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お弁当の猫きのこのkairuです🐾
日曜日の2週間ぶりのどうする家康14話“金ケ崎でどうする！”。
この2週間の間に色々考えたことが見事に覆った回でもありました。
ひらパー園長の織田信長は岡田准一の名演技もさることながら、それでも、なぜこうも、恐ろしく感じるのか。
それについての答えですが、信長のお嫁さんのお濃さんが一切出てこないからじゃないのかと思いました。
私が読んだ山岡荘八が作者の織田信長では、織田信長と言う人物を語る上で濃姫は絶対に欠かせない人でした。
お濃さんがいるからこそ、織田信長の冷酷さが緩和され、最後の本能寺の変でお濃さんと蘭丸が残って織田信長と一緒に戦って亡くなったと言う設定であるからこそ、そこまで愛される織田信長の別の人間的な顔が浮かび上がり、魅力が倍増していたのでした。
キャストで調べてみたのですが、濃姫を演じる役者の名前は無く、ああ･･･どうする家康ではお濃さんはいらない扱いなのだとびっくりしました。
色んな解釈があるようですが、私が前に見た織田信長の特別番組では斎藤道三が亡くなったあたりから濃姫の存在を示す文献が消え、最後に信長と生死を共にしたのは別の女性である可能性があるとやっていて、この時代に珍しい男と一緒に戦う強い濃姫と信長の変わらない愛が大好きだったあたしはもう驚愕
それから、前回の徳川家康13話のレビューで書いたような、家康の人質バイアスを通してみようと言う試みも見事、崩れました。
一国一城の主となって久しく、そろそろ、人質バイアス気質が薄れて来たのかどうかは分りませんが、今回の家康は織田信長に向かって言う言う！
「おまえ」呼ばわりまでして、「アホ、たわけ！」まで言ってしまいました～
まあ、脚本家からすればここで信長を怒らせないと家康に信長逃亡の時間稼ぎの為のしんがりを務めさせる流れに持って行けないからかもしれませんが。
魔王信長様が焦って逃げる様を見せられるなんて。（確か、ここでの信長の逃げ足の速さは「這々の体」とか「脱兎の如く」とか色んなところで揶揄されていたような気がします。）
ってことで、Г人質バイアス｣もГお濃さんがいないから信長怖い説｣も、なんか、検証のしようのない回となってしまいました。
それにしても今回の見どころはこの人。
お市の方（北川景子）の侍女 阿月（伊藤蒼）
番組の最初に、漁村で阿月が走りに走って、並いる男衆を押しのけて一番に辿り着き、置いてある干し柿を取ろうとしたのに、女性であるからと言う理由で引き剥がされて、走るなと怒鳴られる。
そんな伏線が、走りに走ることによって、どんな男衆よりもお市の方の力になることが出来たと言うなんとも切ない展開につながります。
こんな事実があったのかどうかは知りませんが、この時にお市の方からの伝言が伝わらなければ信長も家康もここで討ち死にして歴史が変わっていたかもしれないと思えば、無価値だと討ち捨てられた女性が歴史上非常に重要な役割を担った存在になった訳です。
布団の上でもなく、お風呂に入れて貰うでもなく、ボロボロでムシロの上に寝かされている阿月をみて、すごく嫌な気がしましたが、やはり亡くなっていて、なんとも悲しい気持になりました。
それでも、使命を成し遂げてお市の方の役に立てて、恩を返せて、幸せに逝ったのかもしれませんね
最後に良い味出してくれたのがこの人。
どんどん得体の知れない不気味さや狂気が増してくるムロ秀吉。
なんか、よく分らないまま、秀吉としんがりを一緒に務めることになった家康。
海千山千の役者に囲まれて、松潤大健闘していると思います。
以降織田信長が浅井長政に裏切られて後に激怒するあたり、とっても楽しみな見せ場です。
これはどうも嘘らしいですが、私が高校の歴史の授業で、織田信長は浅井長政の長男を肛門から串刺しにしお市の方の息子で信長の甥だよね～、浅井長政の頭蓋骨に酒を満たして呑んで舞を踊ったと、先生が目をキラキラさせて教えてくれたのを覚えています。
関係ないですが、先日、福井県の九頭竜湖まで遅い花見に行った時に通ったのが一乗谷。
通りすがりに必死で車の窓から撮ったので
あんまり上手く撮れてませんが、また、どうする家康で勉強してから行ってみたいと思いました。
ああ楽しい
次回どうする家康、面白すぎて目が離せません。
ここのところまんぷぅづくし。
逃げだして行きましたとさ
ふ･･･