$五感プロデュース研究所、
今回は少し臭い話で恐縮です。おならはなぜ臭いのか?
おならの発生は、食事などを飲み込んだときに空気も吸い込み、その空気が小腸で発生した「二酸化炭素が大腸で発生した水素、メタン、硫化水素」などの気体が混ざったもので99%は無臭のガスなのです。
では、おならはなぜ臭いのか?、それは僅かな成分の悪臭の原因で、窒素や酸素からなる空気は無臭なのだ。おならの臭さの原因は、腸の中に発生している細菌の活動によって発生した「硫化水素(H2S)」などの臭いのあるガスが僅かに含まれています。
先ほど説明した。おならの99%は無臭のガスであるが、例えば私たちが1リットルの水を飲むとしたら、同時に1.7リットルもの空気を吸い込むのです。また、胃に入った空気の大部分は「げっぷ」として鼻や口から抜けるのです。一部の空気は食べ物と一緒に腸へ移動します。
これらから、口から胃に入った「空気の量」によって、おならの量に関係するということです。ですから、食事を早食いで、すぐに横になるとことは、口から食事と同時に胃に空気の量が多くなりますから、食べてすぐに横になったり、眠らないことです。
できれば、食後30分~1時間位は休息の必要です。この間にげっぷをするとよいのですが、やはり、人前やレストランなどではハンカチで口を押さえるなどしたいものです。
やはり、ゆっくり食事をして、ガス抜きをする。
便とおならは深い関係にあるのです。おならの発生は糞便を促す役割もあります。例えば便秘がちのヒトはおならが臭くなる可能性が高いということです。腸内で発生する腸内細菌の活動によって発生する「硫化水素」濃度が高くなると臭いのです。また、希にメタンも発生しやすくなります。
このメタンの発生は個人差もあり、すべての人がメタンが発生している訳ではありません。
よく、悪戯でおならをしたときに、お尻にマッチで火を点けてメタンガスが燃えることを証明するヒトも居られますが、これは誰でも出来る訳ではありません。
また、おならを我慢しなければならないときに、おならは消えてしまうのではないかという質問があります。
これはある大学で実験されたことがあるが、長時間おならを我慢していると、大腸が膨らんで来ます。そして、腸内ガスの一部は水素は腸から吸収され血管に入ります。そして、肺を通って吸気として出て行くのです。
また、窒素は腸から吸収されますが、その殆どが大腸の粘膜で分解されるため、硫化水素(臭さの原因)が、口や皮膚から発散することはありません。
だからといって、何時もおならを我慢すると大腸の膨らみや腸の活動が鈍り、便秘などの原因にもなりますから、健康上あまりよくありません。
ですから、適度にトイレに行っては「ガス抜き」することで排便を促し、腸内バランスを保つのです。
質の良いおならをするために、食物繊維、ヨーグルトなどビヒィズ菌などを取り込んだり、適度な運動、ストレスを溜めないなどもおならの臭さは低減できます。
私はトイレでおならの臭さ、排便の色、形などで健康状態を確認します。
ですから、ヒトは時には「ガス抜き、息抜き」が大切で重要なのです。
おならをすることは、心身共に健康になる秘訣でもあるのです。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、