9月の3連休に3日間かけて会場を変えて開催されるTOKYO CALLING
今年も開催である
自分が参加するのは昨年と同じく3日目
QUATROを中心とするエリアとO-EASTを中心とするエリアの2つに別れていること、休憩しないととても持たないタイムテーブルなので2アクトは断念せざるを得ない
・fews[SHIBUYA TAKE OFF 7](12:30〜)
この日は乗車していた湘南新宿ラインが異常を感知したのが原因で、20分前後停止
早めに移動してよかったと思いつつ、リストバンド交換しにCLUB QUATTROを訪れたら早くも規制の予感を匂わせたが、一発目にSHIBUYA TAKE OFF7(CLUB QUATTROの横にあるライブハウス)を訪れると早くも規制寸前
それはfewsがドラマストアの長谷川、松本が参加しているバンドだからだろうか
ドラマストアと異なりサポートギターも交えた5人で登場し、デビューアルバム「re:cue」のオープニング「ピリオドを打て」で始めると松本(Dr)のビートはとてもデカい
昔ドラマストアのライブは見ているので、長谷川のドラミングは見たことがあるがあれは5年前のこと
その時も長谷川(Vo. & Gt.)はポップに振り切ったロックを行っていたが、あまりの大きさに「パンクバンドでもやってたの!?」と思ってしまう
長谷川が軽く自己紹介してミュージカルの要素を取り入れた雰囲気がsumikaの「Lovers」に近い「Sweet Home」は藤井(Ba.)の滑らかなベースラインが牽引していくが、長谷川が編みだす音楽は鍵盤の存在が非常に重要
鮎京(Key.)が鍵盤から奏でるメロディーが陽性な雰囲気を醸し出し、藤井と共に身体を揺らしている様子はパーティーにこちらが参加したのかようだ
他の会場でライブを見れなかった方、もしくは出遅れた方が合流したのだろうか
後方からどんどん詰めるように促す声が聞こえる中、
「3曲目じゃなくて4曲目、終わったら帰るじゃなくて物販までは。素敵なポップミュージックを届けます」
と長谷川が意気込み、「アンダーソング」はサポートギターが奏でるメロがとても心地よいのだが、長谷川の声はエモさと共に儚さが詰まっている
心をグッと持っていかれるかのような
簡単に「好き」を伝えられるようになった現代社会を皮肉ったような「easy loveの心意気」を鮎京が奏でるしんみりしたメロと共に歌うと、初めて見る方や偶然見たと思われる方が多いであろうことに言及し、
「今日は30分でみんなの手を掴もうとしているミュージシャンがたくさんいます。毎回見てくれる方も今回見てくれた方も、いつかみんなの手を握ることが出来れば。バイキングの中に入れてくれてありがとう」
といつかは1人1人の心を掴む音楽を届けることを心がけ、鍵盤から出しているだろうホーンの音が気持ちいい「maybe you」から、最後はアンサンブル全体から熱さを帯びている「夢のあと」
いきなり入場規制となったのは、CLUB QUATTROにあのバンドが出演するのも要因だろうが、ドラマストアが好きだったリスナーがそのまま訪れた可能性もある(自分はタイムテーブルを組んで予習している最中にドラマストアの2人が在籍していることを知った)
長谷川がフロントマンである以上、ドラマストアの音楽には近くなるけど、あの時以上にポップとロックの狭間をゆく音楽をやっているように思える
これは明確な進化
更にポップとロックの中間をゆく音楽
自分はドラマストアのツアーに参加する予定だったが、そのツアーは2020年
コロナ禍を原因に参加予定だったライブは飛んでいってしまった
ドラマストアを完結させて始めたこのfews
すぐに手の届かない場所に行きそうな予感
セトリ
ピリオドを打て
Sweet Home
アンダーソング
Easy Loveの心意気
maybe you
夢のあと
・Conton Candy[CLUB QUATTRO](13:00〜)
タイムテーブルを見た瞬間、「なんでCLUB QUATTRO?」と思わず二度見した
既にロッキンオンのフェスを全て制覇しているConton CandyはO-EASTの出演だと思ったから
というわけでConton Candy、QUATROのトップバッターとして6月にワンマンを行ったQUATROに帰還
もしかしたらそれも意識してQUATROに配置した可能性もあるが
fewsが終わって駆け込むと、なんとかQUATROには入れたものの、出入口付近から全く動けないほどの人
完全に場内がパンク寸前なくらいに人が入っており、「好きなものは手のひらの中」は容姿も全く見えないまま聞く、サブスクや音楽プレイヤーを聞いてるも同然の状態
しかし紬衣(Vo. & Gt.)が、
「最初からロックに!!」
と叫んでいたように、たいてい最後にやる「好きなもの〜」を最初にやるのはロック
サーキットイベントながら大いに攻めている
紬衣のボーカルがとても伸びる「baby blue eyes」で彩楓(Dr.)が手数の多いビートを決めつつ、「リップシンク」で楓華による歌うようなベースラインで躍らせた後、楓華と彩楓の双子リズム隊は6月にQUATROでワンマンをやったことが懐かしい模様
あまりに思い出トークに花を咲かせているので、紬衣は
「宣伝みたいになっている(笑)」
とツッコミを入れていたが
しかし驚いたのは3人のハーモニーで始める「ロングスカート〜」の間奏のアンサンブルがあまりにも獰猛になっていたこと
