THE BACK HORNは昨年で結成25周年
ただ2019年以降のバクホンの活動は波乱の連続だった
将司(Vo.)の喉の不調がCDJ19/20で露骨に出てしまい、「カルペ・ディエム」のレコ発ツアーはコロナ禍も重なって何度も延期
「アントロギア」リリース後も将司のコンディションは絶好調とは言いにくい状態が続き、2022年の野音は大雨の中で開催と、激動の時代が続くことになった
それでもなんとか結成25周年を迎え、既存曲をアレンジし直す「REARRANGE THE BACK HORN」、アニバーサリーツアー、シングル「最後に残るもの」をリリースし、アニバーサリーイヤーの集大成となるパシフィコ横浜にたどり着いた
ロッキンで見る予定が、自身のコロナ感染で見れなくなってしまい、ライブを見るのは昨年1月、中野サンプラザで行われたマニアックヘブン以来である
仕事の関係上、パシフィコ横浜には開演20分前くらいに到着することは覚悟していたが、パシフィコに着くと凄まじい列
「開演近いのになんで入場に時間かかってるの?」と信じられないくらい入場に時間がかかり、席についたのは開演寸前
U-18チケットがある関係で判別に時間を要したようだが、だとしてもパシフィコでこんなに入場が手間取ったのは見たことがない(なので1階に用意された展示はまともに見れなかった)
客席は3階まで人が入っていたらしいが、入場にあまりに時間が経過していたので、暗転したのは18時05分か18時15分頃(確実に定刻ではない。どう考えてもチケット判別に時間がかかりすぎ)
フェスや単発ワンマンで流れる不穏なSEではなく、栄純(Gt.)が新たに制作しただろうSEが流れ、先にマツ(Dr.)達がステージへ
その後に将司も遅れて登場し、栄純が鳴らすイントロに歓声が起こり、春とはいえまだまだ寒いこの時期が似合う「冬のミルク」で始まるも、バクホンのライブの生命線は将司のコンディションである
終演後、パシフィコ横浜から徒歩で横浜駅に向かいながらツイートしてたら、何故かKT Zeppの方に来ていたのたが思えば2022年の5月、「アントロギア」のツアー初日がKT Zepp
JAPAN JAMやVIVA LA ROCKなど春フェスがやっている中、普通にKT Zeppでワンマンしていたのだがあのときの将司は「これ大丈夫なの…?」レベルで序盤は声が出てなかった(特に「声」。かつてないほど「声」が出てない)
その後のZepp DiverCityはなんとか改善されたが、野音ワンマンも「(悪い意味で)KT Zeppに戻ってるぞ!!」レベル
それくらい近年の将司は声が出てない
スロースタータータイプなので仕方ないにしても、立ち上がりがどんな感じかでライブは決まるようなもの
野球で例えるならボールよりもストライク先行であって欲しい
そう思いながら聞いていると、将司の序盤は「まあこれなら…」という及第点レベル
あまりに声が出なさすぎて、会場がざわついていたCDJ19/20の惨劇は回避できそうな状況である
なので多少は安心しつつ、「急に声出にくくなる場面来ないよな…」と不安を抱えながらのライブ
スカに影響を受けたようなカッティングからサビで一気に栄純のギターが襲いかかる「サニー」と初期の曲を続け、スケールの大きいアンサンブルを鳴らす「その先へ」と10年代の曲へ一気にワープ
「パルス」前後から今の音楽性に変化したので、将司も多少歌いやすそうな気がするが、
「始まりはここ」
のコーラスが聞けるは相当久しぶり
過去3回武道館に立ち、何度も野音でライブをしている
そんなバクホンのライブはお互いがKYO-MEIし合ってまた次へ繋がっていく
この合唱もKYO-MEIしあってる証
なお将司と共にバクホンの核ともいえる岡峰(Ba.)は曲が終わるごとにガッツポーズしている
無事ライブが出来ていることに安堵しているかのように
バクホンのライブを見るのは久々なので、マツのMCも久々
パシフィコ横浜でワンマンするのは初めてだと伝えつつ、
「好きな音楽に没頭して、お互いに祝い合えるような一夜にしましょう!!」
とマツのMCは変化してないようで進化している
思えば2019の武道館もそうだった
バクホンは周年ライブで大きな会場でやる際にはお互いを祝福する
