こんにちは。世田谷区千歳船橋「せたがや漢方堂」の横山です。
最近寒くなってきたので、冷えによる頻尿のご相談が増えています。
特に、夜間に何度もトイレで目が覚めて、ぐっすり眠れないという声も多数。
ということで、今日は排尿トラブルのお話です。
排尿トラブルというと、頻尿、膀胱炎、尿漏れ、排尿困難などなど。
どれも命にかかわる症状ではないので、病院では軽視されがちですが、ご本人にとっては毎日のことなので、とても深刻です。
また、人に相談しにくい内容なので長いこと一人で悩んでいる方も
そんな方には、漢方薬がお勧めです!
排尿トラブルには、漢方薬はとても相性がいいんですよ。
まずは、頻尿。
一般的には、日中10回以上、夜間に2回以上トイレに行く場合は頻尿と呼ばれます。
頻尿には、冷えや腎虚によるものと、過活動膀胱など心因性のものとあります。
冷えや腎虚による頻尿にお勧めの漢方薬→八味地黄丸、牛車腎気丸など
これらの薬は、腎陽虚(腎虚による冷え)を改善するお薬で、特に夜間頻尿に大変効果があります。
過活動膀胱などの心因性の頻尿にお勧めの漢方薬→加味逍遥散、補中益気湯など
精神的にリラックスでき、尿の回数も徐々に減ってきます。また、尿漏れにも効果的。
次に、膀胱炎や排尿困難について
膀胱炎とは、主に大腸からの細菌が膀胱に入って炎症をおこしている状態です。通常、抗生物質を飲めば治りますが、中には細菌が存在しない膀胱炎や、何度も膀胱炎を繰り返す人も多く、西洋医学での治療も難しくなってきています。そんな方には、漢方薬がお勧めです。
繰り返す膀胱炎、排尿痛や排尿困難にお勧めの漢方薬→清心連子飲、猪苓湯、竜胆瀉肝湯など
これらの薬にはいずれも、下半身の湿熱を取り除き、利尿作用があります。
症状のひどさや、その他の体質を見ながら、お薬を選びます。
また、膀胱炎を繰り返す人は、トイレを我慢しない、下半身を冷やさない、湿熱を生むもの(油っこものやお酒など)を控える、下半身を清潔に保つよう気を付けるなど、生活改善も大変重要になってきます。
また、症状が取れた後も、冷えを取る漢方薬などをしばらく飲んで、膀胱炎になりにくい体質にしていくことが重要になります。
尿のトラブルの漢方薬も、体質に合わないものを飲むとかえって悪化する場合もありますので、服用の際には必ず漢方の専門家にご相談することをお勧めします。
尿トラブルでお悩みの方→女性のための漢方薬専門店 せたがや漢方堂