王56~57シーズン②

 

移転の話は、いつの時代のどのチームでも難しいです。

 

【Cの二人】

 

スポールストラは69試合で平均7.6点・3.2リバウンド、ボブ・バロウは67試合で平均6.0点・4.4リバウンドでした。

 

ミニッツはスポールストラの方が少し長くプレイしましたが、昨シーズン比では平均6分近く減少。

得点は微減でしたが、リバウンドが半分近くまで減りました。

 

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この当時、NBAは小中規模の都市のチームをより規模の大きな街へ移転させようとしていました。

 

対象となったのは、レイカーズ(ミネアポリス)、ピストンズ(フォートウェイン)、ナショナルズ(シラキュース)、ロイヤルズ(ロチェスター)の4チーム。

57年になってすぐ…ですかね、NBAは、レス&ジャックのハリソン兄弟にチームを売却するよう圧力を掛けてきました。

相手は、ロバート L・シーゲル率いるシンシナティのコンソーシアムです。

 

当初、売却と移転の可能性についてレポーター陣に聞かれたハリソンは、「私たちはロチェスターでプレイしている」と淡々と反応。

シンシナティで行われたピストンズ戦(おそらく2月頭)の際、ハリソンはコミッショナーのモーリス・ポドロフとシーゲルと面会していますが、これについても「私はそのミーティングに招待されたんだ」とポドロフに無理矢理参加させられたかのようなコメントをしています。

 

ハリソンは移転を渋っていましたが、シーゲルはこの取引に自信があったようで、2月下旬には売却&移転が濃厚と思われるような状況だったとか。

 

伝えられるところによると、シーゲル率いるグループが売却のためにオファーしたのは15万ドル。

ハリソンが、ロイヤルズがNBL参入時に支払ったのは2万5000ドルで、更にシーゲルのグループに売却した場合、その後も最大25%まで所有権を維持することが許されるという条件が付いていました。

 

ビジネスとしてこれはいい話のように思えるのですが、ハリソンはそれに乗りません。

ハリソンは、バスケットボールチームを所有すること自体が好きで、19歳のときから携わってきたこのチームとロチェスターという街に並々ならぬ思いがあったんですね。

 

シーゲルは3月中に話がまとまることを望んでいましたが(シーズン最終戦は3月13日)、この時期のハリソンはご立腹モード。

ほとんど毎日、一方的な噂を否定しなければならないことにうんざりしていました。

「フランチャイズ売却の話は誰にもしていない…私はシンシナティの人たちに、うちのチームは売りに出していないと言ったし、それは今でもそうだ」

「客離れを助長するような話を、一体何度否定し続けなければいけないのか」

 

結局、ハリソン兄弟はこの売却話を阻止します。

しかしその一方で、移転自体は避けられない状況となっており、兄弟自ら57~58シーズンのホームがシンシナティになる可能性が高いことを認めました。

「適切なオファーがあれば、私は街を出なければならない」

「負けが続いていて、気持ちを切り替えるにはどうしたらいい?私はビジネスマンだ。デパートを経営するのと同じように行動しなければならない」

 

ロイヤルズはNBL時代からの強豪チームで、51年には優勝もしていますが、ここ5年連続で収益が減っており、51~52シーズン以降で黒字だったシーズンはなし(このシーズンの損失は2万5000ドルほど)。

同期間にロイヤルズ以上に損失を出していたのはレイカーズとピストンズだけで、やはり大都市のチームに比べると運営は厳しいんですね。

 

ハリソンはストークスと新アリーナに自信があったみたいなんですが、新アリーナの観客動員数も不調。

55~56シーズンは平均2000人ほど、この56~57シーズンも平均2300人ほど…とさっぱり奮いませんでした。

(ちなみに、56~57シーズン集客数トップのセルティックスの総観客動員数は、ロイヤルズの倍以上です)

 

このシーズンに関しては、AHL(アイスホッケーのマイナーリーグ)に新設されたロチェスター・アメリカンズとアリーナを共有したんですが、集客では負けています(ロイヤルズの約2倍だったそう)。

 

つづく