祝ってもらうだけでなく、お互いを称え合うのだ
その姿勢は今日も変化してないし、バクホンのライブ独特のものだ
マツが挨拶代わりのMCを終えたあと、この隔離空間のことを指すような「閉ざされた世界」は、2017年の野音で将司が最初に
「野音へようこそ‼」
と言って始めたのが懐かしい
歌うようにベースラインをなぞる岡峰のベースが不穏で、負のエネルギーを放つような栄純のギター、細かくビートを刻むマツのドラムと破壊力は今なお凄まじいが、コロナ禍前、自分は「閉ざされた世界」をほぼ必ずカラオケで歌っていた(コロナ禍になって以降は、一度もカラオケに行ってない)
だから「閉ざされた〜」の歌唱が非常に難しいのは理解してる(息継ぎがとてもしづらい。まともに呼吸できるのは2サビの後くらい)し、将司も終盤の栄純との掛け合いはきつそうに見えた
でも、
「賛美歌の響く夜 ガス室の動物は
息絶える時まで人を信じ続けているのに」
は今のご時世を風刺するフレーズそのもの
他国に媚を売りまくって、自国民を苦しめるのが今の政府
なのにその政府を信じ続けようとする
その様子はこちらがガス室にいると遜色ない
なんとしてでもあの悪魔を終わらせないと
そのままお茶の間にバクホンの名前を届かせ、オリコンTOP10入りも果たした「罠」と「機動戦士ガンダム00」関連の曲が続く
マツと岡峰が形成するリズムはあまりに重く、栄純のギターも決して明るいものではない(むしろ戦闘シーンを想像させる感じ)
でもこれが素のバクホン
変にポップに傾かずに、自然体のバクホンを出せたから世間に「こんな凄いバンドがいたのか!!」と
「命さえも玩ぶのか 壊れかけたおとぎの国で
胸の奥に走る痛みをどうかずっと忘れぬままで」
は戦争を行っている国、戦争に向かおうと武装強化している全ての国の人々が聞くべきフレーズだろう
「罠」のフレーズが重くなる時代はあって欲しくなかったのだが(当然戦争反対。戦争したいならの今の政府や与党、あの教会が行ってくれ。我々は絶対参加しない)
そのうえで「シリウス」
バクホンと我々の関係性を歌った曲の1つで、
「共に生き歩んだ日々
支え続けてくれた人
立ち尽くす心に今
世界を取り戻すよ」
とアニバーサリーライブにふさわしいライブにうってつけ
その真価を発揮するには将司の声が最重要となるのだが、将司の声はここらへんから整って本調子に近づきある状態に
そうして調子が整いつつある中で、
「命は命を育て
命は命を喰らい
命は命を叫び
命は一人じゃ生かしきれない」
の合唱
当たり前だけど、忘れてしまいそうなこと
SUPER BEAVERの「証明」に近い部分も感じるが、そうした近いスタンスがあったから、昔JAPAN JAMでセッションもしたのだろう
今やビーバーは遠く彼方へ行ってしまったが、また共演してくれる機会はあるのだろうか
栄純や岡峰が音で幕間を繋いでいると、EDMの要素を取り入れた「心臓が止まるまでは」からは後方にスクリーンが出現
岡峰のベースが先導する中、まるでウォルト・ディズニー・ワールドのエプコットにあった「ボディー・ウォーズ」のように心臓の様子がスクリーンに
その演出はRADWIMPSのワンマンの演出を彷彿とさせるが、
「お手を拝借」
に合わせて大きな手拍子が起こるように、「心臓〜」は今のバクホンの象徴の1つ
スクリーンに表示される、JUNNAの楽曲も多く手掛ける栄純が作詞したフレーズは相変わらず強烈だけど、
「心臓が止まるまでは
全身全霊生きたがって叫ぼうぜ」
と本質は息が止まるその日まで、全身全霊で生きようと歌
こうした生命賛歌を歌えるようになったのが初期(昔、将司もインタビューで話していたけど、この時はとにかく怒りを音楽にぶつけていた)と「パルス」以降のバクホンの違いである
そのうえでマツが思い切りビートを叩く「悪人」は更にバイオレンスな映像がスクリーンに
暴力を振るったり、物にあたったり…
見てておぞましくなる映像が普通に流れているが、
「有罪 有罪 有罪 有罪」
と栄純も岡峰もコーラスしたあとの場内に
「分かってる」
が響くと大歓声
自殺がテーマ故、雰囲気は初期のバクホンに近い(普通に「人間プログラム」なんかに入っていてもおかしくない)
けれども死ぬ際、
「遠ざかっていく 僕の身体