自分はロッキンで先月見たばかりだが、その時よりもアンサンブルは爆発
夏フェスに引っ張りだこ状態となっている3人だが、たくさんのフェスに出演することで得た膨大な経験は演奏に還元されている
「ロングスカート〜」で合唱を起こした後、「ファジーネーブル」で紬衣は甘い歌声も甘いメロも奏でるが、
「ファジーネーブルの匂いで
私どこかに行けそう」
で合唱が起こっているのを見ると、更にどこまでも遠くまで行けそうな予感がしてならない
いや、行くだろう
シーンを牽引するバンドになるのはほぼ間違えないし
主催者への愛を紬衣が叫びつつ、最後は情景描写が巧みな「102号室」を鳴らすがこの光景は嘘になることはない
「最後の1音まで本気!!」と叫んだように、新世代のロックバンドの本気が籠もっていた
セトリ
好きなものは手のひらの中
baby blue eyes
リップシンク
ロングスカートは靡いて
ファジーネーブル
102号室
・The Cheserasera[SHIBUYA TAKE OFF 7](13:30〜)
再始動した去年と打って変わり、今年は色んなところでライブをしまくっているケセラセラ
今回はTAKE OFF7の2番手で登場
お馴染みのSEか流れると共に、宍戸(Vo. & Gt.)達が現れるがいきなり
「午前中に渋谷に来ている」
をぶっ込んだ「月と太陽の日々」で始まると3人のアンサンブルはこれまでと明らかに違う
西田(Ba.)はゴリッゴリのベースを鳴らし、美代(Dr.)は強くビートしつつ叫ぶ場面もあったり、と気合いが尋常ではない
サーキットのメリットは色んなアーティストを見れることにあるのは重々承知である
しかしアーティスト側から見れば客の奪い合いかつ、アピール合戦
戦闘モードに入らざるを得ないのであり、ケセラセラもその一組
爪痕を残したいのが伝わってくる
中でもこの日のケセラセラは、最上級にアンサンブルが激しくケセラセラ風のラウドロックである「GUS TOKYO」、西田のベースがダンスロック仕様となり、否応なしに身体を揺らしてしまうような「踊れるMUSIC」、美代が作詞作曲を行いGOOD ON THE REELやCIVILIANとのスリーマンではある人物のことを連想して感傷に浸ってしまった「枯れた白い花束」とほとんどが昨年リリースされた「Replay」のもの
「現在のケセラセラはこれです」と示しているかのようなものだ
昨年「Replay」をリリースしたことは、ケセラセラを熱心に追いかけている方なら知っている
しかしそうではない方なら、「mouth to mouth」どころか「Time To Go」辺りまで止まっている可能性もある
実際付近にいた方は「この曲なに?」と困惑していたが、その一方でどんどんTAKE OFF7に参加者が駆けつけ、入場規制を起こしていたらしい
ケセラセラを求めている方はたくさんいる
これはどう見ても希望だ
宍戸はMCをするも最小限にし、美代のストロークが力強い「ファンファーレ」からは一転してメジャー時代の楽曲へ
宍戸のメロディーセンスが際立つ「賛美歌」で近くにいた方は大いに喜んていたが、この日のラストはまさかの「最後の恋」
ケセラセラはたいてい、「I Hate Love Song」を最後に行って突き放すことが多いが、サーキットイベントで突き放すのはあまりにも野暮
だから「最後の恋」を持ってきたのかもしれない
去年のリクエストワンマンで宍戸は野音をはじめ、色んな場所でライブしたいことを明かしていた
今は不可能に見えるかもしれないが、この日O-WESTに出演したあるバンドは5年以上前にリリースした曲がここに来てTik Tolkでバズってブレイクした
継続すれば可能性は0ではない
奇跡を起こすことも出来る
結束バンドに楽曲提供する機会が生まれれば尚更奇跡が生まれると思うのだが
だからケセラセラの力に少しでもなれればなあと思う
ケセラセラにファンファーレを
セトリ
月と太陽の日々
GUS TOKYO
踊れるMUSIC
今日最後のMC
枯れた白い花束
ファンファーレ
賛美歌
最後の恋
・35.7[CLUB QUATTRO](14:00〜)
ここからは3組初見のアーティストが続く
去年、You Tubeで一時期再生数が少ないアーティストを見つけてはピックアップする作業を行っており、その際に見つけたのが結成時に検温したところ平均体温がそのままバンド名となった35.7
去年CDJに呼ばれた際は驚いたが、ようやくライブを見る機会が訪れた
Conton Candyのように、こちらもかなりの人がおり、ちょうど客席に着いたところで「50%」を始めるが思っていた以上に音がデカい
この後に見た出演者も含めて1番の爆音なのはかみのはら(Gt.)が痛烈なギターを鳴らし、こな(Dr.)のビートが力強いのが大きな理由だろうか
円周率を用いたフレーズがユニークかつ、ステージで見るとかなり小柄なたかはし(Vo.& Gt.)が全身を使うように歌う「うそうそほんと」、さくや(Ba.)が大きく煽る「Hurtful」はたかはしの声が少し聞き取りづらく感じる場面もあったが、たかはしは感情を歌に思い切り載せるタイプなのだろう
常にフルスイングしているような感じだからこのようになってしまうのかもしれない
「私は普通に生活出来たり、うまく伝えることが出来ない。でもそれを良いところと考えているし、諦めてない」
と自身の短所を正直に明かすたかはし
