)の体質たどわかり、気のめぐりを良くし、胃腸を整え、血液を補うお薬を出しました。


飲み始めて、次の生理前から、少しずつですが効果が感じられたということでした。イライラと憂鬱感が大分ましだった、だんなさんの話でも、相変わらず元気はまだないが、ヒステリーは起こさなくなったということでした。



その後、3か月を過ぎたころから、体のだるさもだいぶ楽になり、簡単な家事ならできるように。食欲も少しずつ増してきていたようです。



1年を過ぎた頃、あれほど辛かった生理前の症状はほとんどなくなり、以前は体の不調でもうすぐ生理だと思っていたが、最近ではあれっ?と気が付くと生理が来ていた、というくらい、生理前の症状をすっかり意識せずに生活できているということでした。



かわいい奥様のヒステリーを見なくて済むようになったと、旦那様にもとても喜ばれました。


この方は2年近く漢方を飲んで、治療を終了しました。


生理前症候群でお悩みの方、生理前の数日のことだから、生理が来れば治るのだから、放置せずに、しっかり漢方治療しましょう!

放っておくと、年々ひどくなりますよ。


子供にイライラして怒ったり、だんなさんに当たったりしていませんか?

また、仕事に集中できなかったり、ミスが多くなったりしていませんか?


漢方薬を飲んで、毎月来る憂鬱な日々から解放されましょうビックリマーク






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