つり銭詐欺?
ちょっと首をかしげながらもなんとかローマ駅の窓口で特急のチケットを入手。
その後もちゃんと予約した電車に乗り込み無事フィレンツェへ到着。
あとはバスに乗ってシエナを目指すだけ!! 
思い描いていた通りのスムースな移動で俺もなかなかやるなと感心していたのもつかの間、
本来フィレンツェからシエナまで1時間30分の旅が7時間になってしまいました。
実に成田から飛行機に乗っていたら多分モスクワに着いてしまう所要時間です。
 
最終的に苦労して苦労してやっとたどり着いたシエナのアパート。
町を眺めていたらふと新橋の女性を思い出しました。
 
つづく。。。
 
以下フィレンツェからシエナまでの移動で起きたこと
 
お昼頃 ローマから特急インテルシティーでフィレンツェ駅に無事到着 →
駅の周りにシエナ行きのバスがあると思いこみバスの行先のチェックを始める→
オレンジ色のバスには番号が書いてあるだけでなかなかシエナという行先が見当たらず
結局2時間近く30キロのスーツケースをぶら下げたままバスの行先チェック→
(オレンジ色のバスがフィレンツェ市内の巡回バスと気づいたのはイタリア生活数か月後)
かなりピンチに陥り勇気を振り絞ってある女性に声をかけてみる→
DOVE SIENA ? シエナはどこ? 直訳したらアバウトな言い回しだがこんなフレーズしか覚えて来ていない自分→
あのー日本人の方ですか?→偶然にも私が声をかけた女性の方は日本人の旦那さんがいて日本語が通じた!!→神様ありがとう!!→
彼女に指示された通り、フィレンツェの駅から少し離れたシエナ行のバスが出ている
バスターミナルへ→神様ありがとう!!→
無事シエナ行きのバスのチケットを入手→
バスに乗る前に再び大家さんに電話するも相変わらず全く会話にならず怖くて受話器を戻し、いざシエナへ→
通常大きな荷物は自分でバスの脇部分のトランクルームを開けて乗せてから手ぶらで乗車するが、なにも知らなかった私は大型スーツケースをもったまま乗車→
運転手さんに変な目で見られる→
フィレンツェを出発して約1時間30分後とうとうシエナに到着→コーラを飲む→
もうこれ以上苦労したくなかったのでタクシーで大家さんのアパートへ直行→
やっと目的地のアパートに到着→ピンポーン→誰も出ない→ピンポーン→誰も出ない
今度はスーツケースを持ったまま公衆電話探し。アパートから5分位行った公園近くに
公衆電話発見!→再び大家さんに電話するが私の片言の英語も全く通じない。
アパートに直接行ってしまえば大家さんに会えると思ったのが甘かった…→
電話ボックスのところでどうすることもできずにボーッツと座りこむ→
どのくらい時間が経過したかは覚えてないがそんな私を見かけた背の高い若い男性
2人が近づいてきて英語で私に声をかけてくれた→
私のつたない英語でもなんとか言いたいことは通じたらしく彼らが私の代わりに
大家さんに電話→ようやく私がシエナに辿りついたことが大家さんに伝わる→
20分後やっと大家さんと面会し、半年間お世話になる自分の部屋へ到着
 
あの時私を助けてくれた二人は当時シエナで布教活動を行っていたと思われます。
国境も宗教も越えた人の温かさ。もうあれから21年も経ちますが今でも心にしみついてます。