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人生で“親の介護”という大きな問題が降りかかる

 

おはようございます。

竹末です。

 

人それぞれ状況は異なりますが、人生の中で「親の介護」

という問題に直面するのは、まだ働き盛りの50代や、

会社を退職して第二の人生を楽しもうとする60代の頃が多いようです。

 

多くの人は仕事に追われたり、ようやく自由な時間を得て

趣味や旅行を楽しもうとする時期。しかし、親がまだ元気なうちは

「先のこと」について深く考えず、目を瞑っているケースが

ほとんどです。 

 

ところが、親が80代から90代に差し掛かる頃、

突然“介護”という現実が訪れます。

私も例外ではなく、60代の初めに両親の介護という

事変に直面しました。

まず父が88歳のとき、大動脈瘤で突然この世を去りました。

もともと持病がありましたが、「医者嫌い」という

本人の不養生が原因で、あっけなく逝ってしまいました。

誰にも迷惑をかけない――それは父らしい最期だったと思います。

 そのため、父の介護は必要ありませんでした。

 

それから3〜4年後、母の介護が始まりました。

いわゆる「老々介護」です。 

私は次男ですが、母を引き取るために土地を購入し、

住居兼事務所を新築。仕事を続けながら母と同居しました。

 

ところが、同居して1年も経たないうちに母が突然

「気兼ねだから家を出たい」と言い出しました。

理由は、私ではなく妻に遠慮があるというものでした。 

母を迎えるために実家を解体し、3年かけて7500万円もの

費用をかけて建てた家。その苦労はいったい何だったのか

――当然、私は母を責めました。 

 

しかし、母の意思は固く、私の言葉に耳を貸しません。

高齢者は頑固で、一度言い出したら止まりません。

結局、私は諦めて母の希望通りの生き方を認め

母が入所できる施設を一緒に探すことにしました。

 

 

半年かけて地元の施設を5〜6件回り、最終的に

「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」を選びました。 

食費・部屋代・管理費などを含めて月16万円ほど。

世界遺産・宮島の対岸にあり、景色の美しい場所でした。

ここなら母の老後の安住地としてふさわしいと思い、決めました。

 母は「実家から遠い」と不満を漏らしましたが、

本人が出せる費用の限界もあり、仕方ありませんでした。

 

敷金などの諸費用を支払い、家具や電化製品を揃えて引っ越し。

母が90歳のとき、晴れて入所しました。 

新しい環境で自分なりの老後生活を得て、母も満足していたと思います。

私は振り回されましたが(笑)。

 

その後、母は98歳で鬼籍に入りました。

 骨折4回、病気数回、軽度の認知症――

仕事の合間に看るのは本当に大変でした。

最後の頃は病院の退院、転院を繰り返し

サ高齢側では「内の施設ではお母さんは看れない」と

追い出され、他の「医院付き高齢者施設」へ

急遽、転院し3週間後に亡くなりました。

 

 今だから言えますが、施設に預けたことは正解だったと思います。

自分で介護していたら、心身ともに持たなかったでしょう。

 

現代は親の長寿が進み、「老々介護」は誰にでも起こり得る時代です。

 親の面倒を見るという儒教的精神は、日本人が持つ独特の宗教観でもあります。

 高齢の親を放っておいて自分のことだけ考える

――それは私にはできませんでした。

 

しかし、介護という義務行為は、私自身の老後を考える

うえで大きな学びとなりました。 

「自分も親くらいの年齢になったら、こうなるのだな」と。

 8年間の介護は、苦労の中にも貴重な時間だったと感じています。

 

参考までに―― 

皆さんも、いずれその時が訪れることを覚悟しておいた方がよいでしょう。

 

 

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