だがそれを短所だけではなく、長所と考えることがたかはしの強みであり、「しあわせ」で弾き語りのように丁寧に歌いつつも途中からアンサンブルが急加速し、
「大切な曲!!」
とたかはしが叫んだ「祝日天国」はかみのはらが轟音ギターを鳴らしつつ、たかはしの性格がそのまま出ているかのよう
「僕の好きな君を
僕より好きな人はいないし
君を好きな僕の
代わりは誰にも務まらないから
たまに僕を思い出して
哀しくなったりすればいいのに」
と突き放そうとしても、
「嘘だよ
幸せでね」
と幸せを願ってしまう辺りが特に
リズム隊を中心に轟音がクアトロ全体に響き渡る「最果て」を終えたあと、ラストはたかはし達の原点である「eighteen candle」
You Tubeで見つけた時から気になってはいたが、生で見たらこれだけの爆音を鳴らすバンドだったのは予想外
バンドの熱は39度を超えてしまうくらい強烈なアンサンブルだった
たかはしの声が安定すればなお言う事なしだが、どれだけこのバンドにかけているかはよく伝わった
50%どころか100%伝わるロックだった
セトリ
50%
うそうそほんと
Hurtful
しあわせ
祝日天国
最果て
eighteen candle
・Viewtrade[渋谷Club Malcom](14:30〜)
自分は昨年、イーロン・マスクがTwitterの閲覧制限を設けようとしたことをきっかけにInstagramやThreadsをはじめ、たまに知らないアーティストを見つけたりしているのだが、音源を聞いてみたら鳥肌が立つくらいに良かったのがこのviewtrade
今回のタイムテーブルで真っ先に見ることを決めたアーティストでもある
CLUB QUATTROの横にあるCLUB MARCOMはあまりにも小さい会場でマックスで入っても200人前後なライブハウス
そこに池田(Vo. & Gt.)達が登場すると、
「京都からひねくれた4人組ギターロックバンドがやってきました」
と軽く挨拶した後、数日前にリリースされたばかりの「手の中のカルマ」を始めるが、いくらステージの距離がO-crest並に近いとはいえ、アンサンブルの殺気がとてつもない
それは文哉(Dr.)のビートがあまりにも切迫感があり、ササキ(Gt.)の鳴らすギターフレーズが鋭利すぎるからだろうか
「近くではMCバトルが音楽そっちのけで行われています。それを止めに来ました!」
と池田が不敵に告げ、MCバトル(近くの会場でやっていたラップバトルなのか、TOKYO CALLING出演者によるエモMC合戦?)に釘を指すかのように紅一点のぱんだ(Ba.)によるスラップベースソロからベースのうねりが恐ろしいことになっている「遮二無二アイキャッチ」と続けたあと、「サマータイム・メランコリー」は文哉のビートが性急だったりするも、根本はパワーポップ
夏の終わりも近づきつつある今日に聞けて良かったと思うが、いつかは夏の野外に羽ばたく姿も見てみたい所存
池田が煽りに煽った「センリツ特急」で殺伐したアンサンブルが猛スピードで通過していくと、「Sweet Song」では池田がハンドマイクに
「やーちまった やちまった」
というフレーズには脱力感を感じ得ないものの、バラードかと思いきや、後半から池田は再びギターを背負い凶暴化
まだ音源になってない曲だが、何食わぬ顔で「手の中のカルマ」をやったことからまだ音源になってない曲は多い可能性がある
秘めたる武器が解き放たれば放たれるほど、このviewtradeの凄まじさをますます体感することになるだろう
「普通のロックに飽きて、普通じゃないロックを見に来たんでしょ!!」
と自身の音楽を客観視しつつ、新しいロックを求めているだろう我々の心を覗き見したあとに「かなしみの歌」を鳴らすが、これで自分は心を持っていかれた
初めて聞いた際、どこかメランコリックなメロが自分の心を打ったからである
ライブを見るに当たって、当然他の曲も聴き込んでいる訳だが、バズろうとしている音楽ではない
が、鬼才な匂いをプンプンさせている
viewtradeがシーンに浮上したら絶対面白いことが起こるだろう
そして最後は3分間の革命ソングこと、「ナナメノ革命」
今の時点では知る人ぞ知る存在ではあるが、シーンに新風を吹き起こさんとするバンドだと自分は思っている
革命前夜だからこそ、音源をチェックするべきバンド
セトリ
手の中のカルマ
遮二無二アイキャッチ
サマータイム・メランコリー
センリツ特急
sweet song(仮)※未発表音源
かなしみのうた
ナナメノ革命
・桃色ドロシー[SHIBUYA CHELSEA HOTEL](15:00〜)
こちらは去年初めて名前を聞き、自主企画にはあのロック界の奇行師ことアルカラや感覚ピエロを招いた桃色ドロシー
去年は見れなかったものの、今年は見れることに
しかしCHELSEA HOTELに行くのが12年ぶりだったので道に迷い、会場をうっかり通り過ぎてしまうミスを犯してしまったため、会場に入ると「好き嫌い」の終わり際
なんとか最初の曲から合流できたのは良いものの、本来桃色ドロシーはサポートベースを加えた3人で活動しているはず
にも関わらずステージは2人しかおらず、「どうしたことか」と思っていたらどうやら諸事情で急遽ツーピースでの出演となった模様
ベースの音は同期で補っているものの、2人編成でやるのは非常事態である
しかし公式ホームページに、
「何かあればツーピースでもライブをする気合いの入ったバンド」
