将棋棋王戦第2局は横歩取り3四飛型を渡辺棋王が選択したが、どういう狙いだったのかどうも分からないまま、挑戦者佐藤八段に攻め倒された。これで1勝1敗。

 1図は局後の感想で「△2六歩▲3八銀の交換が先手にとって損なものとなったようで、後に感想戦で示された随所で渡辺が苦労した。」とあるのだが、1図の先手は羽生、丸山といったところが採用していて、きっちり勝っている。前例は全て△7四飛だったが、佐藤八段は△7七角成以下の強攻。この辺が渡辺棋王にとって予想外だったのだろうか?

 この強攻がいやなら、▲3八銀に代えて▲3七桂△2七歩成▲4五桂の方が「いかにもらしい」という気もするが、ダメだろうか。△7七角成に▲同桂とすれば2枚桂活用の含みもあり、横歩取りの上手な人なら指し甲斐がありそう。。



 そこからは後手の攻勢が始まり、驚いたのは2図での▲同歩。△5七桂成に▲5九玉と落ちて一応は凌いでいるとはいえ、玉の安定性を重視する渡辺棋王の嗜好に適っているとはとても思えない。。。とみていたら、案の定、感想では2図では▲4八玉の方がましとのこと。だったら、普通に指せばいいじゃん、というノーマルアマの突っ込みが有効になってしまうのでは悲しい。



 観戦していて面白い将棋だったが、渡辺が実力を発揮したとはいえないか。こういうこともあるんですね、というのが感想である。