昨日久しぶりに造影CT検査を受けた。
造影CTとはエックス線吸収率の高いヨード造影剤を末梢の静脈内に注射してから撮影するものだが、それにより血管内や血流が豊富な組織が濃く描出され画像のコントラスト(対比)が明瞭となることにより体内の状況がより明確に把握出来るというものだ。
血管から造影剤を流し込むやいなや上半身から喉、頭、そして下半身まで血管に温かいものが流れて行くのが自分でもはっきりと分かる。
人間の血管の長さは毛細血管を含むと約10万キロメートルと言われ、これはおよそ地球2周半の長さに相当する。大動脈では1秒あたり1メートルの速さで流れ、心臓を出た血液はわずか30秒で再び心臓に戻ってくる。
まさにそれを肌で実感した1日だった。
検査が終わった後はめまいや頭痛などがしばらく続いたが、そんなことになるとは思わずよく車で来ずに電車で来たものだった。
この人間の血液の話だが体重の1/13が血液とされる。私の場合は体重65kgであるから血液は5kgとなる。血液の質量1kgは1リットルの量に相当するため、結果私の血液は5リットルとなる。
血液はよく人間の性格との関連性が言われる。しかしながら同じ両親の血を引きながら兄弟姉妹で性格が全く違う。
私自身4人兄弟3番目の次男だが、兄はボンクラのんき者、姉はしっかり者で頑張り屋、私は言うこと聞かずの暴れん坊、妹はお転婆娘。
同じ両親から生まれこれだけ違う。なのに人は血と性格や気質、人間性の関連性にこだわる。
肉体的遺伝に対する血液の関係は視覚的に分かるが、性格や気質については別であり、これはやはり霊性的な血という概念において関連性を有するのかもしれない。
こんな話をしてもおかしな人とされ誰にも相手にはされないだろうが。
そんなことを考えていた。
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