と記載されているように、「月明かりを進め」でツーピースにも関わらず、音の薄さを全く感じさせない轟音を鳴らす
ツーピースで演奏しているバンドといえばドミコを浮かべる方が多いと思うが、ドミコはルーパーを用いて音をその場で重ねている
桃色ドロシーはシーケンスこそ使えど、アンサンブルは恐らく生
ツーピースとは信じがたい爆音仕様
刺青が思い切り見えるキシベ(Dr.)がパワフルなビートを刻んで、ハキイ。(Vo. & Gt.)もあまりにたくましい歌声で歌っていると、
「コロナで母校がなくなってしまって、何か出来ないかと思って作った曲。」
とハキイ。が告げた「Re:プロローグ」は2人の母校のことを歌った曲
「ユナイト」を聞いた際、自分はこの「Re:プロローグ」に心を持っていかれた
物凄い熱量を感じた曲だと思っていたが、こんなに深いバックボーンがあったとは…
でもこれはただ悲観するのではなく、次に繋ぐプロローグも同然であり、
「やり場の無い怒りや
悲しみなんかはさ
この歌に乗せて叫べ」
と怒りを発散させた上で、
「今日を立派に生きた
僕らを讃えよう
夢を夢で終わらせない為に
今から創っていく
物語は始まったばかりだ」
とここから未来を築かんとせんとする
まさしく新しいプロローグ
そしてもう1つ熱弁したいのが「ライブハウス」
ミュージシャンや音楽リスナーが待ち望んでいた発声できる喜びを解放させる曲
歓声があるないでライブはあまりにも異なるし、客席からの合唱が加わることで完成する曲が多いのを制限が多い期間に学んだ
自分は常に発声するタイプではない
歌いたい時に歌うタイプだが、発声の無いライブ空間にはもう戻りたくない(コロナは滅びてほしいが。存命中に治療薬が出来ますように)
しかし最後の「ネバーランド」でキシベのPCがフリーズ
持ち時間が限られているのもあり、ハキイ。による弾き語りのような形で強行突破を模索したが、途中でPCが復旧
「ほら、奇跡起きた!!」
と嬉しそうに叫んでいたが、
「青春とはどうしようもなく、やりたいことをやること。寝れなくなるくらい、やりたいことが青春。」
と途中で話したハキイの主張は音楽リスナーに当てはめると、ライブ会場に足を運んでいる限りは青春は終わらないということだ
誰になんと言われるが、可能な限りライブに行き続ける
地元、神奈川のバンドから頼もしいエールを頂いた
セトリ
好き嫌い
月明かりを進め
リンカネーション
Re:プロローグ
ライブハウス
ネバーランド
・SAKANAMON[duo](16:00〜)
ここからはO-EASTを中心とするエリアへ
普段から使用しているとはいえ、万が一も考えて地図アプリを使用し、少し休んでからduoに入るとSAKANAMONのドラムが普段と異なる
本来はメガネドラマー、木村が陣取っているポジションになきごとのサポートを行っている方が座っており、「?」と疑問を抱いたまま、本編を迎えるとお馴染み「コミュニケーション・ブレイクダンス」がSEとして流れたのち、「このタイミングでこれやるか」と藤森(Vo. & Gt.)が儚いギターを鳴らす「クダラナインサイド」から始めるのは少し意外
昔会場限定シングルとして発売されたのが懐かしく思えるが、「ぼっち・ざ・ろっく!」効果でSAKANAMONの動員は舞い戻った
昨年もそうだったが、DUOに大量に人が集まっていたし、それは今年も変わりない
ただぼざろのおかげで知ってもらったということは、多くの方に掘り下げもらったということ
掘り下げてくれたお礼に、ディープな世界観を知っていただこうとセトリの傾向を変えた可能性はある
ステージと客席が揃って合唱するのが楽しい「幼気な少女」、どういうわけかリハでやりまくっていた「UTAGE」と踊らせるも気になるのはキムのこと
どうやらキムは左肘を骨折してしまったようで、SAKANAMONの歴史史上初めてキムはライブを欠席する事態になった模様(藤森も森野も、ここまで無事にライブ出来たのが凄いとも話していたが)
それでもサポートを入れてライブするのは、SAKANAMONは藤森が歌えるならばライブは何が何でもやるという意思表示(と言いつつ、今日はこれが完全版(笑)と開き直っていた)でもあるが、このような非常事態でも足を運んでくれた方のために、
「ラッキーチャンスインザトーキョー」
「ハッピードリームインザトーキョー」
とサーキットフェスには合いすぎる「東京フリーマーケット」をやるサービス精神
このサービス精神に答えてくれたドラマーにも大きく感謝したい
その一方で「ミュージシャンプランクトン」といえばSAKANAMONの代表曲だが、
「正解を期す脳内進行
最終選択が僕を拵えてはぐるぐると」
の部分で藤森が合唱を促すとそれは見事な合唱が返ってきた
SAKANAMONを支持する方々が大いに増えたことを証明する場面
昔からSAKANAMONを知っている方ほど、心にグッと残る場面だったのではないだろうか
何故か再び自己紹介して笑わせつつ、来月から始まるツアーでは完全版SAKANAMONになることを告げ、最後は最初こそノスタルジックなバラードながら後半から生命力が宿る「箱人間」
この日のセトリには「ロックバンド」も「光の中へ」も無い
そういった意味ではかなり攻めたセットリスト
もしかしたらキム不在で変えた可能性もあるが
だとしても僕や君がいるこの箱の中は最高
そう断言できるライブだった
セトリ
SC①UTAGE
SC②UTAGE
クダラナインサイド
幼気な少女
UTAGE
東京フリーマーケット
ミュージックプランクトン