忘れたくないな あなたがくれた 言葉を」
のようにたくさんの人が自分のために言ってくれた言葉は忘れたくない
加えて、
「些細な優しさが 泣きそうなくらいに 嬉しかった
ごめんねって 聞こえたかな ありがとうって 言えばよかったな」
なんて死ぬ間際に思ったら、野垂れ死にしてしまっていることになる
そんな最後は絶対に迎えたくない
改めてそう思った
壮絶な映像が続いた後、岡峰のベースソロからは緩やかにヒップホップのような「コワレモノ」がスタート
スクリーンには奇妙なキャラが形成されていくのだが、そのキャラは実は将司達4人の分身
岡峰を筆頭に始まるソロ回しでメンバー紹介が成されることで発覚したのだが、なんで恒例化したか未だに分からない
「神様だらけのスナック」
は栄純の手によって何度も合唱(笑)
将司の手によって、「パシフィコ」も歌詞に加えられ場内は大いに沸いたが、コミカルなキャラは最後文字通り解体されコワレモノにされてしまう
一体誰がこのアニメーションを制作したのだろう
ちなみにこの公演、スペースシャワーTVにて5/15(水)23時00から独占放送されるが、その際にこの奇妙な映像も映されてしまうのだろうか(笑)
ダークな雰囲気が浄化されたあと、栄純と岡峰が妖しくも儚げなサウンドスケープを形成
歌謡テイストを漂う美しいメロディーを浸透させながら、サビになるとマツが性急なリズムを刻む「舞姫」で踊らせるが、かつて劇場公開された映像作品「光の音色」でのシーン(正確に覚えている訳では無いが、結構えげつなかったのは覚えている)が強烈にフィードバッグされる「アカイヤミ」は、将司が渾身の力を振り絞って、こちらも強烈な歌声を浴びせる
将司の歌声はかつて高校の友人が、
「こんな歌い方続けてたら、喉ぶっ壊れる」
と話すくらい消耗が激しいもの
その疲労が蓄積して、声帯ポリープ切除をせざるを得なくなってしまい、復帰後も「本当に万全?」と思えるようなライブが続いていた
でもこの日の「アカイヤミ」、将司の歌声はかつての姿そのものだった
今や多くの曲が半音下げするなどキーが変わっている
それくらい昔のように歌うのはキツくなってきたことなんだろうけど、将司の声はここで完全に整った
なんなら手術後、1番声が出ている
圧倒的な歌声を聞くことが出来て、こちらは聞き入っていた
それくらい将司の復活が嬉しかったのだ
その直後、マツによってMCコーナーが設けられ次々に座っていく客席
合わせて御三方こと、将司達も話し出すのだが実はこのパシフィコ横浜がバクホンにとって2024年1発目のライブ
2019年の武道館はその前に何本かライブハウスでライブをしてから臨んだものの、今回はこれが1発目
そりゃあ栄純がリハで「でけえ…」と話してしまうわけだ
この段階で栄純は高揚しまくっていたが(笑)
岡峰は横浜に纏わる逸話、ペリーが来航した江戸時代終盤、なぜ桜木町の隣駅である関内が「関内」という地名になった由来(昔関所があり鎖国中、外国人と日本人を接しさせないようにする役割を果たしていたとか)の頃の話など、あまりにも分かりやすくて歴史講演会を開いて欲しい解説をしていたが長くなりそうなので打ち切り
一気に結成した1998にワープしたが、今やGREENROOM FESTIVALやMURO FESTIVALの会場となっている赤レンガ倉庫
ライブをする先駆者となったのはバクホンらしく、2006年にフリーライブをしていたとのこと
赤レンガ倉庫といえば後にSpitzが野外ワンマンをした
その野外ワンマン、バクホンがいなければ実現しなかったかもしれない
一方将司達が話していた通り、バクホンは色々変化してきた
その中でも「太陽の中の生活」やセルフタイトル(「THE BACK HORN」)は賛否両論となり、「バルス」や「アサイラム」で今のバクホンの方向性が整った
テーマとするKYO-MEIは同じであっても、方向性は割とバクホンは変化しているのである(個人的には良作な「暁のファンファーレ」も賛否両論になってしまったが)
東日本大震災もあってバンドの方向性が大いに悩んだこと、コロナ禍のこと(恐らく発声できなかった期間、加えて「カルペ・ディエム」のツアーが再延期する事態になった)も振り返った後、将司はアコギを背負って演奏されたのは「REARRANGE THE BACK HORN」に収録されていた「Days」
