P98~99プレイオフ:Cセミファイナル②

 

シクサーズ編、新しいところはここまで。

自分はアイバーソン推しではなかったんですが、今こうして振り返ると、すごく香ばしい選手だなって思います。

 

アイバーソン在籍時のシクサーズでは、この99年のチームがいちばん好きでした。

 

●ゲーム3@ファースト・ユニオン・センター

 

1Q。シクサーズはアイバーソンが12点をあげますが、ペイサーズもミラーが13点をマーク。

ミラー→マリン→ミラーの3連続3Pなどで、シクサーズ6点ビハインドで2Qへ(22対28)。

 

2Q序盤、ペイサーズはベンチ陣の活躍で、リードを最大13点まで拡げます。

シクサーズもやり返し、一時4点差まで詰めますが、残り1分を切ってからミラーとDディビスにやられ、41対49で前半は終わりました。

 

3Q。シクサーズはQ開始直後の連続得点で同点としますが、ペイサーズはここから4分ちょっとの間に17対8のランを出します。

スミッツがファウルトラブルですぐベンチに下がるんですが、マリンが2本の3P含む10点をあげるなど火付け役となりました。

 

55対66とリードされたシクサーズは、アイバーソンとマッキーが頑張り、更にはガイガーがパーキンスに対してフェイス・トゥ・フェイスのダンク!

Q残り2分ほどで64対67と再度詰め寄ります。

 

しかし、ペイサーズはここからが強く、残り2分で8点を取り、66対75と戻して最終Qへ。

4Qは、残り10分を切ったところで、シクサーズがアイバーソンのFTでまたまた4点差まで迫るんですが、この試合はここまででした。

 

この後5分以上に渡って、シクサーズは1点しか取れず。

ラスト4分を切ってからまた得点できるようになりましたが、ちょっと遅かったです。

 

シクサーズは86対97で3連敗。

最後はミラーが、コートを一周してフィラデルフィアのファンに手を振って別れを告げるオマケ付きでした。

 

3P4本を含む29点をあげたミラーは、「4Qに4点差に詰め寄られたとき、このまま逃げ切れると思った」とコメント。

この他、ジャクソンが11点&10アシスト、Dディビスが10点&11リバウンド、マリンが15点をあげています。

ベンチだけで28点取っているのも大きいですかね(シクサーズは6点)。

 

シクサーズはアイバーソンの32点を筆頭にスターター全員が2桁得点、ベンチスタートのリンチとヒルがそれぞれ10リバウンド、12リバウンドをあげましたが及ばず。

ガイガーは好プレイもあった一方、27分でリバウンドが0でした。

 

ブラウンは、「この試合は前の2試合よりずっとタフだった」としています。
 

●ゲーム4@ファースト・ユニオン・センター


ブラウンはSFをヒューズからリンチに戻します。

また、ラトリフがふくらはぎの怪我で欠場のため、ヒルがスタートします。

 

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1Qだけでミラーが16点を稼ぎ、ペイサーズが31対17とリードを奪います。

 

シクサーズは2Q後半に点差を詰めますが、前半終了時では41対50と9点ビハインド。

3Q半ばにアイバーソン、スノウの連続得点で4点差まで迫りますが、ペイサーズはすぐにミラー&マリンの連続3Pなどですぐにリードを取り戻します。

Q終了時点では62対73と、逆に差がついてしまいました。

 

しかし、4Qに入って大きく流れが変わります。

 

ペイサーズはシュートが入らず、一方のシクサーズはじわじわ追い上げ、残り7分を切ったところで同点(77対77)、残り4分半ほどではヒルの得点で逆転に成功しました(79対77)。

 

~残り3分を切ってシクサーズ4点リード(83対79)の場面~

 

ペイサーズはマリンの3Pで1点差に(83対82)。

シクサーズはアイバーソンがシュートを外し、逆にミラーはジャンパーをヒット。

残り1分半でペイサーズが再逆転しました(83対84)。

 

シクサーズは次のオフェンスもミス。

ペイサーズも、マリンがヒューズのディフェンスに阻まれ、3Pを落としますが、スミッツがフォロー。

残り1分で83対86となりました。

 

残り20秒を切ってスミッツがシュートを外しますが、Dディビスがオフェンス・リバウンドを抑えたところで勝負あり。

ミラー&マリンがラスト11秒でFTを4本中3本決め、ペイサーズが逃げ切りました。

 

最終スコアは86対89。

4Qのペイサーズはマリンの3Pまで約10分間FGを決められず、シクサーズにも勝機はあったんですが、勝ちきれませんでした。

 

シクサーズはアイバーソン25点&6アシスト、ガイガー23点&11リバウンド、スノウ13点&7アシスト、リンチ11点でした。

 

試合後、スノウはロッカールームで「(敗戦は)自分のせいだ」と繰り返していたとか。

敗戦はもちろんそれだけが理由ではないと思いますが、83対79とリードしてからの2連続TOは痛かったですかね。

 

ペイサーズはベンチ陣が不発でしたが、スターターは23点をあげたミラーを筆頭に5人全員が2桁得点をマーク。

それに加え、ジャクソンは13アシスト、Dディビスは13リバウンド、マリンは3Pを4本決めるなど、それぞれの仕事もきっちり果たしています。

 

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スウィープで決着がついたとは思えないくらい競ったシリーズでした。

ミラーも「6戦か7戦のシリーズのようだった」とコメントしています。

 

ペイサーズのアイバーソンへのディフェンスは分担制。
ジャクソン、ミラー、マッキーらが入れ替わりでマークしました。

マジック同様、スピードのあるロスターではないんですが、チームとしての完成度が違いますかね。