箱人間
・リアクション ザ ブッダ[Spotify O-WEST](16:30〜)
ライブを見るのは結構久々なリアクション ザ ブッタ
見ない間にも音源を聞いてたりはしたものの、今年メジャーに移動することが発表され取り巻く環境は大きく変化している
何故かジングルがなったあともSEは鳴らず、「え?」と思う時間があったが少し遅れてSEが流れて佐々木(Vo. & Ba.)達が現れ、ベストアルバムではストリングスも入った壮大な曲に生まれ変わった「ドラマのあとで」から始まるが、この「ドラマのあとで」がブッタを取り巻く環境を少しずつ変えた曲
といってもリリース直後ではない
2022年頃からリリックビデオをTik Tolkに投稿するようになったところ、5年以上前にリリースされた曲がバズる現象が起こったのである
自分は昔から知っていたものの、リリースから5年近く経過してバズるなんて昔ではそう無かった話
「ミスチルに似ている」と言われる程、王道を辿ってきたバンドだが、ソングライティングがリリースから長い年月を経て評価されるなんて良い時代になったものである
王道をゆくバンドがゆえ、佐々木の柔らかな歌声や木田(Gt. & Cho.)の奏でる美メロの数々が評価されがちであるが、佐々木の演奏技術も高いバントであり、大野(Dr.)のドラムに合わせて大きくキメを入れる「一目惚れかき消して」で、佐々木はうねりまくるなベースを平然と、それも手元を見ることなんて指弾きで行ってしまう
王道をゆくバンドではあるが、実は個々のスキルはとてもたかい
それがブッタの特徴
ハードロックのような作風に大野が16分を刻む「lowkey」でコロナ禍前は無かったタオル回しを客席に行わせたあと、佐々木は直前に出演したかりゆし58の「アンマー」に感銘を受けつつ、TOKYO CALLINGには兼ねてから出演しているものの、
「毎年出れるのは当たり前じゃないと思ってる」
と話す佐々木
それはメジャーデビューするまで相当な年数を要したのもそうだし、コロナ禍で無くなったフェスやフォーマットが変わったフェスもある
だからフェスに出演できるだけでも嬉しいのだ
この謙虚な気持ちはずっと持ち続けて欲しい
佐々木がスラップベースをしながらサラッと歌う姿があまりにも凄い「Loopy」でアッパーに振り切り、
「ムカついたことが音楽になることもある!!」
とロックバンドらしいダイナミズムに還元した「リード」で拳を挙げさせたあと、
「声だすと気持ちいいよ!!」
と佐々木が発声を促して最後は「ヤミクモ」で合唱
ミラーボールも回転するそれは綺麗な風景だったが、かなり前からロッキンオンで取り上げられたり、怒髪天の増子が司会を務める「音流」のEDになったりブッタのことは昔から知っている
2人編成になっていた時期のことも
実質的には遅咲きでのブレイクにはなったものの、O-WEST内に「ヤミクモ」の合唱が響くのはとても感慨深かった
セトリ
ドラマのあとで
一目惚れかき消して
lowkey
Loopy
リード
ヤミクモ
・夜の本気ダンス[duo](17:00〜)
タイムテーブルが発表された際、「ここは狭すぎない!?」と絶句しかけた夜の本気ダンス
案の定最初からパンパンで早々に規制がかかることに
ライブを見るのは2019のJAPAN JAM以来なので久々だが、
「京都から来ました、夜の本気ダンスです。踊る準備は出来てますか?」
と米田(Vo. & Gt.)がいつものように煽り、客席から臨戦態勢とも捉えられる歓声が起こり「Give & Take」でド派手なアンサンブルを鳴らすが、米田も西田(Gt.)もはねまくっており、客席に負けるつもりはこれっぽっちも無い模様
どちらが楽しく踊れるか競い合っているようにも見える
米田がギターを背負い夜ダンの肝の1つ、高速4つ打ちを鈴鹿(Dr.)が刻む「Crazy Dancer」とお得意のダンスナンバーを投入すると、依然として人が入りきれず
なので米田も誘導に従うように促すが、
米田「俺の前は優しさに溢れてるよ笑」
西田「いや、俺の方が笑」
とよく分からない誘導をはじめて、マイケルがツッコミを入れる一方、
「TOKYO CALLINGで足りてないのは俺等やろ?」「俺等はみんなを求めてた!!」
と鈴鹿が上手すぎるMCを行い、マイケルのベースが生むグループが冴えわたる「Love Connection」で踊らせると、「ピラミッドダンス」で米田はハンドマイクにシフトするが、水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミが作詞作曲したので、
「千年パズル」
「太陽神」
など遊戯王を連想させるフレーズが登場したり、米田がピラミッドのような振り付けを行ったりとケンモチワールド
ケンモチがバンドに楽曲提供するとこんな感じになるのか
西田がギターを豪快に弾きまくり、マイケルのうねるベースラインが際立つ「審美眼」でさらに踊らせるも、依然として人は入りきれてないとんでもない状況
裏を返せば夜ダンを支持する方々はまだまだいるということであり、メインステージでも十二分に戦える希望を見出したが、最後までダンスナンバーに振り切るのが夜ダンであり最後はシーンに頭角を現した「Where?」で大合唱を起こして終了
来年も呼ぶなら絶対O-EASTで
セトリ
Give & Take
Crazy Dancer
Love Connection
ピラミッドダンス
審美眼
Where?