そのタイトルが示すようにバクホンと我々が歩んできた日々の曲
ここまでの歩みが曲として具現化したが、終盤になるとステージ後方にKYO-MEIのロゴが実体化して現れた
これは武道館でも見たことがない
今後のライブ、このロゴを何度も目にすることになるかもしれない
この「Days」を皮切りにバラードゾーンに入るが、岡峰のベースラインが息をするように動く「あなたが待っている」と言えば宇多田ヒカルとの共作で生まれた曲
その制作過程は色んなところで取り上げられ、宇多田の目の付け所に驚かされたが、未だに宇多田が参加する完全版は実現したことは無い
死ぬまでに見られる機会があれば良いんだけど…(ストレイテナーの「灯り」も秦基博と共演した完全版は1度きりのみ)
更にバクホンを代表するバラード、「未来」も続いていくが、将司の声が思い切りでている際の「未来」は静かに胸を打っていく
バクホンの魅力の1つは将司の生命力ある歌声
故に将司の声が出てないと、不完全燃焼を覚えることもある
これを逆に言えば、将司の声が出ている時のバクホンはとてつもない
簡単じゃないのは分かっているにしても、「凄いなこの歌…」と静かに感動してしまうのだ
バクホンと出会ったのは中学の頃
その頃は「罠」くらいしか分からず、2011年頃から本格的に追いかけるようになったが、バクホンとの出会いは小さな革命
将司の声は鮮やかな未来を導いてくれる
そしてバクホンのバラードで絶対欠かしてはならないのが「世界中に花束を」
東日本大震災が無ければ、確実に生まれなかった曲である
震災から13年
その13年の間にも大地震はたくさんあった
でも、
「悲しみにまみれたくないんだよ」
のように、立ち止まってはならないし、風化させてはならない
我々は前に進むしかないのだから
1月の大地震、政府はろくに支援もせずに見捨てようとしている
こんなこと言ったら叩かれるかもしれないが、政府よりも音楽の方が役に立つ
頼むから悲しみには負けないで欲しいし、なんとか無事に1日1日を送って欲しい
被災された方々に大きな光が舞い込むことを願っている
「10代の頃に始めたバンドが気がつけば40代になっていました。普通に仕事していたら今は部長かな?」
と振り返る将司
もうデビューして25年
普通に仕事していたら確実に何かの役職についているし、デビュー年に出生された方は社会人になっているだろう
それくらいバクホンは活動してきた
なんなら四半世紀は活動しているのである
「まだまだ未熟なところがありますが、これからもよろしくお願いします。最高の夜にしましょう!!」
のように将司が話すと、ライブはいよいよ終盤
栄純が奏でるギターリフで大歓声が起こる「涙がこぼれたら」がその筆頭となり、踊らせていくが、
「いつかみんな 大人になってゆく」
のように、自分も今や完全に大人である
ライブに行きまくっているから精神的には子どものままかもしれないが、外見から見れば大人であることに変わりない
これから傷つくことも増えるし、悲しいことも増える
だからしっかり伝えたいことは伝えないと
自分自身の言葉で
マリンバの音が同期される中、岡峰のベースがグルーヴィーになぞりながら大合唱となる「Running Away」、「戦う君よ」や「孤独を繋いで」と共に我々の背中を鼓舞し、今のバクホンのスローガンになっているであろう「希望を鳴らせ」とアンセムを連発すると、マツが間髪入れずにビートを刻み将司が煽りに煽るのは「コバルトブルー」
バクホンの代名詞と言えば言うまでもなくこれ
マニアックヘブン以外は確実に演奏されていたが、ここ数年は苦しそうに歌う場面も多かった
声の調子が日によってバラバラだったから
でもこの日は復帰後、1番
近年で最も素晴らしい「コバルトブルー」で、
「ほら夜が明ける」
のように大合唱
この日のために、入念に準備してきたのだろう
今年初ライブということは確実に3ヶ月は空いている
通常はツアーを経てアンサンブルを積み上がるように歌声も同じだ
年明け1発目パシフィコなんて、早々にボス戦をやっているようなもの
それでも完全に仕上げてくれた将司には感謝してもしきれない
そんなアニバーサリーライブの本編ラストは「太陽の花」
