ラ・クラカーチャ(別名)

個人的には平気ですが、

以前より最近一段と、周囲にも、

拒否反応を示す人が多くなったような…

例の、「G」の話です

 

一応、この文章は、

少しでも拒否反応が軽くなればと思ってですが、

以下には、別名でなく、和名を書きます

どうしてもダメな人はご遠慮ください

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メキシコ民謡「ラ・クラカーチャ」は、

実はゴキブリのことを歌ったものではなく、

元々様々な歌詞が付けられてきた歌です

20世紀初頭のメキシコ革命の、

革命歌の1つ(ゴキブリ無関係)として、

世界的に有名になったそうです

 

繰返される「ラ・クラカーチャ=ゴキブリ」は、

歌詞と関係なく、いつも入れられる、

合いの手の言葉だそうです

 

もう1つ、鹿児島民謡「茶碗むしの歌」

「うんだもこら いけなもんな」で始まる、

鹿児島人以外には多分、

そのままでは意味不明の歌詞です

 

内容は、料理屋で主人が、

他国人だろう客の言った「茶碗むし」を、

「茶碗にひっちぃたむっちゃろかい

  めご(洗い物籠)などけあるくむっちゃろかい」と、

勘違いするというコミカルな歌です

日々3度も洗って清潔なはずの茶碗につく虫とは、

ゴキブリのことか、と連想させる歌詞です

どちらも、そこはかとなくゴキブリへのリスペクトも…

 

ゴキブリ類の祖先が、石炭紀前期には誕生していた、

昆虫の中でも古いグループであることは、

割合知られていると思います

そしてゴキブリ類とシロアリ類が、

近縁なことも結構有名です

 

このシロアリ類も、もっと言えば

ゴキブリ類のメンバー、

ゴキブリ目ゴキブリ亜目ゴキブリ下目シロアリ類なのです

シロアリ類はもちろん、

階級制のある真社会性ですが、

ゴキブリ類全体としても、分類群の中の多くが、

高度な群行動をする社会性昆虫でもあるのです

 

また一方、昆虫綱の中で、

すべて不完全変態からなる、多新翅類(以前は下網でした)

これはハサミムシ目,カワゲラ目,バッタ目,ナナフシ目

等を含みますが、

その中で、翅に網状の翅脈がある、

網翅上目というグループがあり、

そこに含まれるのが、ゴキブリ目および、

何と、カマキリ目なのです

石炭紀後期に分岐した、ゴキブリの親戚、と言えるのです

 

もしかしたら、カマキリ類,ゴキブリ類で、

多くの、若齢の幼虫が共通して、

尻を上げて歩く生態なのも、

何らかの系統進化上の共通性があってかも知れません

生活史の初期ほど、保守的な遺伝的傾向がありそうなのです

その研究を目にしたことのない、憶測ですが

 

そのゴキブリ目には、

おそらく単系統群のシロアリ類約300属3,000種を除き、

世界中で約500属4,400種がいるとの予測です

この中には日本の嫌われ者代表、

ゴキブリ科のクロゴキブリ,ヤマトゴキブリがいます

他に有名なところではチャバネゴキブリ科(旧)に、

ビル等に多く出るチャバネゴキブリが属するのですが、

こちらの分類群は、最近単系統でないとされ、

今は分類学上の定説はないようです

 

いずれにせよ、ゴキブリ類には、

おそらく未発見含め膨大な種類がいるのですが、

その中で、民家に侵入し、

衛生昆虫として害虫扱いとなるのは、

数十年前でも、たった1割弱といわれていました

 

熱帯雨林中心に生息し、

多く絶滅危惧種、あるいはすでに最近絶滅した種は、

果たしてどれほどか、全く不明です

ゴキブリ類は、太古の昔から、

主に森林地帯で、倒木や枯葉の間に生息し、

分解者として生態系の重要な役を果たしてきた、

3度の大絶滅期にもめげない、大先輩なのです

 

そのごくごく一部、多分1%以下の彼らが、

ほんの最近、たまたまヒトの住環境に進出し、

そこでも昔ながらの分解者の役を果たそうと、

しているだけ、なのでしょう

 

ゴキブリたちを見つけたら、

殺虫剤を取りに行くor雑誌等を丸めて叩く、

判断に迷うという話を聞きます

叩き方が弱いと、彼らも必死で生残ろうと、

攻撃力皆無なのに翔んで向かってきます

 

しかし絶対、最も確実なのは、

即、掌で思切り叩潰す、でしょう

綺麗に洗って、アルコールでも吹きかければ、

床も壁も、そして手も、全く臭いません(2023.7)