・Chevon [Spotify O-EAST](17:30〜)
しかし夜ダン以上に凄まじい状況が起こっていたのはChevon
夜ダンが終わってすぐにO-EASTへ移動したのは良いものの目の前で規制が起こってしまい、「大行侵」は途中から
O-EASTはワンマンはでもサーキットイベントでも何度も訪れたことかある
だがそのいずれかでも経験したことがないレベルでO-EASTはパンパン
上から入場し、出口付近の扉で見ようにも全く動けずに移動があまりにも困難なレベルである
なのでまともに聞けたのは「冥冥」からだが、Chevonの特徴といえばなんと言っても、谷絹の歌声だろう
2月にフリ放題コーリングで見た際、谷絹のあまりの歌唱力の高さに衝撃が走ったが、今年各地のフェスで旋風を巻き起こし、ワンマンのチケットは大争奪戦になっているように、Chevonに関わる期待はおおきく、谷絹が客席にマイクを向けたらすぐに大合唱に
2月のフリ放題コーリングは積極的に合唱はさせてなかっただけに、大きな変化が起こったのは歴然
谷絹の歌声は相変わらず圧倒的で終わり際にロングシャウトを決めたら大歓声が
You Tubeに公開されているPVのコメント欄に、
「なぜ音楽を始めたかを再確認するために書いた曲」
と記された「Banquet」では、オオノのグルーヴィなベースに踊らされつつ、谷絹がハイトーンボイスを決めた途端にまたも大歓声
谷絹の声はバンドのストロングポイントとはいえ、ハイトーンを決めただけで歓声が起こってしまうのは谷絹の声が神格化されているようなもの
半年の間でカリスマになったも同然である
Ktjm(Gt.)が浮遊感ある美メロを奏でる「薄明光線」では一転して、谷絹は優しくしっとりと歌い上げていくが、アンサンブルはダンサブルよりなのに谷絹の声を聞くと「セメテモノダンス」はむしろセンチメンタル(なお谷絹自身は「呪いのうた」、「祈りのうた」と称している)
叫ぶように歌うこともあれば、しっとりとも、寄り添うように歌うこともある
あまりにも表現力が高いボーカリストである
そんな願いを込める曲から一転、ktjmの必殺ギターリフが決まる「ダンス・デカダンス」によって踊らざるを得ないシチュエーションに変えると最後は谷絹も客席も思い切り大きな声で歌う「光ってろ正義」
自分の記憶でも見たことが無いほどのO-EASTのパンパンぶり
もうZeppツアーも普通に出来るレベルだろうし、5年以内にはアリーナクラスでワンマンすることも十分考えられるレベル
侵攻速度があまりにも早すぎる
Tik Tolkで大バズりしているわけでもなく、極端に再生されているわけでもない
ライブの力でメキメキと認知度を上げていく
それがChevonの凄さだ
誰もが待ち焦がれた新星の侵攻は収まりそうにないが、早いうちにワンマンにも足を踏み入れたい
セトリ
大行侵
冥冥
Banquet
薄明光線
セメテモノダンス
ダンス・デカダンス
光ってろ正義
しかしChevonが凄まじい集客となり、出口にすらまともに近づけない状況に
そのためO-EASTを出たのは1805
fhánaのサポートをしている本多さんが所属しているインナージャーニーをまともに見れなくなってしまった
いつかインナージャーニーのライブをしっかり見よう
そう思った
・チョーキューメイ[duo](19:00〜)
というわけで少し休憩した後、チョーキューメイから再び参加
かねがね伺っていたが、ライブを見るのは初
先日、前ベーシストがチョーキューメイでの活動を終了したことに伴い、新メンバーおすず(Ba.)お披露目ライブのような形もこのライブはとっており、キュートな姿に目が奪われがちだが、そのおすずのベースを軸とした「Sister」から始まり、空閑(Dr.)とともに築くグルーヴは熱狂とは対照的たったりするのだが、「美しさより」で麗(Vo. & Gt. & Vio.)がギターを下ろすとバイオリンに持ち替える
バイオリンを演奏するミュージシャンは今やそう珍しくない
アルカラの稲村もBIGMAMAの東出も