銀テープも発射されたのは驚いたが、2019以降のバクホンで「太陽の花」は「希望を鳴らせ」と共にバクホンのテーマのようなもの
マツがシンバルを叩きまくるのも「太陽の花」にかける思いが強いからだろうが、
「重ねた声が我ら繋いでいく
かよわき鼓動 永遠を奏でて」
の合唱はようやく聞けたと思う
声出し解禁、非マニアックヘブンなバクホンはこれが初だったし
加えて将司の声が絶好調だから、
「君が 君がまだ 辛いなら
何度でもこの手伸ばすから」
も過去1番に響いてた
アンコールで戻って来ると、マツは再びこのパシフィコでワンマンしたいことを口にするが、同時に
1.7月にフェスに出演せず、対バンツアーをQUATTROで開催
2.5回目となる野音ワンマンを開催
を発表
対バンツアーは既に日程が重複したので諦めざるをえない
けれども野音は何が何でもいく
前回の野音はあまりにも壮絶だったし、
マツ「今度こそ夕焼けを見るぞ!!」
は全面同意
頼むからフラグにならければいいけど
そうしてアンコールで披露されたのは、バクホンが音楽にかけた思いを曲にした「最後に残るもの」
アンサンブルはまさしくバクホンの王道
なおかつバクホンの信念がここに宿っている
欝ロックなんてカテゴライズされることもあったけど、憂鬱に学生時代を過ごしていた自分にとってバクホンは光そのものだった
「此処に居ていいんだ」と思えるのはバクホンのおかげ
また意外だったのは「泣いてる人」
配信でもオフラインでも5年の間に聞いているから、そんなに新鮮ではないが、
「どうかあなたが 幸せでありますように
どうか明日は 幸せでありますように」
はバクホンに対しても告げたい
いつまでも音楽を鳴らしてほしいから
KYO-MEI出来る時間は少しでも長くあって欲しい
そんななか、ここでいきなり新曲「親愛なるあなたへ」を発表
この日のために制作されたもので、まだ音源リリースは決まってないようだが、「最後に残るもの」とアプローチは似ている
この2曲が次のアルバムの中心となるのだろうか
「また会おうぜ!!」
と毎度おなじみ、別れの挨拶を将司が告げ、ラストは「やっぱりこれか!!」な「刃」
「立ち上がれ 死んでも譲れないものがある」
とこちらを戦える姿勢にしつつ、
「振り向くな
後ろに!道は無い!! 突き進め」
と前衛姿勢で進むことを促し、ライブは終了した
正直なところ、ライブが始まるまで不安だった
将司の声が復帰後、出てないことが多かったし「今日も出てなかったら…」と不安だった
でも最初から「これ調子良くない?」と思わせたように声はどんどん伸び、近年で将司の声は復帰後1番出た
今度こそ完全復活と見て良いのか
結論は流石にまだ早いけど、まさに夜明け 「此処にいていいんだ」と思えるような一夜である
自分にとってのベスト5はストレイテナーやフジファブリック、UNISON SQUARE GARDEN、UVERworld、そしてTHE BACK HORNだ
日本語ロックを好んだ学生時代、バクホンに心を鷲掴みされ、コロナ禍で現地に赴けなかった「カルペ・ディエム」のツアー以外
「アナザーワールドエクスプレス」以降はほぼ足を運び続ける
「こんな攻撃的なフレーズを歌えて、なんてカッコいい爆音なんだ…」とベストを聞いたときの衝撃は今も覚えているし、 将司の歌声はやっぱり力を与える
このエモーショナルな歌声はそう真似できるものじゃない
まさに生かすための歌声である
こうしてレポを書いている間にも、戦争は起きているし、パンデミックはここから更に酷いことになる
政治家は私利私欲のために、どんどん市民の生活を悪化させるようとしている
そんな希望が見つかりにくい世界だけど、 だから将司の歌声の力を借りて最後まで世界を見つめ続けてゆく
セトリ
冬のミルク
サニー
その先へ
閉ざされた世界
罠
シリウス
心臓が止まるまでは
悪人
コワレモノ
舞姫
アカイヤミ
Days
あなたが待っている
未来
世界中に花束を
涙がこぼれたら
Running Away
希望を鳴らせ
コバルトブルー
太陽の花
(Encore)
最後に残るもの
泣いてる人
親愛なるあなたへ※新曲
刃
※前回見たバクホンのワンマンのレポ
※荒天で開催された前回野音ワンマンのレポ