
先日、レイキヒーリングを受けてくださったお客様からこんな質問をいただきました。
「こんなに良いものなのに、なぜもっとレイキは広まらないのでしょうか?」
私も十数年前にレイキセミナーに参加したとき同じ疑問を持ちました。
参加者の方でも同じように思った方がおられて、先生に質問されていました。
そのとき先生はこうおっしゃいました。
「日本の社会にレイキが受け入れられるには、あと10年以上はかかるでしょうね。」
あれから10年以上。確かに、YouTubeやSNSなどを通じてレイキは以前より広まりました。
でも、まだ「誰でも知っている」と言えるほどには浸透していないと感じます。
そこで今回は、私なりに「なぜレイキが広まりにくいのか?」を3つの視点から整理してみました。
1. 医療制度が整っている日本では、ヒーリングの必要性を感じにくい
日本は世界でも稀に見る「国民皆保険制度」が整っていて、最先端の医療も割安で受けることができます。
たとえば、風邪を引いても3割負担で病院に行けて薬も処方してもらえます。
さらに高額療養費制度もあり、いざというときの自己負担も抑えられています。
つまり、「わざわざヒーリングを学んで時間をかけて整える」よりも「すぐに病院で治療を受けた方が早くて安心」と考える人が多いのです。
忙しい現代人にとってそれはごく自然な選択だとも思います。
一方、アメリカなどの国では医療費が非常に高額で、「風邪くらいでは病院に行けない」という状況も少なくありません。
そんな背景から「自分の体は自分で整える」という文化があり、レイキや自然療法が受け入れられやすいのだと感じています。
2. レイキの効果は即効性より「継続」が鍵
現代医療の多くは即効性があります。薬を飲めば数時間で症状が緩和されることもあります。
でも、レイキは違います。
1回の施術で劇的に改善することはまれで、特に長年抱えている症状や心の深い問題に対しては「継続してじっくり向き合う」ことが大切になります。
私自身、過去に自律神経失調症になったことがありました。
病院で診てもらい薬も出ましたが、副作用がつらくて…。
そこでレイキの先生に相談し、継続的にヒーリングを受けることに。
自分でも毎日自己ヒーリングを続け、家族にも協力してもらいながら半年〜1年かけて回復していきました。
悪くなるのは一瞬でも、良くなるのには時間がかかる。
時間はかかっても、回復したあとのすっきり感、体の軽さはレイキの特性であると考えています。
「じっくり自分に向き合う力を育ててくれる」ヒーリングだと思っています。
でも、今すぐ良くなりたい、すぐに仕事に戻りたいという方にはどうしても現代医療の方がマッチしているのでしょう。
3. 見えないエネルギーは実感しづらく、個人差も大きい
レイキは「手を当てるだけ」で行うエネルギーヒーリングです。
見た目には何の変化もなく、最初は戸惑う方も少なくありません。
中には「手が温かくなって、体が軽くなりました!」と感覚的に受け取れる方もいますが、「施術中にぐっすり眠ってしまって、分からなかった」という方もいます。
また、翌日になると「また手足が冷たくなった」と感じたり、「漢方薬を飲んだから調子が良くなったのかも」と思う方もいたりします。
これは良い・悪いではなくて、人は自分が信じたいものを信じるものだから。
そしてそれで良いのだと思います。
レイキの効果を「科学的に証明する」のは難しく、本格的な臨床実験やデータの蓄積が必要ですが、そこには時間も資金も法的なハードルもあります。
もともとレイキは「家庭で使えるセルフケアの方法」として広まってきた歴史があり、その身近さや素朴さこそが魅力でもあるのです。
それでも、レイキがもっと身近なものになりますように
今はYouTubeやSNSを通じて、少しずつレイキのことが広まりつつあります。
近い未来、ヨガや合気道のように「地域のコミュニティセンターでレイキ練習会」が開かれるようになればいいなと願っています。
私は、家族同士でレイキを学び合える、気の合う仲間同士でヒーリングし合える、そんな小さくて温かな輪を広げていけたらと思っています。
地道に、必要としている方にそっと手渡すように。
もし、レイキにご興味がある方がいらっしゃれば、体験会を随時開催していますので、お気軽にお問い合わせください。