レルエやAliAなどバイオリンをメンバーに加えるアーティストは増えつつあるが、チョーキューメイを初見だった方は麗がバイオリンを奏でるなんて思わず、大いに驚いたと思われる
れんぴ(Key.)が織りなす鍵盤から放たれるメロディーがあまりに流麗な「She Side Blue」で麗が美しく儚い歌声を届けると、麗はこの日が新体制初のライブになること
新体制初の全国ツアーが決まったことを報告
すぐにツアーをやるのは4人でのアンサンブルを高める目的もありそうだが、チョーキューメイがやっているのはメインストリームで活躍しているアーティスト、ネクストブレイクを期待されているアーティストが行っている音楽は一線を画するようなアートポップ
これでシーンの中心に入ったら、老若男女から支持されるバンドになる
ポテンシャルは凄まじいものがある
後半は代表曲の連打となり、れんぴが丁寧に奏でるメロディーに麗の甘いボーカルに胸が踊る「貴方の恋人になりたい」、手で作るハートマークがとても可愛らしい「故のLOVE」と良質なポップパレード
最後には跳ねたくなるグルーヴをおすずと空閑が形成する「十三月の銀河」だが、ここがチョーキューメイにとってのリスタート
ジャズの要素を含んだチョーキューメイのポップはとても芸術で絶対的な個性だ
このポップが似合いそうな舞台はホール
アート音楽をホールで堪能できる日を心から待ち望んでいる
セトリ
SC.Promise you
Sister
美しさより
She Side Blue
貴方の恋人になりたい
故のLOVE
十三月の銀河
・This is LAST[Spotify O-EAST](19:30〜)
Conton Candy同様、ロッキンに続いてのThis is LAST
思えば去年もこれくらいの時間帯への出演だった
お馴染みのスケール大きいSEが流れると共にサポートベースを含む3人で登場し、
「千葉県柏から来ましたThis is LASTです!よろしくお願いします!!」
と菊池(Vo. & Gt.)が挨拶し、「恋愛凡人は踊らない」を始めるとステージから煽るまでもなく手拍子が始まり、2番に入ったところで菊池は
「ありがとう!!」
と伝えるが、サビに入れれば合いの手を綺麗に決めるし、
「無様に死ね」
というきつい言葉をしれっと浴びせながらも、
「ギターソロ俺!!」
と告げてギターソロを弾く菊池はとてもカッコいい
なんなら最後のサビで起こる合唱は綺麗に揃っている
早々にネタバレするとこの日のセトリはロッキンとほとんど変わってないが、ロッキンは屋外でこの日は屋内
なのでThis is LASTが持ち味とするメタルの影響を受けた強靭なアンサンブルがロッキン以上に決まるし、その音圧の強さは鹿又(Dr.)のビートに特に現れている
歌詞の内容こそラブソングであれど、サウンドスケープはどう見たってカッコいい
そのうえでカノンコードを用いた「#情とは」は壮大なストリングスが流れるが、菊池の声は丁寧で鮮やかに伸びる
その美しさは心の中にゆっくりと刻まれるもの
今後、「#情とは」は音楽フェス名物のバラードに育っていくのではないだろうか
そんな中、ロッキンと変化したのはリリースされたばかりの「Scoop!」はストレートなギターロック
恋愛をテーマにするのでもなく、ただ一直線にロックを鳴らすのだが、
「踊れ踊れ擦り切れるまで
鳴らせ歌え何か見えるまで
遊べ遊べいつか全てが
笑顔に変わるまで」
はフェスや全てのライブに通ずるアンセム
色んなフェスで「Scoop!」のままに楽しむ人はこれから増えていくだろう
陽気なホーンと共に踊らせる「カスミソウ」を経て、最後はThis is LASTのライブにおける締めのディナーとも言うべき「オムライス」
自分は基本、こうしたサーキットイベントでは持参したパンを食べることが多い
なので簡単に食事は済ませるのだが、この「オムライス」は満腹だったお腹をあっさりと空腹に変えてしまう
そのうち、ライブを見た数日後にオムライスを食べる日も来てしまいそうな予感がした
セトリ
恋愛凡人は踊らない
もういいの?
#情とは
Scoop!
カスミソウ
オムライス
・mol-74[duo](20:00〜)
本来は去年、久々にライブを見る予定だったものの、体調が落ち着く前の時期だったので見るのを断念していたmol-74
見るのはおそらく5年ぶり
一時期ソニーに在籍していたものの近年独立したのだが、武市(Vo. & Gt. & Key.)の甘い声が響く「Replica」で坂東(Dr.)は本来スネアを刻む部分をタムで対応するなどmol-74の音楽は一筋縄ではいかない
昔見たときも普通のバンドとは異なると思っていたが、それは久々に見た今でも変わらない
かと思えば武市がギターにスイッチし、井上(Gt.)が甘いメロを鳴らす中で髙橋(Ba.)がうねるようなベースラインをなぞる「オレンジとブルー」はストレートなロック
ソニーから独立した際、「ソニーはもったいないことをした」なんて声を見かけたことがあるが、メジャーに在籍したことでタイアップをいただくことも出来た
その経験はポップソングを生み出すのに大いに役立っている
ソニーにいたことは決して無駄ではない
しかし現在は独立しているため、この日は京都から6時間かけて移動するハードなスケジュールを行っていた模様
同時に「自分、京都のバンド見まくってない?(夜の本気ダンスやViewtradeは京都)」なんて思ったりもしたが、「遥か」では時の流れを具体的な風景描写とともに描く
自分の最寄り駅にあったディスカウントストアも先日閉店した
どんなに足掻いたってそこからは逃れることができない
そのうえで出会いと別れを描いた「エイプリル」で、武市は再び鍵盤に持ち替えるが、出会いと別れを鮮明に描いたこのポップは春の野外で聞きたいもの
改修が始まる前に野音でライブをする機会がなんとか恵んでこないだろうか
このポップは野外ならより輝ける
しかし自分がすっかり忘れていたのは武市がアコギにスイッチする「%」は、あまりにも難度の高い手拍子を行う曲だということ
この手拍子はいつやっても難しいし、インパクト抜群
相当な衝撃を与えるものだろう
そして最後は
「あの頃に語り合った通りの
鮮やかな僕たちはいなくて
誰ももう此処に戻れなくて
誰ももう此処に帰れなくて」
とTOKYO CALLINGが終わりに近づいている事を悟らせながら、坂東のビートが疾走する「BACKLIT」
一見スタンダードなロックをやっているように見えて、テクニカルなロックをmol-74はやっている
チョーキューメイのように確実に一線を画すような存在だ
11月には久々にZeppでワンマン
まだまだ上昇する気配は見えている
セトリ
Replica
オレンジとブルー
遥か
エイプリル
%
BACKLIT
・the telephones[Spotify O-WEST](20:30〜)
長い1日もいよいよラスト
O-WESTのトリは3人体制になってから初めて見るthe telephones
ちなみに去年のライブで全て新曲だったという情報が流れてきた際には唖然としたし、Syrup16gかと思ってしまったりする
昔と少し変わったSEと共に3人が登場し、松本(Dr.)のドラムは電子ドラムに近い感じとなっているが、
「さいたま新都心から来ました、the telephonesです!!」
と石毛が挨拶すると早速「Monkey Discooooooo」から
一時セトリは新曲だらけとなっていたが、徐々に4人の頃の楽曲もリアレンジされて戻ってきた
見るのは久々であっても曲が始まれば本能的に叫んだり、身体を動かしてしまうし、石毛のブリッジギターソロはこの編成になっても健在である
鉄板だった「HABANERO」もスリーピース仕様にリアレンジされ、ノブ(Syn.)が途中でカウベルを叩くのも変わってなかったりするが、最新アルバムに収録された「Danger Boy」のイントロを松本が思い切り叩くと本格的に最新のtelephonesのモード
シングルカットが積極的に行われていたとはいえ、「Life Is a D.A.N.C.E.」が19曲も収録するアルバムになったのは大いに驚いたが、石毛がギターを置いてDJのようなモードにスイッチすると、リアレンジされた「A.B.C.DISCO」はさらにダンスミュージック色が強まった印象
ちなみにステージにはtelephoneが持参したであろうミラーボールが回っているが、O-WESTのミラーボールも回っているのでミラーボールは2つ回転
これはまさしくダンスフロア状態
そのダンスフロア状態を加速させるように、「Go Bananas!!!」からはダンスミュージックにアプローチさせた曲を連発
今のtelephonesの指針であろう曲が続いてくが、ディスコシリーズの最新系である「Mirror Ball Disco!!!!!!!」では客席からディスコの声が飛び交うそれはtelephonesの変化にファンも対応しているということ
悲しい出来事はあったけど、telephonesはなおもダンスナンバーを生み出している
ならばこちらも信頼してついていく
telephonesともに年を重ねていったのだから
そうしていつまでも踊り続けようと言わんばかり、最後に鳴らされたのは「Keep on Dancing!!」
冒頭に石毛は、
「俺たちを選んだということは踊りに来たんだろ?体力残すな!!」
と叫んだように最初から最後まで怒涛のキラーチューン祭りだったが、
これからも踊ることをやめない
そう誓い合うようなラストだったが、アンコールで呼び戻されると、
「こういうイベントでアンコールやるの、この編成になってから初めて」
とのことで、石毛は急いで準備を行いつつ、O-nestにて3ヶ月連続でマンスリーライブを行うことを告知
WiennersにPOLYSICS、キュウソネコカミがゲストに招くことを発表し、最後はハードロック風にアレンジされた「urban disco」
やはりディスコは無敵だと証明したアクトだった
セトリ
Monkey Discooooooo
HABANERO
Danger Boy
A.B.C.DISCO
Go Bananas!!!
Mirror Ball Disco!!!!!!!
Keep on Dancing!!
(Encore)
urban disco
去年より入場規制になるアーティストはかなり多かった
自分も規制の影響をもろに食らうことになったが、ミュージシャンからすればたくさんの人に見てもらえることは大きなモチベーションになる
どんなに良い曲を作っても、見てもらえる方がいなければ苦しい
若手でもベテランでも
来年も是非とも参加したいサーキットフェス
よろしくお願いします
https://ameblo.jp/serment-musicinlife/entry-12821439503.html